ヤコブの手紙 解説 2011.11.11
(口語訳聖書引用)
ヤコブの手紙は,
分類上では新約聖書の並び順で
これ以降の手紙
ペトロ1と2,ヨハネ1~3,
ユダの手紙
の7巻を合わせて
「公同書簡」と呼ばれています。
ヤコブが
個人に宛てた手紙というよりも,
教会に宛てた手紙です。
著者は主の兄弟ヤコブ
(イエスの実の弟)
であります。
主を信じて信仰を持って歩む中での
実践的な教えが強調されています。
○
人の怒り
(ヤコブ1:19-20)
「愛する兄弟たちよ。
このことを知っておきなさい。
人はすべて,聞くに早く,
語るにおそく,
怒るにおそくあるべきである。
人の怒りは,
神の義を全うするものでは
ないからである。」
怒りの多くは,
人の心から出てきます。
わたしたちがこの悪から守るのは,
聖書の言葉です。
○
(ヤコブ1:21)
「すべての汚れや,
はなはだしい悪を捨て去って,
心に植えつけられている御言を,
すなおに受け入れなさい。
御言には,
あなたがたのたましいを
救う力がある。」
御言葉を受け入れることが,
救いとなります。
○
「分け隔てをするな」
(ヤコブ2:8,9)
「もしあなたがたが,
『自分を愛するように,
あなたの隣り人を愛せよ』
という聖書の言葉に従って,
このきわめて尊い律法を
守るならば,
それは良いことである。
しかし,
もし分け隔てをするならば,
あなたがたは罪を犯すことになり,
律法によって
違反者として宣告される。」
イエスはわたしたちを分け隔てせず
すべての信じる者を
救ってくださいます。
分け隔てをしないことは
信仰の本質です。
○
神はただひとりである
(ヤコブ2:19)
「あなたは,
神はただひとりであると
信じているのか。
それは結構である。
悪霊どもでさえ,
信じておののいている」
信仰には行いが
伴わなければなりません。
☆彡
(ヤコブ2:19,20)
「あなたは,
神はただひとりであると
信じているのか。
それは結構である。
悪霊どもでさえ,
信じておののいている。
ああ,愚かな人よ。
行いを伴わない信仰の
むなしいことを知りたいのか。」
パウロの言う信仰は次の通りです。
パウロは次のように言っています。
(ローマ10:9,10)
「すなわち,自分の口で,
イエスは主であると告白し,
自分の心で,
神が死人の中からイエスを
よみがえらせたと信じるなら,
あなたは救われる。
なぜなら,
人は心に信じて義とされ,
口で告白して
救われるからである。」
○
言葉の上のあやまち
(ヤコブ3:2)
「わたしたちは皆,
多くのあやまちを犯すものである。
もし,言葉の上で
あやまちのない人があれば,
そういう人は,
全身をも制御することのできる
完全な人である。」
言葉のあやまちから守るためには,
聖霊の助けに
よらなければならない。
言葉によって救われました。
わたしたちは
言葉を大切にしないといけません。
聖霊によって,
わたしたちに
神の知恵が与えられます。
(ヤコブ3:17,18)
「しかし上からの知恵は,
第一に清く,
次に平和,寛容,温順であり,
あわれみと良い実とに満ち,
かたより見ず,偽りがない。
義の実は,
平和を造り出す人たちによって,
平和のうちに
まかれるものである。」
神の言葉,
知恵の本質は神です。
○
主のみまえにへりくだる
(ヤコブ4:10)
「主のみまえにへりくだれ。
そうすれば,
主は,あなたがたを
高くして下さるであろう。」
信仰の第一歩は,
神の前にへりくだることです。
神の前にへりくだることが,
救いになります。
○
(ヤコブ4:17)
「人が,
なすべき善を知りながら
行わなければ,
それは彼にとって罪である。」
わたしたちが
与えられた信仰によって,
善を行うべきです。
○
罪の告白
(ヤコブ5:16)
「だから,
互に罪を告白し合い,
また,いやされるように
お互のために祈りなさい。
義人の祈は,大いに力があり,
効果のあるものである。」
罪を告白することについては,
ヨハネが次のように言っています。
罪を告白するなら,
罪は赦されます。
(1ヨハネ1:9)
「もし,
わたしたちが
自分の罪を告白するならば,
神は真実で正しいかたであるから,
その罪をゆるし,
すべての不義から
わたしたちをきよめて下さる。」
○
罪人を迷いの道から引きもどす人
(ヤコブ5:19,20)
「わたしの兄弟たちよ。
あなたがたのうち,
真理の道から踏み迷う者があり,
だれかが彼を引きもどすなら,
かように罪人を
迷いの道から引きもどす人は,
そのたましいを死から救い出し,
かつ,
多くの罪を
おおうものであることを,
知るべきである。」
真理の道を行け入れるなら
救われます。
2018-05-10