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朝の光(聖書の言葉)

イエス、最後の一週間 (マタイ福音書)

 最後の一週間

  

マタイによる福音書

 

口語訳

 

 

土曜日

 

ベタニヤに到着

 

(ヨハネ12:1口語訳)

「過越の祭の六日まえに,

イエスはベタニヤに行かれた。

そこは,イエスが死人の中から

よみがえらせた

ラザロのいた所である。」

 

 

 

日曜日

 

勝利の入場

 

(マタイ21:6-9口語訳)

「弟子たちは出て行って,

イエスがお命じになったとおりにし,

ろばと子ろばとを引いてきた。

そして

その上に自分たちの上着をかけると,

イエスはそれにお乗りになった。

群衆のうち多くの者は

自分たちの上着を道に敷き,

また,ほかの者たちは

木の枝を切ってきて道に敷いた。

そして群衆は,

前に行く者も,あとに従う者も,

共に叫びつづけた,

『ダビデの子に,ホサナ。

主の御名によってきたる者に,

祝福あれ。

いと高き所に,ホサナ』」。

 

 

 

月曜日

 

商人を神殿から追い出す

 

(マタイ21:12-17口語訳)

「それから,

イエスは宮にはいられた。

そして,

宮の庭で売り買いしていた人々を

みな追い出し,

また両替人の台や,

はとを売る者の腰掛をくつがえされた。

そして彼らに言われた,

「『わたしの家は,

祈の家ととなえらるべきである』

と書いてある。

それだのに,

あなたがたは

それを強盗の巣にしている」。

そのとき宮の庭で,

盲人や足なえがみもとにきたので,

彼らをおいやしになった。

しかし,祭司長,律法学者たちは,

イエスがなされた不思議なわざを見,

また宮の庭で『ダビデの子に,ホサナ』

と叫んでいる子供たちを見て立腹し,

イエスに言った,

『あの子たちが何を言っているのか,

お聞きですか』。

イエスは彼らに言われた,

『そうだ,聞いている。

あなたがたは

「幼な子,乳のみ子たちの口に

さんびを備えられた」

とあるのを読んだことがないのか』。

それから,イエスは彼らをあとに残し,

都を出てベタニヤに行き,

そこで夜を過ごされた。」

 


 

火曜日

 

いちじくの木をのろう

 

(マタイ21:18-22口語訳) 


「朝はやく都に帰るとき,

イエスは空腹をおぼえられた。

そして,

道のかたわらに

一本のいちじくの木があるのを見て,

そこに行かれたが,

ただ葉のほかは何も見当らなかった。

そこでその木にむかって,

『今から後いつまでも,

おまえには実がならないように』

と言われた。

すると,

いちじくの木はたちまち枯れた。

弟子たちはこれを見て,驚いて言った,

『いちじくがどうして,

こうすぐに枯れたのでしょう』。

イエスは答えて言われた,

『よく聞いておくがよい。

もしあなたがたが

信じて疑わないならば,

このいちじくにあったようなことが,

できるばかりでなく,

この山にむかって,

動き出して海の中にはいれと言っても,

そのとおりになるであろう。

また,祈のとき,信じて求めるものは,

みな与えられるであろう』」。

 

 

 

 

祭司長たちとの論争


(マタイ21:18-26:5)

 

権威についての問答

 

(マタイ21:23-27口語訳)

「イエスが宮にはいられたとき,

祭司長たちや民の長老たちが,

その教えておられる所にきて言った,

『何の権威によって,

これらの事をするのですか。

だれが,

そうする権威を授けたのですか』。

そこでイエスは彼らに言われた,

『わたしも一つだけ尋ねよう。

あなたがたがそれに答えてくれたなら,

わたしも,

何の権威によって

これらの事をするのか,

あなたがたに言おう。

ヨハネのバプテスマは

どこからきたのであったか。

天からであったか,

人からであったか』。

すると,彼らは互に論じて言った,

『もし天からだと言えば,

では,なぜ彼を信じなかったのか,

とイエスは言うだろう。

 しかし,もし人からだと言えば,

群衆が恐ろしい。

人々がみなヨハネを

預言者と思っているのだから』」。

そこで彼らは,

『わたしたちにはわかりません』

と答えた。

すると,イエスが言われた,

『わたしも何の権威によって

これらの事をするのか,

あなたがたに言うまい。』」

 

 

 

水曜日

 

ベタニヤで香油を注がれる

 

(マタイ26:6-13口語訳)


「さて,イエスがベタニヤで,

重い皮膚病人シモンの家に

おられたとき,

ひとりの女が,

高価な香油が入れてある

石膏のつぼを持ってきて,

イエスに近寄り,

食事の席についておられたイエスの頭に

香油を注ぎかけた。

すると,

弟子たちはこれを見て憤って言った,

『なんのために

こんなむだ使をするのか。

それを高く売って,

貧しい人たちに

施すことができたのに』。

イエスはそれを聞いて彼らに言われた,

『なぜ,女を困らせるのか。

わたしによい事をしてくれたのだ。

貧しい人たちは

いつもあなたがたと一緒にいるが,

わたしは

いつも一緒にいるわけではない。

この女がわたしのからだに

この香油を注いだのは,

わたしの葬りの用意をするためである。

よく聞きなさい。

全世界のどこででも,

この福音が宣べ伝えられる所では,

この女のした事も

記念として語られるであろう』」。

 

 

 

 

木曜日

 

主の晩餐 夕方

 

(マタイ26:26-30口語訳)

「一同が食事をしているとき,

イエスはパンを取り,

祝福してこれをさき,

弟子たちに与えて言われた,

『取って食べよ,

これはわたしのからだである』。

また杯を取り,

感謝して彼らに与えて言われた,

『みな,この杯から飲め。

これは,

罪のゆるしを得させるようにと,

多くの人のために流す

わたしの契約の血である。

あなたがたに言っておく。

わたしの父の国であなたがたと共に,

新しく飲むその日までは,

わたしは今後決して,

ぶどうの実から造ったものを

飲むことをしない」。

彼らは,さんびを歌った後,

オリブ山へ出かけて行った。』」

 

 

ゲッセマネで祈る

 

(マタイ26:36-46口語訳)


「それから,イエスは彼らと一緒に,

ゲツセマネという所へ行かれた。

そして弟子たちに言われた,

『わたしが向こうへ行って

祈っている間,

ここにすわっていなさい』。

そしてペテロとゼベダイの子ふたりとを

連れて行かれたが,

悲しみを催しまた悩みはじめられた。

そのとき,彼らに言われた,

『わたしは

悲しみのあまり死ぬほどである。

ここに待っていて,

わたしと一緒に

目をさましていなさい』」。

そして少し進んで行き,

うつぶしになり,祈って言われた,

『わが父よ,

もしできることでしたらどうか,

この杯を

わたしから過ぎ去らせてください。

しかし,

わたしの思いのままにではなく,

みこころのままになさって下さい』。

それから,

弟子たちの所にきてごらんになると,

彼らが眠っていたので,

ペテロに言われた,

『あなたがたはそんなに,

ひと時もわたしと一緒に

目をさましていることが,

できなかったのか。

誘惑に陥らないように,

目をさまして祈っていなさい。

心は熱しているが,

肉体が弱いのである』。

また二度目に行って,

祈って言われた,

『わが父よ,

この杯を飲むほかに

道がないのでしたら,

どうか,

みこころが行われますように』。

またきてごらんになると,

彼らはまた眠っていた。

その目が重くなっていたのである。

それで彼らをそのままにして,

また行って,

三度目に同じ言葉で祈られた。

それから弟子たちの所に帰ってきて,

言われた,

『まだ眠っているのか,

休んでいるのか。

見よ,時が迫った。

人の子は罪人らの手に渡されるのだ。

立て,さあ行こう。

見よ,

わたしを裏切る者が近づいてきた』」。

 

 

 

金曜日

 

裁判

 

(マタイ27:21,22口語訳)


「総督は彼らにむかって言った,

『ふたりのうち,

どちらをゆるしてほしいのか』。

彼らは『バラバの方を』と言った。

ピラトは言った,

『それでは

キリストといわれるイエスは,

どうしたらよいか』。

彼らはいっせいに

『十字架につけよ』と言った。」

 

 

 

 

十字架

 

(マタイ27:45,46口語訳)

「さて,

昼の十二時から

地上の全面が暗くなって,

三時に及んだ。

そして三時ごろに,

イエスは大声で叫んで,

『エリ,エリ,レマ,サバクタニ』

と言われた。

それは『わが神,わが神,

どうしてわたしを

お見捨てになったのですか』

という意味である。」

 

 

 

 

埋葬 (金曜日,夕方)

 

(マタイ27:57-61口語訳)


「夕方になってから,

アリマタヤの金持で,

ヨセフという名の人がきた。

彼もまたイエスの弟子であった。

この人がピラトの所へ行って,

イエスのからだの引取りかたを願った。

そこで,

ピラトはそれを渡すように命じた。

ヨセフは死体を受け取って,

きれいな亜麻布に包み,

岩を掘って造った彼の新しい墓に納め,

そして墓の入口に大きい石を

ころがしておいて,帰った。

マグダラのマリヤとほかのマリヤとが,

墓にむかってそこにすわっていた。」

 

 

 

日曜日

 

復活する

 

(マタイ28:1-6口語訳)

「さて,安息日が終って,

週の初めの日の明け方に,

マグダラのマリヤとほかのマリヤとが,

墓を見にきた。

すると,大きな地震が起った。

それは主の使が天から下って,

そこにきて石をわきへころがし,

その上にすわったからである。

その姿はいなずまのように輝き,

その衣は雪のように真白であった。

見張りをしていた人たちは,

恐ろしさの余り震えあがって,

死人のようになった。

この御使は女たちにむかって言った,

『恐れることはない。

あなたがたが十字架におかかりになった

イエスを捜していることは,

わたしにわかっているが,

もうここにはおられない。

かねて言われたとおりに,

よみがえられたのである。

さあ,

イエスが納められていた場所を

ごらんなさい。』」



2023-03-28


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