今回、紹介する作品は
いつも読んで下さっている皆さん自身の
「想像力」を感じてほしいと思います。
アタシはいつも
心海の詩を読みながら
言葉ひとつひとつの世界観を味わいます。
そしてそのあとに
心海の詩の想いや視点を聞くのです。
時々、アタシが想像した世界観と
全く違う視点のときもあります。
だけど それも面白い。
読み手ひとりひとりの想像があっていいんです。
それもまた 心海に学びました。
詩をじっくり じっくり 読んでみてください。
そして 写真と照らし合わせながら
自由に想像してみてください。
そして ほんの少し 風を感じてください。
仄かに髪をひるがえし
あなたは探している
すれ違ったばかりの
柔らかな風の面影を
道は静けさにささやいた
せめて桜色と紅で彩ろう
あてどなく彷徨う瞳も
儚く散ってしまわぬように
道は寡黙にささやいた
小さく青く霞んでしまった
あどけなく懐かしい日と
どんなときも繋いでいよう
跡を辿ってふり向くと
いつかの声と通じて
自分自身との再会を叶える
なだらかにのびた春の道
写真:kaori.
詩:心海
ゲスト:Aya Inoue.