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朝の光(聖書の言葉)

アモス書 解説  2018.8.26

  アモスは,ホセアとともに,

北イスラエルで活躍した

預言者です。



アモス

 

アモスは,

「公道と正義」を伝えます。

 

アモスは紀元前760年ころに

活躍した預言者です。

 

アモスとは,

「重荷」という意味です。

 

もともとは南のユダ王国の出身で

羊飼いをしていました。


神の召しを受けて,

北イスラエルに対する

預言者となりました。

 

アモス1:1で,

アモス自身が

アモス書の著者であると

書かれています。

 

アモスの働きは

ヤロブアム2世がイスラエルの王,

ウジヤがユダの王だった時期です。

 

アモス書は,

紀元前760-753年頃に

書かれたと

いわれています。

 

 

無学であり,

祭司の血筋でなかったにも関わらず

神に召された時,

アモスはユダヤ地方にある

テコアの村の羊飼いであり

農夫でした。

 

 

アモスの与えられた働きは,

北の隣国イスラエルに

向けられたものでした。

 

 

イスラエルが

重ねていた罪が招いた,

来るべき裁きと

破滅のメッセージは,

ソロモンの統治以来

沈みっぱなしだった

イスラエルでは受け入れられず,

聞く耳を持つ者は

少なかったのです。

 



アモスの召し


(アモス1:1,2)

「テコアの牧者のひとりであった
アモスのことば。
これはユダの王ウジヤの時代,
イスラエルの王,
ヨアシュの子ヤロブアムの時代,
地震の二年前に,
イスラエルについて
彼が見たものである。
彼は言った。
『主はシオンから叫び,
エルサレムから声を出される。
羊飼いの牧場はかわき,
カルメルの頂は枯れる。』」


アモスは

ユダの荒野に接するテコアの牧者で

いちじく桑を

栽培していたところから,

預言者としての召しを受けました。




(アモス7:14)

「アモスは
アマツヤに答えて言った。
『私は預言者ではなかった。
預言者の仲間でもなかった。
私は牧者であり,
いちじく桑の木を
栽培していた。』」




ユダの罪


(アモス2:4,5)

「主はこう言われる,
『ユダの三つのとが,
四つのとがのために,
わたしはこれを罰してゆるさない。
これは彼らが主の律法を捨て,
その定めを守らず,
その先祖たちが従い歩いた。
偽りの物に惑わされたからである。
それゆえ,
わたしはユダに火を送り,
エルサレムのもろもろの宮殿を
焼き滅ぼす』」。


 

預言者の仕事

 

(アモス3:7)


「まことに,

主なる神はその定められたことを,

僕なる預言者に示さずには,

何事もなされない。」



旧約聖書の時代,

神は必ず預言者に,

将来行なうことを

示されると言います。

神は預言をしないで,

行なうことはなかったのです。


預言とは,

神の霊が神の人の上に臨み,

神の人の内側から,

神の言葉が外に

あふれ出すことです。


聖霊は,

力と奇跡と助けの源であり,

神の啓示の源です。

 


神に会う備えをせよ 

 

(アモス4:12,13 口語訳)


「『それゆえイスラエルよ,

わたしはこのようにあなたに行う。

わたしはこれを行うゆえ,

イスラエルよ,

あなたの神に会う備えをせよ』。

見よ,彼は山を造り,

風を創造し,

人にその思いのいかなるかを示し,

また,

あけぼのを変えて暗やみとなし,

地の高い所を踏まれる者,

その名を万軍の神,主と言う。」

 

 

 

 

主を求めて生きよ

 

(アモス5:6)


「主を求めよ,そして生きよ。

さもないと主は火のように,

ヨセフの家に襲いかかり,

火が燃え盛っても,

ベテルのために

その火を消す者はない。」

 

  

(アモス5:4,5)


「まことに主は、

イスラエルの家にこう仰せられる。

『わたしを求めて生きよ。

ベテルを求めるな。

ギルガルに行くな。

ベエル・シェバにおもむくな。

ギルガルは必ず捕らえ移され、

ベテルは無に帰するからだ。』」

 

 

 

(アモス5:24)


「公義を水のように、

正義をいつも水の流れる

川のように、

流れさせよ。」




アモス6章 


偽りの安心


(アモス6:11-12) 

見よ,主が命じられる。
「大きな家を打って粉々にし
小さな家をみじんにせよ。」
馬が岩の上を駆けるだろうか
牛が海を耕すだろうか。
お前たちは裁きを毒草に
恵みの業の実を苦よもぎに変えた。


南ユダのエルサレムも,

北イスラエルのサマリアも,

丘の上にあり,

安全な都市と思われていました。


アモスが問題にしているのは

北イスラエルのサマリアです。


堅固な町が与える安心から,

人びとは

享楽的な生き方を続けていました。


神の民が神の民として,

ありえない

態度で生活し続けていることを,

示しました。


アッシリア帝国が迫っていました。


 

 

いなごの災いの幻

 

(アモス7:1-3)


「主なる神は

このようにわたしに示された。

見よ,

主は二番草の生え始めるころ,

いなごを造られた。

それは,

王が刈り取った後に生える

二番草であった。

いなごが大地の青草を

食べ尽くそうとしたので,

わたしは言った。

『主なる神よ,

どうぞ赦してください。

ヤコブはどうして

立つことができるでしょう,

彼は小さいものです。』

主はこれを思い直され,

『このことは起こらない』

と言われた。」

 

 

北イスラエルの滅亡の

預言をします。

 

(アモス7:14口語)


「アモスはアマジヤに答えた,

『わたしは預言者でもなく,

また預言者の子でもない。

わたしは牧者である。

わたしは

いちじく桑の木を

作る者である。』」



アモスは,宗教の指導者ではなく,

いちじく桑を作る農民でした。



主の御言葉への渇き

 

(アモス8:11)


「見よ,その日が来ればと,

主なる神は言われる。

わたしは大地に飢えを送る。

それはパンに飢えることでもなく,

水に渇くことでもなく,

主の言葉を聞くことのできぬ

飢えと渇きだ。」



神の言葉を

わすれることの審判です。
 
神の言葉については,

次のようです。
 

 
(申命記8:3)

「それで主はあなたを苦しめ,
あなたを飢えさせ,
あなたも知らず,
あなたの先祖たちも
知らなかったマナをもって,
あなたを養われた。
人はパンだけでは生きず,
人は主の口から出る
すべてのことばによって
生きることを
あなたに知らせるためであった。」
 


♪ 「み言葉をください」

(新聖歌41)

1.

み言葉をください

降りそそぐ雨のように 恵みの主よ

飢えと渇きに あえぎくるしみ

やみじさすらう いのちのために

 

み言葉をください

吹く風のように強く 救いの主よ

からみつく罪 根こそぎされて

いのちあらたに 芽生えるために

 

み言葉をください

草におく露のように いのちの主よ

人と人との こころかよわず

乱れあらそう 世界のために

 

 

 

 

ダビデ王国の回復

 

(アモス9:11)


「その日には,

わたしはダビデの倒れた

仮庵を復興し,

その破れを修復し,

廃虚を復興して,

昔の日のように建て直す。」

 

 

イスラエルの回復の幻です。

 

神のイスラエルへの愛です。

 

「わたしは,

わたしの民イスラエルの繁栄を

元どおりにする。」

(アモス9:14)

と言います。

 

新しいイスラエルの国の回復は,

「聖なる都」として,

黙示録に書かれています。



(ヨハネ黙示21:1,2)

「わたしはまた,
新しい天と新しい地とを見た。
先の天と地とは消え去り,
海もなくなってしまった。 
また,聖なる都,
新しいエルサレムが,
夫のために着飾った
花嫁のように用意をととのえて,
神のもとを出て,
天から下って来るのを見た。」 


 ☆彡

 

(アモス9:11-15)


「その日,

わたしはダビデの倒れている

仮庵を起こし,

その破れを繕い,

その廃墟を復興し,

昔の日のようにこれを建て直す。

これは彼らが,

エドムの残りの者と,

わたしの名がつけられた

すべての国々を手に入れるためだ。

──これをなされる主の御告げ──

見よ。その日が来る。

──主の御告げ──

その日には,

耕す者が刈る者に近寄り,

ぶどうを踏む者が

種蒔く者に近寄る。

山々は甘いぶどう酒をしたたらせ,

すべての丘もこれを流す。

わたしは,

わたしの民イスラエルの繁栄を

元どおりにする。

彼らは

荒れた町々を建て直して住み,

ぶどう畑を作って,

そのぶどう酒を飲み,

果樹園を作って,その実を食べる。

わたしは彼らを彼らの地に植える。

彼らは,

わたしが彼らに与えた

その土地から,

もう、引き抜かれることはない」

とあなたの神,

主は,仰せられる。」

 

 

キリストによって,

イスラエルの民は,

ダビデの王国として,

またイスラエルの国として

回復します。


そして,異邦人と共に神の国が

到来したことを預言の成就しました。


 
(使徒15:12-21)

「すると,
全会衆は黙ってしまった。
それから,バルナバとパウロとが,
彼らをとおして異邦人の間に
神が行われた
数々のしるしと奇跡のことを,
説明するのを聞いた。 
ふたりが語り終えた後,
ヤコブはそれに応じて述べた,
『兄弟たちよ,
わたしの意見を
聞いていただきたい。 
神が初めに異邦人たちを顧みて,
その中から御名を負う民を
選び出された次第は,
シメオンがすでに説明した。
預言者たちの言葉も,
それと一致している。
すなわち,こう書いてある, 
『その後,わたしは帰ってきて,
倒れたダビデの幕屋を建てかえ,
くずれた箇所を修理し,
それを立て直そう。 
残っている人々も,
わたしの名を唱えている
すべての異邦人も,
主を尋ね求めるように
なるためである。 
世の初めからこれらの事を
知らせておられる主が,
こう仰せになった』。 
そこで,わたしの意見では,
異邦人の中から
神に帰依している人たちに,
わずらいをかけてはいけない。 
ただ,偶像に供えて汚れた物と,
不品行と,絞め殺したものと,
血とを,避けるようにと,
彼らに書き送ることにしたい。 
古い時代から,
どの町にもモーセの律法を
宣べ伝える者がいて,
安息日ごとにそれを
諸会堂で
朗読するならわしであるから」。

 


 

仮庵の復興


(アモス9:11)


「その日,
わたしはダビデの倒れている
仮庵を起こし,
その破れを繕い,
その廃墟を復興し,
昔の日のようにこれを建て直す。」


「その日,わたしは,

倒れている仮庵(幕屋)を

起こす(復活させる)。」

とも訳されます。


「その日」とは,

メシヤ(キリスト)の再臨によって

成就するメシヤの国の到来です。




回復の希望


(アモス9:13-15)

「主は言われる,
『見よ,このような時が来る。
その時には,
耕す者は刈る者に相継ぎ,
ぶどうを踏む者は
種まく者に相継ぐ。
もろもろの山には
うまい酒がしたたり,
もろもろの丘は溶けて流れる。
わたしはわが民イスラエルの
幸福をもとに返す。
彼らは荒れた町々を建てて住み,
ぶどう畑を作ってその酒を飲み,
園を作ってその実を食べる。
わたしは彼らを
その地に植えつける。
彼らはわたしが与えた地から
再び抜きとられることはない』
とあなたの神,主は言われる。」



終わりの日において,

神の民が回復される預言です。




アモス記は素晴しい将来に

ついての約束で終わります。



(アモス9:15)。

「わたしは彼らを
彼らの地に植える。
彼らは、
わたしが彼らに与えた
その土地から、
もう、引き抜かれることはない』
とあなたの神、主は、
仰せられる。」



アブラハムに神が与えられた約束の

(創世記12:7, 15:7,
 17:8)

最終的な実現は

キリストの再臨によって

なされます。


2018-08-26


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