朝の光(聖書の言葉)

星と砂 (谷川 俊太郎)

星と砂 (谷川 俊太郎)


地球上のすべての砂浜の砂粒の数よりも

星の数のほうか多いんだってとあのひとは言った

波打ち際で于に砂をすくってはこぼしながら



じゃあ宇宙は限りない砂浜かしら

だとしたら海はいったいどこにあるの

眩しい青空を見上げて私は言った



夜になるまでここにいようとあのひとは答えた

太陽が隠しているものを星はきっと見せてくれる

ぼくらの心とからだにひそむ海のうねりも



その日から私たちの恋は始まった

星も砂もふたりの日々からこぼれ落ちた

恋の苦しみと歓びゆえに

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