冬の奇跡
僕はある日 よりにもよって 家の鍵を落とした
雪の降る中 この道のどこかに 雪の中に
困ったことにどこで落としたか 見当もつかない
幸いにも道には街灯が灯り 見えなくもない
だが、どこをどう探したらいいか分からない
途方に暮れていた僕の前に 奇跡は起きた
いや、訪れたと言うべきか
その奇跡は 普通に歩いてきた 僕の前に
僕のなくした鍵を持って 僕の前に
もしかしてこれを探している? 雪の中
彼が指先に掲げるのは まさしく僕の鍵
こんな奇跡ってあるのかと僕は思った
その日 出逢った恩人は ふと、笑った
ドジな奴もいたもんだよな!
僕は冬の日 不思議な出会いをした 君と
僕の人生で たった一つ 大切な
巡り合うことが奇跡のような 出逢い
神様だって考えられないような 奇跡
でも、きっと何度でも出会うはずだ
君と僕が出逢うのは必然の事
何故なら それが運命だから!