日本で最大の美術公募展・日展で過去に入選歴のある郷土作家186人の作品展:「岡山日展会秀作展」に行って来ました。岡山市北区天神町の県天神町文化プラザで、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門の作品が展示されていました。
洋画は日展傘下の各会派を中心に62人の作品です。自然や人物など、それぞれが探究する対象を見つめて対話を重ねて生み出した表現は味わい深いものがあります。
ボクが先ず目を惹かれた作品は、画面いっぱいの濃橙色の下部に描かれた文楽の大胆な空間づかいの作品、難波滋さんの「逍遙・遠雷」です。ドラマを秘めた静けさが響いてくるような印象を感じました。
(写真では背景が明るい感じに写っていますが、実際はもう少し黒っぽい感じでした)
洋画部門でもう一点、背中合わせのポーズをとる二人の裸婦と瀬戸内の海の風景を重ねた福島隆壽さんの作品「瀬戸内海'10-D」でした。
次に、日本画部門では、こういった日本画もあるんだなという新鮮な驚きで見ることが出来た作品、松永美紀子さんの「生きる」です。半裸の若い男性三人がそれぞれの人生を迷いながらも強く生きて行こうとしている姿が感じられる作品でした。
次に、彫刻部門では、蛭田二郎さんの作品「聖母子のトルソ もしくは子と母のかたち」でした。トルソという言葉の意味が解らずただその珍しさに目を惹かれたのでしょう。母親とその子が互いに反対方向を向いている姿もなんだか印象的でした。(トルソ:手、足がない胴体だけの彫刻のことだそうです)。正直言って彫刻のことはよく解りません。
工芸美術部門ではやはり当地らしい備前焼の作品、岡本徹正さんの「古来旭日」が、備前焼にしては珍しい色ずかいで太陽の姿を表現しているのでしょう。備前焼きらしくない備前焼が印象的でした。
(現物は、円形部分がもっと黄色というか黄金色のようでした)
二階展示室では、書部門の展示です。ボクは小学2年生から中学卒業まで書道教室に通っていたわりには、字が下手だし書道には興味を持たない人生を送ってきましたね(笑)
さっぱり、読めませんし、どう鑑賞すればいいのかも解りません。でも、出展作品数はこの書部門が最も多かったようです。当地は書道が人気部門なんでしょうかね。
最後に本日の私が選んだ一点。それは日本画「過ぎてゆく」西崎節子さんの作品です。街中のどこにでもある光景、道路、縁石、マンホールと雑草。その中に幻のように浮かぶバッグを肩にした少年の歩く姿。いろんなドラマが描ける作品ですね。見ながらのドラマ描きが愉しかったです。
日展会場では写真撮影は禁止されていますが、当会場では受付で申し出たら、特別に関係者の腕章を貸してくれて撮影を許可してくれました。フラッシュは駄目ですから、やはりこんな時はコンデジでは不満な画像しか得られないのが残念でした。
こういった田舎街での形式ばらない気さくな美術展もまたいいもだな~と思いながら、街中ウオーキングでランチへ・・・
この日のランチは以前にも一度ご案内したサラダバーのあるMESHI Cafe SLOW LIFE...です。
店内も以外にお洒落なお店ですよ。
これが、お目当てのサラダバー。野菜サラダの食べ放題!!
ランチメニューの注文をして、出来てくるまでの間に一皿のサラダを頂きます。盛り付け、あまり上手とは言えませんね。
本日のシェフランチ、豚肩ロース肉のビール煮込み、スープもついて来ます。サラダは二回目。ご飯は五穀米入りのそれですがボクは少なめのリクエストです。
美味しく頂きました。満腹♪ 後はポットティーが出て来ます。
これで、美術鑑賞と美味しいランチで心も、お腹も満足の本日のフルコースが無事終了しました。時間は間もなく14時だ・・・
美術館とカフェのコースがお気に入りコース
です。ただ地方都市のため文化施設が乏しい
のが残念ですね。
この絵、面白いでしょう。
実はボクも昨年からマンホールに興味を持ち
いろんなそれの写真を撮っています。実に
多種多様にありますね。それに最近のそれは
楽しい絵の描かれたものが増えたようですよ。
コメントありがとう
私も美術館めぐりが大好きでした。
「過ぎてゆく」、素敵ですね(^^)ニコ
今は、シーズン真っ最中でご多忙のこと
でしょう。
今年は特に大雪のようですね。そちらは積雪
もう1mは超えたのではないでしょうか、、、
雪女さんの多方面にわたってのご見識、改めて
感じ入っています。「書」の作品は全てガラス
が入っていたので写真撮影は出来ません。
墨を磨る時間に「無」になれる、禅の世界
ですね。若しかして仏門にお仕えされておら
れるのかな・・・
本当に残念ですね。
ネットの世界のコメントでお目にかかれること
が現状では幸せなひと時でございまする。
コメントありがとう
私も少し書を習った事がありますが、級や段を取るのが目的ではなく、墨を磨る時間や無になれる時間がいいなあ、、と思っておりました。 気まぐれ私ですので上達はしませんが、拝見するのも大好きで、「手島右卿」「中村不折」先生の書かれたユニークな物が好きです。
お近くならご一緒に楽しめますのに
残念ですね。
こういった何処にでもあるありふれた光景
を絵に出来るって素敵ですね。半透明の姿
で歩いている少年の姿に多くの物語が込め
られているようで、ついうっとりしました。
このお店もお気に入りの一つです。紅茶も
つけて980円も気に入ってます(笑)
毎朝のお散歩、続いておられるようですね。
寒いから温かくして続けて下さいネ。
コメントありがとう
いろんなドラマが想像出来る絵が好きです。
作品の前に立ってあれこれと瞑想を考え
めぐらすことが美術展での楽しみのひとつ
ですよ。
現実は非芸術的な日々を送っているので
せめてこういった機会に芸術の世界に触れる
ようにしています。
♪音の世界だってある意味、芸術的だよね、
しぃちゃんの歌声からしぃちゃんイメージ
を想像しています。想像って自由だから
いいですよ
コメントありがとう
ですよ^-^
私も「過ぎてゆく」の絵が何ともいえず気に
入ってしまいました♪
で、その後の食事もメチャ美味しそう^▽^
私がパピーさんの所に始めてお邪魔した時の
お店になんか懐かしさもです^-^;
そんな素敵なひと時に乾杯ですね♪
どうも「書」は美術展には馴染まないですね。
「書」って芸術なんでしょうかね・・・
末摘花さん、東京は美術館が沢山あるから
何時でも興味のあるジャンルの美術展に
お出かけ出来ますね。いいな~。
後の、お洒落なランチもどうぞお愉しみ
下さいね。
東京は今朝も積雪があったとのこと、風邪など
ひかないようご自愛下さいね。
コメントありがとう
「過ぎてゆく」私も好きです~
いろんな妄想ができそうです♪
最近、妄想力が落ちてきたので
写真や絵も見ないとダメだなと
実感してますσ(^・・^=)
パピーさんちの近くは
芸術的要素が一杯ありそう(´▽`)
お店まで、素敵に見えちゃう~
数年も美術館行かれてないなんてzuzuさん
らしくないですね。
何か特別展に行くのもいいですね。
でも特別展のない美術館も、ひっそりと
落ち着いた雰囲気で、館所蔵の美術品を
鑑賞でき、素敵ですよ。
お洒落なカフェでもあれば最高ですね・・・
コメントありがとう
遊花さんは写真がご趣味でしたね。写真と
絵画、似た処ありますよ。
目にする全体の風景からだんだん絞っていって
描く(撮る)範囲を決めていく作業は同じです
ね。いわゆる構図つくりですよね。
遊花さんもきっと絵画は気に入っていただ
けるのではないでしょうか・・・
一度、美術館にでも足を運んでみられては
如何でしょうか・・・
コメントありがとう
わたくしも書は苦手というか 素晴らしいのだけど 良さがわからず素通りすることあります
やはり絵の方が 楽しめます(照笑)
近頃は これで日本画というような作品が増えましたね
見る側が勝手に境界線を引いているのかもしれませんが・・
目で楽しまれた後は お腹も楽しまれて、、、
刺激を受けました 今週はどこかの美術展に足を運んできます(笑)
公式サイトで確認したら、来月から「円空賞展」という特別展示があるそうです。
ここで載せてましたね。
豚肩ロースのビール煮が美味しそうです。こういうところはゆっくりと食事出来るのがいいですね。
美術展はよくお出かけですか。
ayaさんのように、言の葉をうまく綴れない
から文章作成は苦手です。
それに、詩心も乏しいし・・・
「過ぎてゆく」はドラマが想像できそう
ですよね。ayaさんなら素敵なら詩心が騒ぐ
かも・・・
こいった何でもない日常を作品に出来るって
素敵だな~と思いました。
コメントありがとう
備前焼、お好きですか。嬉しいな~。
温かくなったら久しぶりに陶芸の里、備前市
にも訪れて旅日記UPしたいです。
「はれの国、岡山」がキャッチコピーですよ!
cocoaちゃんだったかな、、、元気とのこと、
ワンちゃんは雪には強いでしょう。
走り廻ってるかな♪
コメントありがとう
写真撮影OKは運が良かったのでしょうね。
文楽の作品、入って正面にあって独特の画面
構成がすご~く目立ちました。
今日の一点、いろんな物語が秘められた作品
のように思いました。ボクの描いたドラマ・・
「この少年の母親が描いた作品、この道は少年
の通学路だった。少年は先だって事故か病気か
で突然亡くなった、母親は・・・」みたいな
ドラマでしょうか(笑)
コメントありがとう
「過ぎてゆく」~少しばかり立ち止まらせていただいております♪
ランチも美味しいそう♪^^
すてきなご紹介をありがとうございます。
美術鑑賞とランチ、いいですね!
そして備前焼、大好きです。
因みに岡山は温暖な気候で住みたい街として人気あるそうですね。
日本の美術館って写真撮影が不可のことが多いけれど、ここはOKだったのですね!
おかげでちょっぴり美術鑑賞が楽しめました。
ありがとうございます
一枚目の文楽の部分はまるで写真のように見えます。日本画部門の作品!確かに珍しいですねぇ。そして、パピーさんが選んだ1点☆青色のグラデーションがステキです!
一体どんなドラマを描かれたのかしら?
オシャレなお店でのランチもいいなぁ~♪