ヤコブの梯子
(創世記28:12)
「そのうちに,
彼は夢を見た。
見よ。
一つのはしごが
地に向けて立てられている。
その頂は天に届き,
見よ,
神の使いたちが,
そのはしごを上り下りしている。」
ヤコブは夢を見ました。
はしごが天から,
地に向けて立てられました。
そして,神の使いが
はしごを上り下りしているのです。
バベルの塔(創世記11:1-9)は
神への背反行為に対するものでした。
それに対し,ヤコブのはしごは,
神自らが天と地をつなぐものでした。
○
※
のちに,イエス・キリストが,
このはしごは
御自身のことであると言います。
イエス・キリストは,
天と地の仲保者だからです。
イエス・キリストは,
次のように言いました。
(ヨハネ1:51)
「そして言われた。
『まことに,
まことに,
あなたがたに告げます。
天が開けて,
神の御使いたちが
人の子の上を上り下りするのを,
あなたがたはいまに見ます。』」
☆彡
ヤコブの夢
(創世記28:10-19)
ヤコブはベエル・シェバを立って,
カランへと旅立った。
ある所に着いたとき,
ちょうど日が沈んだので,
そこで一夜を明かすことにした。
彼はその所の石の一つを取り,
それを枕にして,
その場所で横になった。
そのうちに,
彼は夢を見た。
見よ。
一つのはしごが
地に向けて立てられている。
その頂は天に届き,
見よ,
神の使いたちが,
そのはしごを上り下りしている。
そして,見よ。
主が彼のかたわらに立っておられた。
そして仰せられた。
「わたしはあなたの父アブラハムの神,
イサクの神,
主である。
わたしはあなたが横たわっているこの地を,
あなたとあなたの子孫とに与える。
あなたの子孫は地のちりのように多くなり,
あなたは,西,東,北,南へと広がり,
地上のすべての民族は,
あなたとあなたの子孫によって祝福される。
見よ。
わたしはあなたとともにあり,
あなたがどこへ行っても,
あなたを守り,
あなたをこの地に連れ戻そう。
わたしは,
あなたに約束したことを成し遂げるまで,
決してあなたを捨てない。」
ヤコブは眠りからさめて,
「まことに主がこの所におられるのに,
私はそれを知らなかった。」と言った。
彼は恐れおののいて,
また言った。
「この場所は,
なんとおそれおおいことだろう。
こここそ神の家にほかならない。
ここは天の門だ。」
翌朝早く,
ヤコブは自分が枕にした石を取り,
それを石の柱として立て,
その上に油をそそいだ。
そして,
その場所の名をベテルと呼んだ。
しかし,
その町の名は,
以前はルズであった。
※
(ヨハネ1:51)
(イエスは)言われた。
「まことに,
まことに,
あなたがたに告げます。
天が開けて,
神の御使いたちが
人の子の上を上り下りするのを,
あなたがたはいまに見ます。」
ここでの人の子とは,
イエス・キリストのことです。