受胎告知
(ルカ1:30-33)
「すると御使いが言った。
『こわがることはない。
マリヤ。
あなたは神から恵みを受けたのです。
ご覧なさい。
あなたはみごもって,
男の子を産みます。
名をイエスとつけなさい。
その子はすぐれた者となり,
いと高き方の子と呼ばれます。
また,
神である主は
彼にその父ダビデの王位を
お与えになります。
彼はとこしえにヤコブの家を治め,
その国は終わることがありません。』」
使徒信条に
「主は聖霊によりてやどり,
処女(おとめ)マリヤより生れ」
という告白があります。
イエスの受肉と誕生に関する聖書の証言と
歴史的な教会の信仰を言い表しています。
聖書の中では特に,
マタイとルカの福音書が,
イエスの誕生を記しています。
これら2つの記事は,
互いに独立したもののようです。
マタイはどちらかと言うと
イエスの父のヨセフの立場から
描いています。
(マタ1:18-25)
ルカは母のマリヤの視点に立って
描いています。
(ルカ1:26-56,2:1-51)
ルカはマリヤと面識があったかどうかは
はっきりしませんが,
マリヤからしか得られない
誕生に関する情報を入手しています。
(ルカ2:51.参照ルカ1:1-3)
マタイとルカの記述は,
次の点で一致しています。
イエスはベツレヘムで生れたこと,
ヨセフのいいなずけであった
マリヤより生れたこと,
ダビデの家系であること。
そして,マリヤが処女であった時に,
イエスは聖霊によって宿り,
神の御子として生れたということです。
(マタ1:18-20,
ルカ1:34-35)