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朝の光(聖書の言葉)

エズラ記 解説  2019.7.27

エズラ記






エズラ記はネヘミヤ記,

エステル記とともに

捕囚以降のイスラエルの歴史です。


エズラ記  ━━ 帰還と神殿再建
(ペルシヤのクロス)

ネヘミヤ記 ━━ 町の再建
(エズラとネヘミヤの指導)

エステル記 ━━ 民族の保護
(エステルとモルデカイ)




エズラ記は,エズラの記録と

弟子の編集によって作られました。


1-6章は,

エルサレム帰還から神殿完成まで。


7-10章は,

エズラの活動について記しています。






もともと

『エズラ記』と『ネヘミヤ記』は

1つの書物でした。


『歴代誌』の続編として

書かれたようです。





エルサレム帰還


(エズラ1:1-3口語訳)

「ペルシャ王クロスの元年に,
主はさきにエレミヤの口によって
伝えられた,
主の言葉を成就するため
ペルシャ王クロスの心を
感動されたので,
王は全国に布告を発し,
また詔書をもって告げて言った,
『ペルシャ王クロスは
このように言う,
天の神,
主は地上の国々を
ことごとくわたしに下さって,
主の宮をユダにあるエルサレムに
建てることをわたしに命じられた。
あなたがたのうち,
その民である者は
皆その神の助けを得て,
ユダにあるエルサレムに
上って行き,
イスラエルの神,
主の宮を復興せよ。
彼はエルサレムにいます
神である。』」



神はご自分の契約を

成就させるために,

イスラエルの民を

捕囚の地からエルサレムに帰還させ

神殿を再建させます。


このために,

ペルシャの王クロスを

「わたしの牧者」

(イザヤ44:28),

「油注がれた者(メシヤ)」と呼び

(イザヤ45:2),

神は用いました。

(紀元前538年)



(イザヤ44:28)口語訳

「またクロスについては,
『彼はわが牧者,
わが目的を
ことごとくなし遂げる』
と言い,
エルサレムについては,
『ふたたび建てられる』と言い,
神殿については,
『あなたの基がすえられる』
と言う」。




「エレミヤの口によって

伝えられた主の言葉」とは,

エレミヤ書の次の言葉です。


(エレミヤ29:10)

「主はこう言われる,
バビロンで七十年が満ちるならば,
わたしはあなたがたを顧み,
わたしの約束を果し,
あなたがたをこの所に導き帰る。」






「主の言葉を成就する」内容は

三つあります。


その一つ目は

「バビロンの国を

終わらせること」,


二つ目は

「捕囚の民を解放して

故国に帰還させること」,


三つ目は

「神殿を再建させること」です。


このことのために,

神はクロスをご自身のしもべとして

用いたのでした。






帰還


(エズラ2:1 口語訳)

「バビロンの王ネブカデネザルに
捕えられて,
バビロンに移された者のうち,
捕囚をゆるされてエルサレム
およびユダに上って,
おのおの自分の町に帰った
この州の人々は
次のとおりである。」




神殿再建の開始


(エズラ3:2)

「そこで,
エホツァダクの子ヨシュアと
その兄弟の祭司たち,
またシェアルティエルの
子ゼルバベルとその兄弟たちは,
神の人モーセの律法に
書かれているとおり,
全焼のいけにえをささげるために,
こぞって
イスラエルの神の祭壇を築いた。」



ゼルバベルは,

神殿再建の指導的役割を

果たしました。


まず神の祭壇を築きます。


神殿建設の前に

神の祭壇を築きます。


最初に建てられた神殿を

「ソロモンの神殿」といい,

再建された第2神殿を

「ゼルバベル神殿」

と言われています。






神殿が造られる前に

3つの困難がありました。


1.

それはサタンの策略の第一は,

光の天使をを装っていました。


(エズラ4:2)

「ゼルバベルと
氏族の長たちのもとに
来て言った,
『われわれも,
あなたがたと一緒にこれを
建てさせてください。
われわれはあなたがたと同じく,
あなたがたの神を礼拝します。
アッスリヤの王エサル・ハドンが
われわれをここに
つれて来た日からこのかた,
われわれは
彼に犠牲をささげてきました』」。


2.


金の力による技官や王を買収して

行政的な妨害をしてきます。


(エズラ4:5)

「その企てを破るために
役人を買収して彼らに敵せしめ,
ペルシャ王クロスの代から
ペルシャ王ダリヨスの
治世にまで及んだ。」


3.


武力によって,攻めてきます。


(エズラ4:23)

「アルタシャスタ王の手紙の写しが
レホムおよび書記官シムシャイと
その同僚の前に
読み上げられたので,
彼らは急いでエルサレムの
ユダヤ人のもとにおもむき,
腕力と権力とをもって
彼らをやめさせた。」




神殿の完成


(エズラ6:15,16)

「こうして,
この宮は
ダリヨス王の治世の第六年,
アダルの月の三日に完成した。
そこで,イスラエル人,
すなわち,祭司,レビ人,
その他,
捕囚から帰って来た人々は,
この神の宮の奉献式を
喜んで祝った。」






エズラの帰還


(エズラ7:21-23)

「私,アルタシャスタ王は,
川向こうの宝庫係全員
に命令を下す。
天の神の律法の学者である
祭司エズラが,
あなたがたに求めることは何でも,
心してそれを行え。
すなわち,
銀は百タラントまで,
小麦は百コルまで,
ぶどう酒は百バテまで,
油も百バテまで,
塩は制限なし。
天の神の宮のために,
天の神によって
命じられていることは何でも,
熱心に行え。
御怒りが王とその子たちの国に
下るといけないから。」




エズラの帰還


(エズラ7:14)

「あなたは,
自分の手にある
あなたの神の律法に照して,
ユダとエルサレムの
事情を調べるために,
王および七人の議官によって
つかわされるのである。」




エルサレムの到着


(エルサレム8:31)

「われわれは正月の十二日に,
アハワ川を出立して
エルサレムに向かったが,
われわれの神の手は,
われわれの上にあって,
敵の手および道に
待ち伏せする者の手から,
われわれを救われた。」




民の悔い改め


(エズラ10:2,3)

「そのとき,
エラムの子孫のひとり
エヒエルの子シェカヌヤが,
エズラに答えて言った。
『私たちは,
私たちの神に対して
不信の罪を犯し,
この地の民である
外国の女をめとりました。
しかし,
このことについては,
イスラエルに,
今なお望みがあります。
今,私たちは,
私たちの神に契約を結び,
主の勧告と,
私たちの神の命令を
恐れる人々の勧告に従って,
これらの妻たちと,
その子どもたちをみな,
追い出しましょう。
律法に従って
これを行いましょう。』」


悔い改めを迫っていますが,

新約聖書では

パウロは次のように言っています。


(ローマ12:2)

「あなたがたは
この世に倣ってはなりません。
むしろ,
心を新たにして
自分を変えていただき,
何が神の御心であるか,
何が善いことで,神に喜ばれ,
また完全なことであるかを
わきまえるようになりなさい。」



2019-07-27

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