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朝の光(聖書の言葉)

エレミヤ書 解説  1  2017.2.6



エレミヤ書

  

エレミヤは,

南王国ユダで活躍します。

 

エレミヤは

ヨシヤの治世に始まって,

40年以上の間,

神の言葉を語りました。

 

「エレミヤ」という名前は,

「ヤーウエー(神)は確立される,

あるいは派遣される」

という意味です。

 

預言者エレミヤ自身が, 

エレミヤ書の著者として

紹介しています。

(エレミヤ1:1)

 

エレミヤ書が書かれたのは

紀元前630-580年の間です。

 

エレミヤは,

神に立ち返るようにと,

ユダの国に語りかけました。

 

同時に,

エレミヤはユダが偶像崇拝と

不品行の罪を悔い改めないために,

破壊が避けられないであろうと

気付いてきました。

 

エレミヤ書の最後の預言は,

ユダの国に,

悔い改めないならば

降りかかる破滅の

警告をしています。

 

 

エレミヤの召命

 

(エレミヤ1:4-8)


「主の言葉がわたしに臨んだ。

『わたしは

あなたを母の胎内に造る前から,

あなたを知っていた。

母の胎から生まれる前に,

わたしはあなたを聖別し,

諸国民の預言者として立てた。』

わたしは言った。

『ああ,わが主なる神よ,

わたしは語る言葉を知りません。

わたしは若者にすぎませんから。』

しかし,主はわたしに言われた。

『若者にすぎないと

言ってはならない。

わたしがあなたを,

だれのところへ,

遣わそうとも,

行って,

わたしが命じることをすべて語れ。

彼らを恐れるな。

わたしがあなたと共にいて,

必ず救い出す』

と主は言われた。」

 

 

 

 

エレミヤの召し

 

(エレミヤ3:22)


「背信の子らよ。帰れ。

わたしが

あなたがたの背信をいやそう。」

『今,

私たちは

あなたのもとにまいります。

あなたこそ,

私たちの神,

主だからです。』」

 

主は,イスラエルの民に,

そしてわたしたちにも,

主に立ち帰ることを求めています。




「立ち返る」ことは,

イエスが放蕩息子のたとえで

話しています。


 (ルカ15:20)


「こうして彼は立ち上がって,

自分の父のもとに行った。

ところが,

まだ家までは遠かったのに,

父親は彼を見つけ,

かわいそうに思い,

走り寄って彼を抱き,

口づけした。」




旧約聖書の預言者の

ホセアはつぎのようにいいます。


 (ホセア14:1)


「イスラエルよ。

あなたの神,

主に立ち返れ。

あなたの不義が

つまずきのもとであったからだ。」


 

 

 

行いと,わざとを改めよ

 

(エレミヤ7:3)


「イスラエルの神,

万軍の主は,

こう仰せられる。

あなたがたの行いと,

わざとを改めよ。

そうすれば,わたしは,

あなたがたを

この所に住ませよう。」

  

エレミヤの前半生の預言は,

南ユダのバビロン捕囚が

確定する前でした。


エレミヤは人びとが悔い改めて,

主に立ち返ることを勧めます。

 

 

 

 

バビロン捕囚の預言

 

(エレミヤ25:11)


「この国は全部,

廃墟となって荒れ果て,

これらの国々は

バビロンの王に七十年仕える。」

 

エレミヤは,

預言活動の前半では,

主に立ち返り,

神の裁きを免れるように語ります。

 

バビロン捕囚が

決定になってしまった後半では,

一転して捕囚を受け入れ,

神による回復の希望を

持つように勧めます。

 

 

(エレミヤ25:12)


「七十年の終わりに,

わたしはバビロンの王とその民,

──主の御告げ──

またカルデヤ人の地を,

彼らの咎のゆえに罰し,

これを永遠に

荒れ果てた地とする。」

 

 

(エレミヤ29:10)


「まことに,

主はこう仰せられる。

『バビロンに七十年の満ちるころ,

わたしはあなたがたを顧み,

あなたがたに

わたしの幸いな約束を果たして,

あなたがたを

この所に帰らせる。』」

  

 

神の愛

 

(エレミヤ31:3,4) 


「主は遠くから,

私に現われた。

『永遠の愛をもって,

わたしはあなたを愛した。

それゆえ,わたしはあなたに,

誠実を尽くし続けた。

おとめイスラエルよ。

わたしは再びあなたを

建て直し,

あなたは建て直される。

再びあなたは

タンバリンで身を飾り,

喜び笑う者たちの

踊りの輪に出て行こう。』」

 

神はエレミヤをとおして,

神の愛について宣べます。

 

イスラエルを愛し,

イスラエルを

立て直すというものです。

 

 

(ローマ11:26-28)


「こうして,

イスラエルはみな救われる,

ということです。

こう書かれているとおりです。

『救う者がシオンから出て,

ヤコブから不敬虔を取り払う。

これこそ,

彼らに与えたわたしの契約である。

それは,

わたしが彼らの罪を

取り除く時である。』

彼らは,福音によれば,

あなたがたのゆえに,

神に敵対している者ですが,

選びによれば,

先祖たちのゆえに,

愛されている者なのです。」

 

 

 

 

新しい契約

 

(エレミヤ31:31-33)

 口語訳


「主は言われる,

見よ,わたしがイスラエルの家と

ユダの家とに

新しい契約を立てる日が来る。

この契約は

わたしが彼らの先祖を

その手をとって

エジプトの地から導き出した日に

立てたようなものではない。

わたしは彼らの夫であったのだが,

彼らはそのわたしの契約を

破ったと主は言われる。

しかし,それらの日の後に

わたしがイスラエルの家に

立てる契約は

これである。

すなわちわたしは,

わたしの律法を彼らのうちに置き,

その心にしるす。

わたしは彼らの神となり,

彼らはわたしの民となると

主は言われる。」

 

古い契約とは,

神がモーセとイスラエルの民が

結んだものです。

 

しかし,イスラエルの民は

この契約を破ってしまいます。

 

そして,新しい契約が

与えられるとの預言が

与えられます。

 

新しい契約とは,

神がイエス・キリストによって,

信じる者と結ばれます。

 

それは,

「イエスの血による救いの約束」

であり,

「十字架による救いの福音」です。

 

新しい契約は,

新しい民の心に

律法をしるすといいます。

 

そのとき,

私たちの罪をイエス・キリストが

贖ってくださっいます。

 

そして,信じる者が

永遠の命を受けるのです。

 

 

(ヘブル 9:15)


「こういうわけで,

キリストは新しい契約の

仲介者なのです。

それは,

最初の契約の下で犯された

罪の贖いとして,

キリストが死んでくださったので,

召された者たちが,

既に約束されている永遠の財産を

受け継ぐためにほかなりません。」

 

 



 

2017.2.6



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