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朝の光(聖書の言葉)

ゼカリヤ書 解説  2015.11.10

ゼカリヤ書







紀元前538年ユダの人々は

70年間のバビロン捕囚から

故国帰還を許されます。

 

帰国した彼らは

エルサレム神殿再建工事を

始めますが,

先住者の妨害や経済的困難で

再建は頓挫します。


前520年,

預言者ハガイが神殿再建のために

人々を励まし,工事が始まります。

ゼカリヤは,ほぼ同じ時期に

預言を始めた同労者です。

 

ゼカリヤの父イドはゼルバベルや

大祭司ヨシュアと共に

帰国した第一世代であり,

ゼカリヤはハガイの後輩です。



ゼカリヤは,

キリストを預言します。

キリストの人類の罪の贖いの死,

キリストの神性,

キリストの王国などの

預言をしました。

 

キリストが,

ろばの子に乗って

エルサレムに入城し,

銀30枚で売られることなどの

具体的な預言をも含めています。

 






ゼカリヤの召し


(ゼカリヤ1:1-3)


「ダリヨスの第二年の八月に、

主の言葉が

イドの子ベレキヤの子である

預言者ゼカリヤに臨んだ、 

『主はあなたがたの

先祖たちに対して、

いたくお怒りになった。 

それゆえ、

万軍の主はこう仰せられると、

彼らに告げよ。

万軍の主は仰せられる、

わたしに帰れ、

うすれば、

わたしもあなたがたに帰ろうと、

万軍の主は仰せられる。』」 


神はわたしたちにも,

神のもとに「帰れ」と言います。




万軍の主が、共にいる


(ゼカリヤ2:10,11)


「主は言われる、

シオンの娘よ、喜び歌え。

わたしが来て、

あなたの中に住むからである。 

その日には、

多くの国民が主に連なって、

わたしの民となる。

わたしはあなたの中に住む。」


神が,わたしたちと共にいる,

ということは,

聖書の初めから,

終わりまでの主要な教えです。 




ゼカリヤ書には,

イエスキリストについての

メシヤ預言が多く含まれています。


メシヤが

この世に来られるという約束が

与えられます。




(マタイ1:23)

「見よ、

おとめがみごもって

男の子を産むであろう。 

その名はインマヌエルと

呼ばれるであろう」。

これは、

『神われらと共にいます』

という意味である。 」




罪を除くための

贖いをなさるキリスト


(ゼカリヤ3:8,9)


「 聞け。

大祭司ヨシュアよ。

あなたとあなたの前にすわっている

あなたの同僚たちは,

しるしとなる人々だ。

見よ。

わたしは,わたしのしもべ,

一つの若枝を来させる。

見よ。

わたしがヨシュアの前に

置いた石。

その一つの石の上に

七つの目があり,

見よ,

わたしはそれに彫り物を刻む。

― 万軍の主の御告げ ―

わたしはまた,

その国の不義を

一日のうちに取り除く。」


「一つの若枝」とは,

キリストのことです。


「石」とは

神殿のすみのかしら石であり,

イエス・キリストです。


そして,このキリストが

罪と汚れをきよめることの

預言をします。



☆彡


枝のたとえと石のたとえ

によって、

キリストを預言しています。


(ゼカリヤ3:8-9, 6:12-13,

 イザヤ11:1, ルカ20:17-18)




(ルカ20:17,18)

イエスは彼らを見つめて言われた、
「それでは、
『家造りらの捨てた石が
隅のかしら石になった』
と書いてあるのは、
どういうことか。 
すべてその石の上に
落ちる者は打ち砕かれ、
それがだれかの上に
落ちかかるなら、
その人はこなみじんに
されるであろう」。 




(ゼカリヤ13:1)

「その日,

ダビデの家とエルサレムの

住民のために,

罪と汚れをきよめる

一つの泉が開かれる。」








 神の霊による


(ゼカリヤ4:6 口語訳)


「すると

彼(天の使い)はわたしに言った,

『ゼルバベルに,

主がお告げになる言葉はこれです。

万軍の主は仰せられる,

これは権勢によらず,

能力によらず,

わたしの霊によるのである。』」


神が,

ゼルバベルに神殿再建のために,

励ましの言葉を与えます。


 
(ゼカリヤ4:6 新改訳)

「すると彼(御使い)は,
私に答えてこう言った。
『これは,
ゼルバベルへの主のことばだ。
「権力によらず,
能力によらず,
わたしの霊によって。」
と万軍の主は仰せられる。』」





神殿を建て直す


(ゼカリヤ6:12)


「彼にこう言え。

『万軍の主はこう仰せられる。

見よ。

ひとりの人がいる。

その名は若枝。

彼のいる所から芽を出し,

主の神殿を建て直す。

彼は主の神殿を建て,

彼は尊厳を帯び,

その王座に着いて支配する。

その王座のかたわらに,

ひとりの祭司がいて,

このふたりの間には

平和の一致がある。』」



「若枝」とは,

キリストのことです。

「彼は主の神殿を建て」ること,

すなわち,イエス・キリストが

霊的な神殿を建て直す

預言をしています。









王と祭司は一つである


(ゼカリヤ6:13)


「彼は主の神殿を建て,

彼は尊厳を帯び,

その王座に着いて支配する。

その王座のかたわらに,

ひとりの祭司がいて,

このふたりの間には

平和の一致がある。」



ひとりの王と祭司とは

キリストのことです。


キリストが真の神殿であることの

預言でもあります。


キリストは,世界を支配します。




(ゼカリヤ9:10)


「わたしは戦車をエフライムから,

軍馬をエルサレムから絶やす。

戦いの弓も断たれる。

この方は諸国の民に平和を告げ,

その支配は海から海へ,

大川から地の果てに至る。」








凱旋の入城


(ゼカリヤ9:9)


「シオンの娘よ。大いに喜べ。

エルサレムの娘よ。喜び叫べ。

見よ。

あなたの王が

あなたのところに来られる。

この方は正しい方で,

救いを賜わり,

柔和で,ろばに乗られる。

それも,雌ろばの子の子ろばに。」


ゼカリヤは,

イザヤの次にキリストについて

多くを語っている

旧約時代の預言者です。


イエス・キリストが,

ろばの子に乗って

エルサレムに入城された時,

成就しました。

 

マタイ21:4,5,

ヨハネ12:14,15は,

このことを証言していました。



(マタイ21:4-5)

「これは,

預言者を通して言われた事が

成就するために起こったのである。

「シオンの娘に伝えなさい。

『見よ。あなたの王が,

あなたのところにお見えになる。

柔和で,ろばの背に乗って,

それも,

荷物を運ぶろばの子に乗って。』」





(ヨハネ12:14,15)

「イエスは,ろばの子を見つけて,

それに乗られた。

それは次のように

書かれているとおりであった。

『恐れるな。

シオンの娘。

見よ。

あなたの王が来られる。

ろばの子に乗って。』」










銀30シェケルによる裏切り


(ゼカリヤ11:12,13)

「私は彼らに言った。

『あなたがたがよいと思うなら,

私に賃金を払いなさい。

もし,そうでないなら,

やめなさい。』

すると彼らは,私の賃金として,

銀三十シェケルを量った。

主は私に仰せられた。

『彼らによってわたしが

値積もりされた尊い価を,

陶器師に投げ与えよ。』

そこで,私は銀三十を取り,

それを主の宮の

陶器師に投げ与えた。」


主が,人々の拒否と銀30枚で

裏切られという預言は,

イエス・キリストによって

成就します。

銀30枚は古代イスラエルにおける

奴隷の値段でした。



(マタイ26:15)

「こう言った。

『彼をあなた方に売るとしたら,

いったいいくらくれますか。』

すると,

彼らは銀貨三十枚を

彼に支払った。」


(マタイ27:3-10)

「そのとき,

イエスを売ったユダは,

イエスが

罪に定められたのを知って後悔し,

銀貨三十枚を,

祭司長,長老たちに返して,

『私は罪を犯した。

罪のない人の血を売ったりして。』

と言った。

しかし,彼らは,

『私たちの知ったことか。

自分で始末することだ。』

と言った。

それで,

彼は銀貨を神殿に投げ込んで

立ち去った。

そして,

外に出て行って,首をつった。

祭司長たちは銀貨を取って,

『これを神殿の金庫に

入れるのはよくない。

血の代価だから。』と言った。

彼らは相談して,

その金で陶器師の畑を買い,

旅人たちの墓地にした。

それで,その畑は,

今でも血の畑と呼ばれている。

そのとき,預言者エレミヤを

通して言われた事が成就した。

『彼らは銀貨三十枚を取った。

イスラエルの人々に

値積もりされた人の値段である。

彼らは,

主が私にお命じになったように,

その金を払って,

陶器師の畑を買った。』」








彼の神性


(ゼカリヤ12:8)


「その日,主は,

エルサレムの住民をかばわれる。

その日,彼らのうちのよろめき

倒れた者もダビデのようになり,

ダビデの家は神のようになり,

彼らの先頭に立つ

主の使いのようになる。」


「ダビデの家」とは,

ユダの国のことですが,

教会,神の国の預言でもあります。

イエス・キリストが

神であることの預言でもあります。


☆彡


そして人々が

突き通した方を見上げて嘆くという、

キリストの再臨についての預言

まで含まれています。


(ゼカリヤ12:10, ヨハネ19:33-37)




ゼカリヤ書の中心はキリストです。


(ヨハネ19:33-37)

「しかし、
彼らがイエスのところにきた時、
イエスは
もう死んでおられたのを見て、
その足を折ることはしなかった。 
しかし、ひとりの兵卒が
やりでそのわきを突きさすと、
すぐ血と水とが流れ出た。 
それを見た者があかしをした。
そして、
そのあかしは真実である。
その人は、
自分が真実を語っていることを
知っている。
それは、
あなたがたも
信ずるようになるためである。 
これらのことが起ったのは、
「その骨はくだかれないであろう」
との聖書の言葉が、
成就するためである。 
また聖書のほかのところに、
「彼らは自分が刺し通した者を
見るであろう」とある。 








突き刺された者を仰ぎ見る


(ゼカリヤ12:10)


「わたしは,

ダビデの家と

エルサレムの住民の上に,

恵みと哀願の霊を注ぐ。

彼らは,自分たちが突き刺した者,

わたしを仰ぎ見,

ひとり子を失って嘆くように,

その者のために嘆き,

初子を失って激しく泣くように,

その者のために激しく泣く。」





(ゼカリヤ13:6)


「だれかが彼に,

『あなたの両腕の間にある

この打ち傷は何か。』

と聞くなら,

彼は,

『私の愛人の家で

打たれた傷です。』

と言おう。」



イスラエルの民の

神への反逆を描いています。

イエス・キリストの十字架によって

成就する預言です。


(ヨハネ19:37)


「また聖書の別のところには,

『彼らは自分たちが

突き刺した方を見る。』

と言われているからである。」





(ゼカリヤ13:1)


「その日には、

罪と汚れとを清める一つの泉が、

ダビデの家と

エルサレムの住民とのために

開かれる。」


イエスはイスラエルの救い主で、

その血潮は

その御もとに来る全ての人の

罪を拭う事ができます。

(ゼカリヤ13:1,1ヨハネ1:7)



(1ヨハネ1:7)

「しかし、
神が光の中にいますように、
わたしたちも光の中を歩くならば、
わたしたちは互に交わりをもち、
そして、御子イエスの血が、
すべての罪からわたしたちを
きよめるのである。」




主の剣で打たれる,十字架


(ゼカリヤ13:7)

「剣よ。

目をさましてわたしの牧者を攻め,

わたしの仲間の者を攻めよ。

― 万軍の主の御告げ。―

牧者を打ち殺せ。

そうすれば,羊は散って行き,

わたしは,

この手を子どもたちに向ける。」


真の牧者であるキリストの拒否により,

イスラエルが

散らされることを預言しています。


この箇所は,

イエスが逮捕の直前に

引用しています。




(マタイ26:31)


「そのとき,

イエスは弟子たちに言われた。

『あなたがたはみな,

今夜,

わたしのゆえにつまずきます。

『わたしが羊飼いを打つ。

すると,

羊の群れは散り散りになる。』

と書いてあるからです。』」


イエス・キリストは,

次のように言っています。


(マルコ14:27,28)


「イエスは,弟子たちに言われた。

『あなたがたは皆,つまずきます。

『わたしが羊飼いを打つ。

すると,羊は散り散りになる。』と

書いてありますから。

しかしわたしは,

よみがえってから,

あなたがたより先に,

ガリラヤへ行きます。」




再臨の預言



(ゼカリヤ14:4)


「その日には彼の足が、

東の方エルサレムの前にある

オリブ山の上に立つ。」


ここに記されていることは

これからのことです。


「その日には彼の足が、

東の方エルサレムの前にある

オリブ山の上に立つ。」とは、

キリストの再臨の預言です。


☆彡


(ゼカリヤ14:1-5)

「 見よ、主の日が来る。
その時あなたの奪われた物は、
あなたの中で分かたれる。
わたしは万国の民を集めて、
エルサレムを攻め撃たせる。
町は取られ、家はかすめられ、
女は犯され、
町の半ばは捕えられて行く。
しかし残りの民は
町から断たれることはない。
その時、主は出てきて、
いくさの日に
みずから戦われる時のように、
それらの国びとと戦われる。
その日には彼の足が、
東の方エルサレムの前に
あるオリブ山の上に立つ。
そしてオリブ山は、
非常に広い一つの谷によって、
東から西に二つに裂け、
その山の半ばは北に、
半ばは南に移り、
わが山の谷はふさがれる。
裂けた山の谷が、
そのかたわらに
接触するからである。
そして、
あなたがたは
ユダの王ウジヤの世に、
地震を避けて逃げたように逃げる。
こうして、あなたがたの神、
主はこられる、
もろもろの聖者と共にこられる。」 






2015.11.10




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