「使徒の働き」における
聖霊のバプテスマ
口語訳
「使徒の働き」において
聖霊のバプテスマは
何度か記述されています。
次の4か所が
聖霊のバプテスマが記述されています。
○
使徒2章 聖霊が降る
第1回の聖霊のバプテスマです。
(使徒2:1-4)
「五旬節の日がきて,
みんなの者が
一緒に集まっていると,
突然,激しい風が吹いてきたような
音が天から起ってきて,
一同がすわっていた
家いっぱいに響きわたった。
また,舌のようなものが,
炎のように分れて現れ,
ひとりびとりの上にとどまった。
すると,一同は聖霊に満たされ,
御霊が語らせるままに,
いろいろの他国の言葉で
語り出した。」
イエスは十字架の死から
3日目に復活されたがましたが,
聖霊降誕(ペンテコステ)は,
それから50日目にあたります。
聖霊は,父なる神から,
御子キリストを通して
私たちに注がれた霊です。
聖霊がイエスを信じる者の
心を満たし,
異言を語りだしました。
○
使徒の働き8章
サマリヤで聖霊が下る。
第2回目の聖霊のバプテスマ
(使徒8:14-17)
「エルサレムにいる使徒たちは,
サマリヤの人々が,
神の言を受け入れたと聞いて,
ペテロとヨハネとを,
そこにつかわした。
ふたりはサマリヤに下って行って,
みんなが聖霊を受けるようにと,
彼らのために祈った。
それは,
彼らはただ主イエスの名によって
バプテスマを受けていただけで,
聖霊はまだだれにも
下っていなかったからである。
そこで,
ふたりが
手を彼らの上においたところ,
彼らは聖霊を受けた。」
エルサレムでの教会に対しての
迫害によって,
使徒たちは散らされます。
そして,ユダヤとサマリヤに
福音は広がっていきます。
ペテロとヨハネはサマリヤに行き,
イエスを信じた者に
聖霊のバプテスマを授けました。
○
使徒10章
異邦人も聖霊を受ける
第3回の聖霊のバプテスマ
(使徒10:44-47)
「ペテロがこれらの言葉を
まだ語り終えないうちに,
それを聞いていた
みんなの人たちに,
聖霊がくだった。
割礼を受けている信者で,
ペテロについてきた人たちは,
異邦人たちにも聖霊の賜物が
注がれたのを見て,驚いた。
それは,彼らが異言を語って
神をさんびしているのを
聞いたからである。
そこで,ペテロが言い出した,
『この人たちが
わたしたちと同じように
聖霊を受けたからには,
彼らに水で
バプテスマを授けるのを,
だれがこばみ得ようか』」。
このときまで,
キリスト教伝道は
ユダヤ人に限られていました。
神は,敬虔な異邦人コルネリオと,
ユダヤ人の使徒ペテロの二人に
幻を見せ,
二人を出会わせます。
これによって神は,
異邦人伝道の
みこころを示されました。
異邦人伝道が始まりました。
○
使徒19章
エペソでの宣教
4回目の聖霊のバプテスマ
(使徒19:1,2)
「アポロがコリントにいた時,
パウロは奥地を
とおってエペソにきた。
そして,
ある弟子たちに出会って,
彼らに
『あなたがたは,
信仰にはいった時に,
聖霊を受けたのか』
と尋ねたところ,
『いいえ,
聖霊なるものがあることさえ,
聞いたことがありません』
と答えた。」
使徒18:24からパウロによる
第3回の伝道旅行が始まります。
パウロはエペソで,
12人の弟子たちに出会いました。
彼らはアポロから伝道を受け,
キリストを信じていたものの,
聖霊については
まだ何も知りませんでした。
彼らはまた,
ヨハネの悔改めのバプテスマを
受けていましたが,
イエスの御名による
バプテスマを
受けていませんでした。
パウロがこの人たちに手を置くと,
この人たちは
聖霊のバプテスマを受けます。
聖霊が下ったことは,異言を語り,
預言をしたことによって,
わかりました。
(使徒19:6)
「そして,
パウロが彼らの上に手をおくと,
聖霊が彼らにくだり,
それから彼らは異言を語ったり,
預言をしたりし出した。」
2023-08-25