アモスは,ホセアとともに,
北イスラエルで活躍した
預言者です。
○
アモス
アモスは紀元前760年ころに
活躍した預言者です。
アモスとは,
「重荷」という意味です。
もともとは南のユダ王国の出身で
羊飼いをしていました。
神の召しを受けて,
北イスラエルに対する
預言者となりました。
アモス1:1で,
アモス自身が
アモス書の著者であると
書かれています。
アモスの働きは
ヤロブアム2世がイスラエルの王,
ウジヤがユダの王だった時期です。
アモス書は,
紀元前760-753年頃に
書かれたと
いわれています。
無学であり,
祭司の血筋でなかったにも関わらず
神に召された時,
アモスはユダヤ地方にある
テコアの村の羊飼いであり
農夫でした。
アモスの与えられた働きは,
北の隣国イスラエルに
向けられたものでした。
イスラエルが
重ねていた罪が招いた,
来るべき裁きと
破滅のメッセージは,
ソロモンの統治以来
沈みっぱなしだった
イスラエルでは受け入れられず,
聞く耳を持つ者は
少なかったのです。
○
(アモス3:7)
「まことに,
主なる神はその定められたことを,
僕なる預言者に示さずには,
何事もなされない。」
旧約聖書の時代,
将来行なうことを
神は預言をしないで,
行なうことはなかったのです。
○
神に会う備えをせよ
(アモス4:12,13 口語訳)
「『それゆえイスラエルよ,
わたしはこのようにあなたに行う。
わたしはこれを行うゆえ,
イスラエルよ,
あなたの神に会う備えをせよ』。
見よ,彼は山を造り,
風を創造し,
人にその思いのいかなるかを示し,
また,
あけぼのを変えて暗やみとなし,
地の高い所を踏まれる者,
その名を万軍の神,主と言う。」
○
主を求めて生きよ
(アモス5:6)
「主を求めよ,そして生きよ。
さもないと主は火のように,
ヨセフの家に襲いかかり,
火が燃え盛っても,
ベテルのために
その火を消す者はない。」
○
(アモス5:4,5)
「まことに主は、
イスラエルの家にこう仰せられる。
『わたしを求めて生きよ。
ベテルを求めるな。
ギルガルに行くな。
ベエル・シェバにおもむくな。
ギルガルは必ず捕らえ移され、
ベテルは無に帰するからだ。』」
(アモス5:24)
「公義を水のように、
正義をいつも水の流れる
川のように、
流れさせよ。」
○
○
いなごの災いの幻
(アモス7:1-3)
「主なる神は
このようにわたしに示された。
見よ,
主は二番草の生え始めるころ,
いなごを造られた。
それは,
王が刈り取った後に生える
二番草であった。
いなごが大地の青草を
食べ尽くそうとしたので,
わたしは言った。
『主なる神よ,
どうぞ赦してください。
ヤコブはどうして
立つことができるでしょう,
彼は小さいものです。』
主はこれを思い直され,
『このことは起こらない』
と言われた。」
北イスラエルの滅亡の
預言をします。
(アモス7:14口語)
「アモスはアマジヤに答えた,
『わたしは預言者でもなく,
また預言者の子でもない。
わたしは牧者である。
わたしは
いちじく桑の木を
作る者である。』」
○
主の御言葉への渇き
(アモス8:11)
「見よ,その日が来ればと,
主なる神は言われる。
わたしは大地に飢えを送る。
それはパンに飢えることでもなく,
水に渇くことでもなく,
主の言葉を聞くことのできぬ
飢えと渇きだ。」
♪ 「み言葉をください」
(新聖歌41)
1.
み言葉をください
降りそそぐ雨のように 恵みの主よ
飢えと渇きに あえぎくるしみ
やみじさすらう いのちのために
2
み言葉をください
吹く風のように強く 救いの主よ
からみつく罪 根こそぎされて
いのちあらたに 芽生えるために
3
み言葉をください
草におく露のように いのちの主よ
人と人との こころかよわず
乱れあらそう 世界のために
○
ダビデ王国の回復
(アモス9:11)
「その日には,
わたしはダビデの倒れた
仮庵を復興し,
その破れを修復し,
廃虚を復興して,
昔の日のように建て直す。」
イスラエルの回復の幻です。
神のイスラエルへの愛です。
「わたしは,
わたしの民イスラエルの繁栄を
元どおりにする。」
(アモス9:14)
と言います。
新しいイスラエルの国の回復は,
「聖なる都」として,
黙示録に書かれています。
☆彡
(アモス9:11-15)
「その日,
わたしはダビデの倒れている
仮庵を起こし,
その破れを繕い,
その廃墟を復興し,
昔の日のようにこれを建て直す。
これは彼らが,
エドムの残りの者と,
わたしの名がつけられた
すべての国々を手に入れるためだ。
──これをなされる主の御告げ──
見よ。その日が来る。
──主の御告げ──
その日には,
耕す者が刈る者に近寄り,
ぶどうを踏む者が
種蒔く者に近寄る。
山々は甘いぶどう酒をしたたらせ,
すべての丘もこれを流す。
わたしは,
わたしの民イスラエルの繁栄を
元どおりにする。
彼らは
荒れた町々を建て直して住み,
ぶどう畑を作って,
そのぶどう酒を飲み,
果樹園を作って,その実を食べる。
わたしは彼らを彼らの地に植える。
彼らは,
わたしが彼らに与えた
その土地から,
もう、引き抜かれることはない」
とあなたの神,
主は,仰せられる。」
2018-08-26