1チーム10名で、4チーム。文字数にして100文字ほどのメッセージを前のひとから順に後ろのひとへ伝言してもらいます。2チームは、メモを取ってもらい、2チームは口頭だけ。もちろん携帯端末は全員バッグにしまってもらいます。
仮に、以下のメッセージを伝えてもらうことしましょう。
「滋賀県東近江市愛東地区の農家で、イチゴ狩りが始まっている。<中略>3月13日までは土日曜、祝日に開催。14日以降は平日などにも広げ、5月まで行う。申し込みは道の駅「あいとうマーガレットステーション」ホームページの予約フォームから。中学生以上1980円、3歳~小学生は1760円。(京都新聞、2022年1月27日掲載記事より抜粋)
過去複数回伝言ゲームをおこなった経緯から推測すると、メモ利用チームは、7割がた最後のメッセージを受け取る人に伝わっていきます。口頭チームは、おもしろいほど文章の原型もとどめず、5W2Hが一体どこでそうなるの?というくらいに変わってしまいます。たいてい、参加してくれたひとたちは、10番目の受け手のメッセージを聴いて、爆笑します。
滋賀県が佐賀県になってしまったり、マーガレットがスカーレットになったりします。
正確に情報を受け取るにはメモが有効。ですが、わたしたちは、毎日こまやかにメモを取っているわけではありません。むしろ、口頭でのコミュニケーションというものは、これほどまでに不安定で誤りがいともたやすく起きてしまうのだと意識します。不安定で間違えそうならば、それを織り込み済みで会話ができそうですし、うまくいかないときは、今少し寛容になって、コミュニケーションモデル(1/23に掲載しています)を点検してみます。
いろいろと気づけそうです。