■4月6日 通算160勝 高卒一年目から20年連続勝利記録を達成 プロ野球史上8人目
■4月24日 巨人から8年ぶり勝ち星
3月30日(土) 6回0/3 無失点
□対ヤクルト戦 (神宮球場)
延長12回 1対1の引き分け
『「僕にとっていらないもの」を積み上げ2000奪三振 中日・涌井が選んだ“空振り”と“見逃し”それぞれのベストK』
◇渋谷真コラム「龍の背に乗って」 ◇30日 ヤクルト1-1中日(神宮)
日本プロ野球は創設からこの日までに6万5713試合行われたが、三振にまつわるオンリーワンの記録がある。それが涌井の毎回全員奪三振だ。西武時代の2009年4月24日(ロッテ戦、西武ドーム)で達成している。
4回に村上から空振りで奪って到達した通算2000奪三振は、史上24人目。200勝到達者も同数だから、その価値の大きさがよくわかる。 それなのに、涌井は「僕にとって三振はいらないもの」と言い切る。その理由も「僕は中学生のころには、内野ゴロを打たせて生きていく投手だと思っていた。だからよく言われる(全員三振の)81球より、断然27球で終わりたい派なんですよ」と明快だ。
しかし、記録が残れば記憶にも残る。2001も奪えば会心があるものだ。「空振り」と「見逃し」で、それぞれのベストKを選んでもらった。
まずは空振り。06年4月9日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、新庄から奪った。 「最後はチェンジアップだったんですが、真っすぐのタイミングで振ってきての空振り。時差が生まれたんです」 速球との球速差が生み出す前後の変化。体勢を崩しきっての空振りは、投手にとって何よりの優越感だ。
続いて見逃しはロッテに移籍後の16年7月5日。西武戦(QVCマリン)で、最後の力を振り絞った。 「岸さん(現楽天)と投げ合って、9回投げきっても決着がつかなかったんです。その最後のアウトが中村さん。外角ストレートでした」 2死一、二塁のピンチに、糸を引くようなストレートで3球勝負。古巣の4番にバットさえ振らせなかった。エース対決にふさわしい投球で9イニングを投げ終えた。
空振りで奪う快感か、見逃しの美しさか。
涌井は「僕は空振り派。打者の予測を上回った感があるので」。いらないものなんて言いながら、そこには涌井らしい美学があった。
中日スポーツ
『奪三振王もシーズン200奪三振以上もなしで通算2000奪三振は、涌井秀章が何人目!?』
3月30日の4回裏、涌井秀章(中日ドラゴンズ)は、東京ヤクルト・スワローズのホセ・オスナと村上宗隆から、今シーズン最初の2三振を続けて奪い、史上24人目の通算2000奪三振に到達した。
涌井は、2005年3月29日、西武ライオンズの開幕4試合目に、先発投手としてデビューした。最初に三振を奪った相手は、北海道日本ハム・ファイターズの小田智之だ。
これまでの19シーズンに、奪三振王のタイトルは獲得していない。200奪三振以上のシーズンも皆無だ。
奪三振王なしで通算2000奪三振は7人目。200奪三振以上のシーズンなしで通算2000奪三振は10人目。このどちらにも当てはまるのは、平松政次、山田久志、星野伸之、岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)に、涌井の5人だ。
ただ、涌井は、2009年に200奪三振まであと1に迫った。順位は、パ・リーグ2位。涌井の上には、204三振を奪った福岡ソフトバンク・ホークスの杉内俊哉がいた。
ちなみに、岸のシーズン最多は、2017年の189奪三振だ。こちらは、パ・リーグ3位。トップは、現在も東北楽天でともに投げている則本昂大が222奪三振。2位には、217奪三振の菊池雄星(当時・埼玉西武ライオンズ/現トロント・ブルージェイズ)が位置した。
その一方で、奪三振王のタイトルを獲得しているが、1シーズンに160三振以上を奪ったことがない投手もいる。通算2000奪三振以上のなかでは、中日ドラゴンズ一筋に投げた山本昌がそうだ。自己最多は、1997年の159奪三振。この年のセ・リーグには、150奪三振以上の投手が他にいなかった。2番目に多かったのは、147三振を奪った横浜ベイスターズの川村丈夫だ。
unenatsuki
3月30日(土) 対ヤクルト戦 引き分け
4月6日 (土) 6回1/3 無失点 1勝目
○対広島戦 (マツダ)
0対4で中日の勝利
『【中日】涌井秀章が7回途中無失点で通算160勝、高卒1年目から20年連続勝利』
中日先発の涌井秀章投手(37)が「熟練投法」で今季初勝利をあげた。7回1死で渡した勝利のバトンは救援陣が2戦連続の完封リレーで完結。ベテラン右腕がチームに昨年3月の開幕戦以来となる貯金1をもたらした。
7回、先頭の田村に三塁打を許した。続く菊池を一邪飛に打ち取ったところで立浪監督がマウンドにやってきた。86球、毎回の8安打を打たれながらも無四球無失点。プロ入りから20年連続となった勝利を「3者凡退が1度もない中で、みんな守ってくれて、先制して、追加点も取ってくれた。いい勝ち方になったと思います」と振り返った。
今季初登板となった開幕2戦目のヤクルト戦。史上24人目の2000奪三振に到達し、6回を無四球無失点も打線の援護がなく、チームも勝利に届かなかった。
昨季も好投報われず、リーグ最多13敗。「先発投手はチームを勝たせてなんぼ」。中日移籍1年目をこう振り返った右腕が先発としての役割を十分に果たした。
20年連続勝利は「別に大したことない。連盟表彰もないのでね。あったらうれしいですけど」とサラリと交わしたが、先発投手として勝利に対する思いは強い。「先発は勝ちがつかないと乗っていけないので」。
通算491試合目の登板だが、先発では400試合目。西武時代の2シーズンとロッテでの1試合を除き、先発投手としてマウンドに立ち続けるスペシャリストらしい通算160勝目だった。
▼涌井が今季初勝利を挙げ、高卒1年目の05年から20年連続勝利。プロ1年目からの連続勝利は56~77年米田(近鉄)と02~23年石川(ヤクルト)の22年が最長で、20年以上は史上8人目。右投手では前記米田の22年、53~73年小山(大洋)21年、62~81年佐々木(南海)20年に次いで43年ぶり4人目になる。
日刊スポーツ
『中日 37歳の涌井が1年目から20年連続勝利の偉業達成 打のヒーロー細川も敬意「本当にすごい方」』
中日・涌井秀章投手(37)が1年目から20年連続勝利の偉業を達成した。チームは2連勝で貯金1とし、単独2位に浮上した。
涌井は七回途中8安打を浴びながら粘り強く無失点。制球良く無四球でまとめ、広島打線に得点を与えなかった。
七回は1死三塁で登板した斎藤が無失点の好リリーフ。継投策もはまり、逃げ切った。
1年目からの連続は米田哲也、石川雅規の22年が最長。2年目以降を含めての最長は23年(工藤公康、山本昌、三浦大輔)。
涌井は西武、ロッテ、楽天、中日と在籍4球団目で、通算160勝となった。
打線は三回、中田の犠飛で先制。細川が五回に3号2ランを放ち、リードを3点に広げた。
ヒーローの細川も涌井について、「本当に毎日お世話になっていてすごい方、本当に勝ちをつけられて良かった」と敬意を示した。
デイリースポーツ
『【中日】20年連続勝利で160勝目、「涌井さん」トレンド入り「早く勝ちがついて良かったよ」「涌井さん今年ヤバない?」』
中日・涌井秀章投手(37)が7回途中まで無失点の好投で、今季初勝利。プロ1年目から20年連続勝利で通算160勝目をあげた。
ネット上では「涌井さん」がトレンド入り。「涌井さん!!!!!ナイスピッチすぎる!!!」「早く勝ちがついて良かったよ」「涌井さん今年ヤバない? セ・リーグに順応したかんじ?」などの歓声が飛びかった。
昨季は3点台の防御率ながら5勝13敗と大きく負け越した。この日は、涌井がSNSで投稿する食事会の常連・細川の3号アーチなど援護も受けた。
前日は横浜高の後輩・柳裕也投手が今季初勝利。竜党は「柳さんの去年の初勝利が5月25日。涌井さんが4月26日。去年勝ちがつかずに苦しんだ2人に早々に勝ちがついたのはいい流れだと思う」「涌井さん、ハンパないって。全然中6で回れるし今シーズンまだ防御率0.00だし。ドラゴンズに来てくれてありがとう!」「涌井さんもすごいし、ピッチャー陣はいいから打てば勝てるのよー」と、2年連続リーグ最下位からの昇竜を願っていた。
日刊スポーツ
4月6日 (土) 対広島戦 今季初勝利
4月17日(水) 5回無失点 涌に勝敗付かず
○対ヤクルト戦 (バンテリンドーム)
2対0で中日の勝利
『【中日】涌井秀章、防御率0.00で規定投球回到達、柳裕也らと横浜高OB防御率ワンツーにネットねぎらい』
中日の先発・涌井秀章投手(37)が苦しみながらも5イニングを無失点に抑えた。3試合連続自責点0で防御率0・00のまま規定投球回に到達。セ・リーグの防御率トップに立った。
2位にはチームメートで母校・横浜高(神奈川)の後輩でもある柳裕也投手(29)が巨人の高橋礼投手(28)とともに、0・47で並んでおり、横浜高OBによるワンツーが実現した。
中日スポーツ
『中日・涌井秀章 開幕からの連続無失点「17回1/3」に伸ばす 6回の打席で無念の交代』
3月30日のヤクルト戦(神宮)で6回無失点、4月6日の広島戦では6回1/3無失点としており、試合前まで開幕から12回1/3無失点としていた。
涌井の連続無失点は楽天時代、20年9月の「21」が最長。
スポニチ
4月17日 (水) 対ヤクルト戦 5回無失点
4月24日(水) 6回 2失点 2勝目
○対巨人戦 (東京ドーム)
2対3で中日の勝利
『中日・涌井“苦手”巨人から8年ぶり勝ち星 連敗止め「よかった」今季初失点も6回2失点で2勝目』
今季ワースト5連敗中の中日は東京Dで巨人と対戦。ベテランの涌井秀章投手(37)が今季4試合目の先発。6回2失点で今季2勝目を挙げた。
初回に2点の援護をもらい、巨人打線を三者凡退に斬ったが、2回に1死一塁の場面で、萩尾に適時三塁打を浴び、続く岸田にも犠飛を許し同点に追いつかれた。
その後は丁寧にコースを突き、得点圏に走者を出しながらも要所を締める粘りのピッチング。同点のまま6回5安打2失点で代打を送られたが、直後に味方が勝ち越し、勝利投手の権利が舞い込んだ。
試合後涌井は「6連勝しての連敗だったので、みんな“止めたい”という思いで試合に出ていると思うので、チームの連敗が止まったのでよかったです」と話した。
涌井はここまで1勝ながら、開幕から17回1/3イニング連続無失点。自身の最多連続イニング無失点は、楽天時代の7月29日ロッテ戦から8月12日西武戦でマークした21イニングとなっていたが、この日の失点で記録の更新はならなかった。
巨人戦はプロ入り以来通算11試合に登板し2勝7敗と大きく負け越し。最後に勝ったのはロッテ時代の16年6月17日(1失点完投勝利)で、以降は4試合で4連敗を喫していた。巨人から勝ち星を挙げるのは8年ぶりとなった。
スポニチ
『中日・涌井秀章、ついに失点 今季19イニング目、巨人・萩尾に適時三塁打を浴びる その後、犠飛も許し2点差追いつかれる』
中日・涌井秀章投手が2回に適時三塁打を打たれ、開幕からの連続無失点が19イニング目でストップした。
2点の援護を受け、1回は三者凡退で乗り切ったが、2回に先頭の岡本和に右前打で出塁されると、1死後に6番・萩尾に2球目のスライダーを捉えられ、右中間への適時三塁打を打たれ、1点差となった後、岸田に犠牲フライを許して同点に追い付かれた。
涌井はこの日の試合前まで3試合に登板し、17イニング3分の1を連続無失点の数字を残していた。
中日スポーツ
『【中日】泥沼5連敗から脱出。同点の7回1死三塁での敵失から三走尾田が勝ち越し生還』
中日が連敗を5で止めた。初回にカリステの1号2ランでチーム24イニングぶりとなる先制点を挙げ、開幕から3試合連続無失点の先発涌井秀章投手(37)が2回に同点に追いつかれたものの6回2失点と粘投。
7回1死三塁で敵失から1点を勝ち越した。連敗の泥沼から抜け、チームは2位に再浮上した。
日刊スポーツ
4月24日(水) 対巨人戦 6回2失点 2勝目
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