『楽天涌井、雨風に耐え節目2500投球回「まだ成長している」石井監督』
経験で粘った。ZOZOマリンは、ロッテに在籍した19年まで6年間本拠地としていた。「集中力を切らさないことと、風を嫌がらないこと。それがマリンで投げる攻略法」と慣れ親しんだ敵地で悪条件下のイメージを描いた。ストライクを先行させ、緩いカーブも有効活用。6点のリードをもらった6回、「最後はストライクを集めすぎたし、カーブを使いすぎた」とレアードに3ランを浴びるなど4失点を悔やんだが、先制点を与えず、味方の援護を引き出した。
もう1つの節目も見えてきた。涌井はこの日の白星で通算149勝。史上49人目の150勝へ王手をかけたが「周りが勝手に言っているだけ。何勝したかとかは引退した時じゃないと価値は出てこない。選手としては、積み重ねてきたものなので、別にそんなにそこで終わりでもないという感じ」と受け止める。マウンドに立ち続ける以上、ゴールは作らない。次回登板へ、すぐに目を向けた。
nikkansports
『楽天・涌井が笑った!通算2500投球回達成 リーグトップ5勝目&通算150勝にも王手』
クールな男が珍しくポーカーフェースを崩した。楽天・涌井が5回を投げ終えてベンチに引き揚げると通算2500投球回達成のアナウンスが流れ、記念ボードが手渡された。両軍ベンチとスタンドから拍手で祝福され試合中のグラウンドでは、めったに見せることのない笑みをこぼした。
負ければ首位陥落という試合で力投し、通算150勝にも王手をかけたが「そこで終わりでもない。引退した時じゃないと(数字に)価値は出てこない」と涌井。来月21日で35歳になるベテランは、まだまだトップランナーとして走り続ける。
スポニチ
『【楽天】涌井秀章プロ通算149勝目&史上47人目の2500投球回も「すごいという数字ではないかな」』
4回に2死を奪ったところで節目に到達した。プロ17年目でも走る量を減らさない練習の虫。近年目標の一つとするのは年間200投球回だ。西武時代の12年に抑えも経験し「中継ぎの大変さが分かった。先発が1人で投げると移動試合の時とか、中継ぎ陣が少しでも楽ができる。それで完投への意識が強くなった」。
日米通算で2717回1/3を記録した石井監督も「(現役の)ゴールが見える直線にもう入ってると思うが、そういう中でも成長を止めない」と感心する。首位のチームをけん引する、背番号16の存在の大きさは計り知れない。
スポーツ報知
『【楽天】涌井秀章 投げ続けるエースの原点とは…プロ野球47人目の2500投球回達成』
プロ17年目まで貫いてきたのが「『痛い』とは絶対に言わないこと」。“不屈の精神”が培われた土壌が横浜高だった。全国からよりすぐりの選手が集まる名門校。涌井自身も入学前は当時の小倉部長から「エースナンバーはやれない」と言われていたほど競争は激しかった。1年春に背番号20でベンチ入りしてからは「一度でも外れたら自分のポジションがなくなる。ちょっとぐらい痛いところがあっても、黙って投げていた」と常に危機感を持ってエースナンバーを勝ち取るまで成長した。
実際に17年オフの自主トレ中に、左ふくらはぎを痛めた時はそのままキャンプイン。患部が内出血していたが練習と平行して治療を続け、シーズンを乗り切った。19年5月のオリックス戦では右足のくるぶしに打球が直撃。内出血して患部は腫れた。診断結果は「足底筋膜炎」。痛みが引くまで数か月もかかったが、「言う必要はない」と隠してきた。
2500回にもマウンドに上がり続けてこられた理由―。近年の球界では聞かれなくなりつつある「根性論」を涌井は持っている。
スポーツ報知
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