【ネタバレ1幕】道化の瞳@4/14

行ってきました、春の有楽町。
今年は滝沢歌舞伎と道化の瞳のハシゴ

まずは屋良さんの主演舞台・道化の瞳から。


劇場の入り口


タイムスケジュール


パンフレットとグッズの道化キューピー
絵本みたいにしっかりした紙質でした
そしてこの中の屋良さんの写真が稽古風景、対談の時の写真全部可愛かった




以下、記憶のみのネタバレです。
そしてご存知の方も多いと思いますが、私舞台のネタバレが一番苦手です。



ネタバレNGな方は今日はここまで





道化の瞳
2012年4月14日(13時)　シアタークリエ


『チャーリー？チャーリーはカッコイイ方がいい？』
『だけど道化だから面白い方がいいんだけどな・・』
ステージ中央で小さく丸まって絵を描いている屋良さん演じる宮岸健一。
パジャマの上には赤いパーカー、パジャマと同柄（？）のニット帽、アゴにはマスク。
彼は白血病と闘っている。
健一の隣には話相手の道化の人形、チャーリーが同じ様に足を投げ出して座っている。


　　絵ッ屋良さんが絵ッ


気になる・・。
屋良さんがガチで何かを描いているのか非常に気になる。
字も下手だけど絵も下手だったはずの屋良の絵。
超気になるからスケッチブックにロックオン

『僕は元気な男の子にするんだー』『チェリルはウンと可愛い女の子にするんだ』
『こいつはこんな頭にしてー』
持ってるペンでスケッチブック全体を塗りつぶす様に走らせる健一。
『チャーリー？いいお話になって来たよ（ニコッ）』　　

　　　か、か、カワイーーーーー

いま最後に絶対ハートが出てた、それに『ウンと』って言った時の表情が超カワイーの
これが去年まで道を挟んだすぐそこの劇場で

　　将門死すべし

なーんて言ってた人とは思えない。
病室を抜け出して絵を描いている健一を女医の五十嵐先生（保坂さん）が叱りつける。
『マスクもちゃんとして』って言われてマスクをするとマスクには笑った口がプリントされていて右目に指を当てて『（あっかんべー）』
『健ちゃんッ』

　　なんだありゃクソカバエエ

♪ここが僕の家、僕の街
院内をちょろちょろしながら人間観察をする健一。
廊下で車椅子を押している看護師さんと車椅子の狭いスペースを潜り抜けたり
屋良さんの猫っぽい、、失敬少年っぽいところがたまらなく可愛すぎる

この病院が健一の家であり、消毒液の立ち込めるここが健一の世界の全て。
健一はそれを明るく元気に歌っておどける。
スケッチブックを持ったままで踊る姿がなんとも言えず愛くるしい

担当医の安藤先生（小堺さん）は健一の良き理解者。
手術室から出て来た2人の医師、鈴木先生（原田さん）と高橋先生（佐々木さん）も2人の担当。
鈴木先生は高橋先生に手術室から出てすぐにお菓子をすすめる。お菓子はカール←ここ伏線ｗ
高『大丈夫なんですか？』
鈴『大丈夫、ちゃんと消毒済みだよ』←そういう問題
鈴『あ、血が付いてる』
高『血ぃーーーーー（ふらっ）』←今まで手術室にいたのに

看護師の2人（桐生さん＆美羽さん）は新たに入院してきた患者がイケメンで独身だと盛り上がる
入院患者にはわけが分からない人もいる。
里見（小西さん）は院長の息子。先生や看護師には厳しいが副院長の五十嵐はさらに厳格な女医。
パステルカラーのかわいらしい制服を着ないで白衣を貫いていた。

これが健一の住んでいる町の住人たち。
健一は今度は担当の安藤に見つかって叱られるんだけど
五十嵐は主治医として甘いと安藤に対して怒り出す。
健一が安藤の後ろに隠れて、先生の肩からちょっと顔を出して五十嵐先生の顔を見上げる。

　屋良さんの上目遣いを毎公演見られるなんて五十嵐先生羨ましすぎますッ

とにかく元気な健一の仕草とか表情、喋り方とか全部がホンッとに可愛いの
『五十嵐先生にまた叱られたね』とか。
体温計を測る時に脇をキュッと閉める仕草だったり、
ベットに座って足をぶらぶらしててあんな29歳絶対反則ッ

五十嵐と安藤は仲が悪いからいつもケンカしてるんでしょ？って聞く健一に
五十嵐は病気を全力で治療する先生、自分は愛とユーモアで治療する先生なんだと
お互いの意見を言い合ってるだけでケンカではないと説明する。
健一は【笑う治療】を目をキラッキラさせながら聞く。

♪笑え、笑おう！

この曲の合間にあるのはおそらく日替の小堺さんの爆笑コーナー。
健一、鈴木、高橋、看護師の2人も客席に背を向けてステージに座って安藤の物ボケ、鼻笛、アメリカンジョークを観覧。
そして水槽の中の魚になりきる安藤。酸素くれ、餌をくれ、って健一に言うんだけど
『あ、健ちゃんも水槽の中にいる魚だ』って振ると
屋良さん、両手をエラのトコにあててちょっと口をとがらせてキャー魚になりきってる～
『酸素ちょーだい』『えひゃ（餌）もッ』

　　　
　　　秒殺ッ

人の体にはがん細胞と戦ってくれるナチュラルキラー細胞（NK細胞）があって、
笑ってストレスとか感じない生活をしていればNK細胞を活性化する善玉ペプチトがたくさん生成されるけど、悩んだり悲しんだりストレスがあると悪玉ペプチドが生成されてNK細胞が弱くなる。
だからいっぱい笑って抵抗力を強くするんだと安藤先生は健一にそう説明する。
そしてこの説明、健一に分かりやすいように
NK細胞（佐藤さん）が青い全身タイツを着たヒーロー風コスチュームで現れ、
そしていかにも悪そうな黒い全身タイツを着たがん細胞役の（鈴木・高橋先生）と闘う

♪戦え！ナチュラルキラーマン

ただでさえ大きい目をキラキラさせてナチュラルキラーマンに憧れの眼差しで見つめる屋良朝幸（29）
♪ゆけゆけゆけナチュラルキラー、善玉ペプチド味方につけて
サビの辺りから一緒に踊りだすこのダンス、必見です
さながらパジャマ姿のYARAレンジャーと思っていただければOKですｗｗｗ
自分の中にもあのナチュラルキラー細胞があると言われて喜ぶ健一。
でも楽しそうに歌って踊ってる最中に、倒れてしまう。

健一をベットに急いで担ぎ上げるがん細胞。
酸素マスクを準備して呼吸を確保する善玉・悪玉ペプチド・・じゃなかった看護師2人
ただの貧血で大事には至らなかったが五十嵐と里見も駆けつけた

五『…なんですかその格好』
何も出来ずに立ち尽くしていたナチュラルキラーマン、とても気まずい。
『ふぃーッ』って言って病室を後にする

　いやいや、それってショッカーじゃん悪役じゃん


容態が安定した健一は絵を描きながら思わず言う
『ナチュラルキラーマンかっこよかったねー』『でも・・・あれ誰なの』

　　確かにッ

安藤はいつも一生懸命描いている健一の絵本を見せて欲しいと頼む。
健『ダーメ、最後まで完成してからじゃなきゃ・・』
安『じゃあどんな話か教えてよ、気になるよ』
健『気にしてれば』←この言い方が子供っぽくてかわいかったの
この言い方に気を悪くした安藤は健一の脇に手をやってくすぐるのｗｗｗ
別のシーンでお母さんもくすぐってるんだけど、ガチかなー・・
身をよじってくすぐったがる屋良さん、キュンキュンしました
健『チャーリーが出てくる話』『先生も出てくるよ』『五十嵐先生もね』
安『五十嵐先生も？』←露骨に嫌な口調で言ってた
健『出てくるよ。悪役もいないとね（にこっ）』
健一は物語に出てくるキャラクターの名前の説明をし始める。
物語はイギリスのお話。お母さんが好きなチャップリンの作品と同時代の設定らしい。

安藤先生は【アルバート】
アルバイトしながらハーバード大学を卒業した安藤の話を看護師に聞いたからだという。
お母さんは【チェリル】
モデルになってる作品に出てくるヒロインの名前をそのまま引用。
五十嵐先生は【ローガン】
眼鏡をかけたりはずしたりしているから。
全力で五十嵐先生には言わないでって口止めする健一の言い方もカワイかった
健一自身の名前は【クーガン】
彼の名字は宮岸。音読みして『クーガン』

そして健一のお母さん・明子（彩吹さん）が病室にやってきた。
病室に入って消毒液で手をゴシゴシ。
健一だと思って思いっきり安藤先生に抱きついてしまって健一に爆笑されてしまうｗ
明子は目が見えない。
健一は明子に絵本に使う色ペンを買って来て貰った。
明『このペン、いつも使っているペンと何が違うの』
健『んー・・手を貸してみて、ほら』
健一は明子にスケッチブックに描いた自分の絵を明子に触らせる
明『あ、モコモコしてる』
健『これならお母さんにも分かるでしょ』


　　健ちゃんイイ子やのぉぉぉぉおおおお（号泣）

倒れた事を明子に報告する安藤。
でも今日先生たちと過ごした事を楽しそうな声でしゃべる、そんな健一は久しぶりだと
明子は先生を責めないどころかお礼を言う。
安藤はこの母子に絶大な信頼をされていた。

このシーンだったかな。
病室を後にしようとする安藤に健一が『明日のアレ、忘れないでよ』
『男のぉ～約束ッ』って安藤と健一が2人で振り付けで言うの。
なんか『へんし～ん！』って感じのスケール小さい版みたいな可愛い動き。
それに加えて中学生になったのに字が下手な健一の絵本を読めるかどうか・・・
って言う母親に健一がムキになるの
『そんなことないもん、うまくなったんだもん』

なんだその破壊力ハンパない可愛い言い方
もうねー、中学生以下にしか見えない屋良さんのやること言うコトすべてが私のツボを刺激しまくり
　　

♪この子の神さま
ここはお母さんのソロ。
息子の命を助けて欲しい、そして自分の神さまにもお願いをする。
息子の命を助けたい、その為に何を捧げたらいいのかと
光を失った自分に捧げられるもの、それは言葉か、音か、それとも命かと
健一の前ではすっごい可愛いお母さんなんだけど、
とっても強い無償の愛をココに感じてすでに私のハンカチ大活躍。


そして翌日。
健一は絵本の仕上にかかっていた。
医師たちは健一の検査の結果が思わしくないとこれからの治療方針の話をしていた。
この時、ステージが上と下と分かれてて
上はカンファレンスが、下は健一の病室。

枕元にあるたくさんの薬を１つ１つ飲む健一。
手にのせて、手を『く』みたいに折り曲げて口に当てて水を飲む。
最後の飲み薬だけは苦手みたいで口にタオルを当てて吐きそうに苦しむ健一。
この時だったかなー・・。
薬を飲んだ後だと思うんだけど、ベットに横になるその寝方が

　　　萌えの極ッ

仰向けじゃなくて横向きで、そして膝を軽く曲げて小さくなって
手を曲げた膝で挟んでるの

あぁ思い出してもニヤニヤ出来る、苦しそうなシーンだったけど私も萌え苦しかった・・

ンで、上では再移植をしようと考えている里見と五十嵐。
一方、抗がん剤治療で経過を見ようと言う安藤との意見は全く交わらない。
♪それが医者の取るべき道
安藤と鈴木は健一の担当からはずされてしまう。

場面は変わって健一の病室。
健一は様子を見に来た安藤に始めて弱音を吐く。
なんで自分ばっかりこんな目に遭ってるのかと。何か悪い事したのかと。
安藤は健一に人にはそれぞれ役割があって、健一は今、病気と闘う役割なんだと言う。
『だっだらお母さんは目が見えない役割なの？自分たちだけどうしてこんな役割なの？』
♪人の役割
安藤はそれぞれ役割には順番があるし、乗り越えられない様な役割は与えないと言う。
いつか必ず嬉しい、楽しい、幸せなそんな時がメリーゴーランドの様に何度も繰り返すと歌う。
『頑張ろう、健ちゃん』


そして時間は経過して再び健一の病室。
『ちゃ～ぁり、ちゃ～ぁり、お鼻は長くない　そ～よ、母さんも長くない～』
絵を描きながら歌って
『なんだこの歌、マジウケる』
そして絵本は完成した
『間に合った』『ねえチャーリー、僕頑張ったよ』
『（声色を変えて）うん、頑張ったね』

屋良さん・・ひょっとしてそれって・・。
『チャーリー、これってミッキーだｗそれにチャーリーは喋らないんだった』

　　・・・・＄％＃’‘＠＠

屋良さんが自称・ミッキーのモノマネをしたーーーーー
屋良さんの真似をするJr.は見たコトあるけど、屋良さんがモノマネするなんて初めてみた


　　・・・。



　　クオリティー低ッ（ぼそっ）


安藤は健一の病室にバラの花束を持って現れた。
この日は明子の誕生日。
健一はお小遣いを先生に渡してお使いを頼んでいた。それが男の約束
『健ちゃん、お母さん来たよ』
病室に来た明子にサプライズで誕生日パーティーをする健一と先生たち。
バラの数がお母さんの年齢に足りないって
いたずらっぽく言う健一に明子が拳骨をするんだけど『・・安藤です』
ホンッとに彩吹さんのお母さんがキュートでカワイーの
全員でHappy Birthdayを歌っていたはずなのに
♪Dear お母さん
♪Dear 明子さん
♪Dear,Dear,・・
メロディーが変わってナチュラルキラーマンのテーマソングと共にナチュラルキラーマン登場
これには会場拍手と笑いｗ

でも盛り上がってるところで五十嵐先生がやってきてナチュラルキラーマン完敗
またまた『ヒーッ』って言って病室を後にするのｗだからそれショッカーだってば
五十嵐は明子に治療方針のお話があると連れ出し、
安藤と鈴木には自分の持ち場へ戻るように五十嵐は注意する。
ここで安藤は健一に自分の担当をはずれた事を報告した。

健『なんで？僕の病気治してくれるって男の約束したじゃないか』
健一はチャーリーと共に五十嵐に直談判しようと病室を抜け出した。


場面変わって院長室。
里見が明子と五十嵐が来るのを待っていた。
明子は健一が白血病が再発したこと、このままだと余命が短いこと
もう一度移植する選択肢はあるが成功する可能性も低くうえに治療費がかかるコトを聞かされる。
だがこの話をドアの向こうで健一も耳にしてしまった。
健一は黙って病室に戻った。

何事もなかったように病室に戻って来て健一に明るく接する明子。
健一は逆にいたたまれなくなって明子にストレスをぶつけてしまう
『もう帰りなよ、出てってよ』
『嫌われちゃったなー』って健一の前では最後まで明るく振舞う明子。

　　もうねー・・お互いがお互いを気遣う優しさにこっちが先に泣いちゃいます

病室を出て廊下で声を殺して泣き崩れる明子。
そして笑いのマスクをして泣かない健一。

健一笑え！健一笑え！僕は泣かない、健一笑え！

♪ねえ、チャーリー
死んだらどこ行くんだろう、天国ってどんなところだろう、
お母さん泣いちゃうかな、お母さんお金どうするんだろう
僕に何が出来るだろう
弱弱しく歌う屋良さんにもう涙が止まらない
そして歌ってる最中に胸を押えてベットで苦しそうにうめく健一
枕元にあるチャーリーに手を伸ばしながら叫ぶの

チャーリー、ねえ身代わりになってよ
僕はお母さんを守らないといけないんだ
チャーリー！チャーリー！チャーリー！

病室には心電図モニタから異常のアラーム音が鳴り響く。
薄れ行く意識の中で健一はタップを華麗に踏む道化のチャーリーの姿と軽やかに踊る母親の姿が見えて来た。


チャーリー・・お母さん
これは僕の絵本の世界だ


アラーム音が続く中緞帳が閉じる・・。
まさか一幕からこんなに泣かされるとは思いもしませんでしたよ

続き・・読みます　　　　続きを読む