ハガイ書
ハガイ書,ゼカリヤ書,
マラキ書です。)
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ハガイ書
ハガイの大事な預言は,
宮の再建を
優先せよというものです。
ハガイ1:1で
預言者ハガイが著者である事が
わかります。
ハガイ書が書かれたのは
紀元前520年頃です。
ハガイは神の民に
優先順位について
考えるよう勧めました。
彼は民に,
困難の中にあっても
神殿の再建を通して
神に栄光を帰するようにと
勧めます。
ハガイは,
再建された神殿が
ソロモンの時代のように
きらびやかでない様子を見ても,
失望しないようにと
民に教えました。
また汚れを取り除き
神のご支配に信頼するように
薦めました。
ハガイ書は
神の民が困難に直面した時に,
神が御自分に信頼した民の為に
備えてくださったかを
思い起こさせる書物です。
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神殿の再建
(ハガイ1:4,5)
「この宮が廃墟となっているのに,
あなたがただけが
板張りの家に住むべき
時であろうか。
今,万軍の主はこう仰せられる。
あなたがたの現状をよく考えよ。」
紀元前587年に
イスラエルは
バビロンに捕囚されます。
その後ペルシャの時代になり,
クロス王の解放令によって
紀元前538年イスラエルの民は,
バビロンから解放されます。
預言者のハガイは
イスラエルの民を励まし,
自分の家よりまず神殿を
建てるように勧めます。
バビロンのから帰国した民は,
直ちに神殿の復興に着手しました。
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神の霊
(ハガイ2:5 口語訳)
「これはあなたがたが
エジプトから出た時,
わたしがあなたがたに,
約束した言葉である。
わたしの霊が,
あなたがたのうちに宿っている。
恐れるな。」
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(ハガイ2:9)
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ダビデの王位回復の約束
(ハガイ2:23)
「万軍の主は言われる,
シャルテルの子,
わがしもべゼルバベルよ,
主は言われる,
その日,わたしはあなたを立て,
あなたを印章のようにする。
わたしは
あなたを選んだからであると,
万軍の主は言われる」。
「印章」とは,王の印です。
ダビデ王の家来が回復され,
この家系から
メシヤが生まれるという預言です。
他の小預言書と同じように,
ハガイも復興と恵みの約束で
終わります。
ハガイ書最後の節,2:23で
神はゼルバベルをメシヤ的呼び名、
「わたしのしもべ」
と呼んでいます。
2サムエル3:18,
1 列王記11:34,
イザヤ42:1-9,
エゼキエル37:24,25
神は彼を栄光,
権威と権力の象徴であり,
手紙や法律に印をするために
使われた王の杖と同様な
印形の様にすると語りました。
神の印形としてのゼルバベルは
捕囚によって中断されてしまった
ダビデの家とメシヤの系図を
表しています。
ゼルバベルは
ダビデの王の血筋を再建し,
それはやがてキリストの
統治に繋がっていきます。
ゼルバベルの名は
ヨセフ側のキリストの系図
(マタイ1:12)にも
マリア側の系図(ルカ3:27)にも
載っています。
2018-08-26