引退試合に臨んだ西武・松坂大輔投手(41)の横浜高の6学年後輩にあたり、2005、06年に西武でチームメートだった楽天・涌井秀章投手(35)が「松坂先輩」への思いを語った。(取材構成・湯浅大)
◆松坂から「完投できる投手になって」 西武で一緒にプレーした2005年からの2年間で、松坂さんから言葉での直接的な教えはありません。ただ、先発投手とはこういうものだと姿で教えてもらいました。
投げたら最後まで、一人で投げるということです。
松坂さんが07年にアメリカに行く前、「ワク(涌井)には完投できる投手になってほしい」と言われました。松坂さんは、のちに「そんなこと、言ったっけ?」と笑っていたけど、その言葉は今でも自分の中に強く残っています。 僕が楽天に移籍した去年、西武に復帰した松坂さんが「後半戦あたりで投げ合えるように頑張るわ」と連絡をくれました。それがかなわなかったのはとても残念です。
松坂さんが7月に引退を発表したとき、球団を通じて「今でもまだ撤回してほしいと後輩たちは思っていると思う」とコメントしたけど、その気持ちは今も同じ。松坂さんに関わった人は、誰もがそう思っているんじゃないかなと思います。
◆言ってほしかった「引退しません」 引退した松坂さんが指導者になっている姿は想像がつきません。僕の中で松坂さんは、ずっと現役のイメージです。(50歳まで現役だった元中日の)山本昌さんみたいに、ずっと投げているんだろうなと勝手に思っていました。だから今日はサプライズで「引退しません」なんて言ってほしかったです。
日米通算170勝を挙げた松坂さんは200勝を目標に掲げていました。実は横浜高のOBで名球会に入った人はいないんです。僕は今、150勝。松坂さんからのバトンではないけど、その思いを引き継いで、達成できるまで頑張っていきたいと思います。(東北楽天ゴールデンイーグルス投手)
サンスポ
コメント一覧
最新の画像もっと見る
最近の「涌ネタ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事