ヤボクの渡し
(創世記32:24)
「ヤコブはひとりだけ,
あとに残った。
すると,
ある人が夜明けまで彼と格闘した。」
ヤコブはラバンの元を離れて,
故郷に帰ることを決めます。
ヤボク川は
ガリラヤ湖と死海の中間で
東北からヨルダン川に注ぐ支流です。
ヤコブは家族たちを先に渡した後,
ひとり残り,
ある人(神)と格闘します。
この人から,ヤコブは祝福を受け,
イスラエルと名をつけてもらいます。
そしてそこの土地を
ペヌエルと名をつけます。
神はヤコブがカナンに入るために
ヤコブにあらわれ,祝福をします。
ヤコブがカナンに入る神の承認でした。

☆彡
ペヌエルでの格闘
(創世記32:23-32)
「彼らを連れて流れを渡らせ,
自分の持ち物も渡らせた。
ヤコブはひとりだけ,あとに残った。
すると,
ある人が夜明けまで彼と格闘した。
ところが,
その人は,
ヤコブに勝てないのを見てとって,
ヤコブのもものつがいを打ったので,
その人と格闘しているうちに,
ヤコブのもものつがいがはずれた。
するとその人は言った。
『わたしを去らせよ。夜が明けるから。』
しかし,ヤコブは答えた。
『私はあなたを去らせません。
私を祝福してくださらなければ。』
その人は言った。
『あなたの名は何というのか。』
彼は答えた。『ヤコブです。』
その人は言った。
『あなたの名は,
もうヤコブとは呼ばれない。
イスラエルだ。
あなたは神と戦い,
人と戦って,勝ったからだ。』
ヤコブが,
『どうかあなたの名を教えてください』
と尋ねると,
その人は,
『いったい,
なぜ,あなたはわたしの名を尋ねるのか』
と言って,
その場で彼を祝福した。
そこでヤコブは,
その所の名をペヌエルと呼んだ。
『私は顔と顔とを合わせて神を見たのに,
私のいのちは救われた』という意味である。
彼がペヌエルを通り過ぎたころ,
太陽は彼の上に上ったが,
彼はそのもものために足を引きずっていた。
それゆえ,
イスラエル人は,今日まで,
もものつがいの上の腰の筋肉を食べない。
あの人がヤコブのもものつがい,
腰の筋肉を打ったからである。」
2020-09-18