人の創造
(創世紀1:26)
「そして神は,
『われわれに似るように,
われわれのかたちに,
人を造ろう。
そして彼らに,
海の魚,空の鳥,家畜,
地のすべてのもの,
地をはうすべてのものを支配させよう。』
と仰せられた。」
神は,
天地創造の最後に人を創造しました。
神は,
人をこの世界で
最もすばらしい存在として創造しました。
それは,人だけを
「ご自分のかたちに創造された」
ことで分かります。
「神はこのように,
人をご自身のかたちに創造された」
とあります。
それは,人の創造は,
天地創造の完成と創造の目的であることを
示しています。
(詩篇8:4-6)
「人とは,何者なのでしょう。
あなたがこれを心に留められるとは。
人の子とは,何者なのでしょう。
あなたがこれを顧みられるとは。
あなたは,
人を,神よりいくらか劣るものとし,
これに栄光と誉れの冠をかぶらせました。
あなたの御手の多くのわざを
人に治めさせ,
万物を彼の足の下に置かれました。」
神は,人を創造されました。
そして,神はその人に
「栄光と誉れの冠」を与えました。
人は地を所有し,地を従え,
支配するように造られたのです。
(創世紀1:27-2:3)
「神はこのように,
人をご自身のかたちに創造された。
神のかたちに彼を創造し,
男と女とに彼らを創造された。
神はまた,彼らを祝福し,
このように神は彼らに仰せられた。
『生めよ。ふえよ。
地を満たせ。地を従えよ。
海の魚,空の鳥,地をはう
すべての生き物を支配せよ。』
ついで神は仰せられた。
『見よ。わたしは,全地の上にあって,
種を持つすべての草と,
種を持って実を結ぶすべての木を
あなたがたに与えた。
それがあなたがたの食物となる。
また,地のすべての獣,空のすべての鳥,
地をはうすべてのもので,
いのちの息のあるもののために,
食物として,すべての緑の草を与える。』
すると,そのようになった。
そのようにして
神はお造りになった
すべてのものをご覧になった。
見よ。
それは非常によかった。
こうして夕があり,朝があった。
第六日。
こうして,
天と地とそのすべての万象が完成された。
それで神は,
第七日目に,
なさっていたわざの完成を告げられた。
すなわち,
第七日目に,
なさっていたすべてのわざを休まれた。
神はその第七日目を祝福し,
この日を聖であるとされた。
それは,
その日に,
神がなさっていたすべての創造のわざを
休まれたからである。
これは
天と地が創造されたときの経緯である。
神である主が地と天を造られたとき,
地には,
まだ一本の野の潅木もなく,
まだ一本の野の草も芽を出していなかった。
それは,
神である主が地上に雨を降らせず,
土地を耕す人もいなかったからである。
ただ,霧が地から立ち上り,
土地の全面を潤していた。
その後,神である主は,
土地のちりで人を形造り,
その鼻にいのちの息を吹き込まれた。
そこで,人は,生きものとなった。」