最初に言っておきますが「蕎麦屋はだし巻きと板わさでお酒をきゅっと飲ってせいろでさっくり〆て長居をせずに帰るのが粋」ってなことを考えてここに行ってはいけません。ここは夜は完全に「〆に美味いへぎそばが食せる居酒屋」なのです。
この店の先の行列ができるつけ麺屋に行こうと思ってビットヴァレイの東口へ。歩道橋を降りて看板を見たら10年位前に当時の上司に連れて行かれたのを思い出した。その時もそばを上がりに食べたのですが頼んだ量が少なかったのかふた口くらいしか食べることができませんでした。ふた口しか食えなかった所為なのか、とにかく美味いそばだったという強烈な記憶が。いつの間にやらつけ麺はやめる事になって10年ぶり位に地下への階段へGO。
地下に降りて扉を開けると圧巻。97%がサラリーマンオヤジ。(って私も同じですが)たまたまなのでしょうがサラリーマン団体客が手前カウンターと奥の座敷を占領していて完全に出来上がっている。そんな雑音もここの雑多感としての良さかなと思いつつ、新潟名物「のっぺ」そして「だし巻き」「ナス煮」にお酒は「八海山」。のっぺなるものは初めてなのですが新潟の郷土料理らしい。温かいのかと思って口に運んだら冷たいのにびっくり。冷たくして食べるのが新潟流のようです。八海山のつまみにはちょうど良い。ナスは大きく丸い。新潟はナスの種類がたくさんあるようです。出汁が染み込んでこれもまた美味。
あがりは画像のへぎそば(中)。そもそもへぎそばとは『新潟県魚沼地方発祥のつなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った蕎麦のこと。へぎ(片木)と呼ばれる器に載せて供されることからこの名が付いた』ということらしい。今回はふた口ではなくたっぷり満腹になるまでいただきました。上記のおつまみと八海山お替りした後では少々量が多いかなと思ったのですが、コシがあって何ともさっぱりしたのどごしでさらっと完食。
帰りがけにトイレの張り紙を発見。蕎麦屋というよりやっぱり居酒屋だと妙に納得。そういえば隣で出来上がってた団体サラリーマンもグデグデの人が3人ばかりいました。所謂老舗の蕎麦屋もそれはそれとして趣があって良いのですが、居酒屋だと開き直って新潟の料理と地酒を二日酔いになるまで飲んじゃえるその気取りのなさもまた良いのじゃないかと思った次第。
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須坂屋
最寄駅:渋谷
料理:そば / 越後料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円~5,000円
用途:夕食

須坂屋 渋谷駅東口店 (そば / 渋谷、神泉)
★★★☆☆ 3.5