小さな旅日記『池田光正公御涼所跡』を訪ねて

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岡山城から旭川の上流約５ｋｍの岡山市北区中原は、旧藩主池田候の「仁政」を物語る聖地の一つです。
藩祖光政公は、納涼の地として何度もここを訪れたそうです。
【池田光政公御涼所跡】
光政公は領民を煩わすことのないように、ただ幕を張るだけの簡素なしつらえで過ごしたとのこと。
その仁愛の誠心は歴代の藩主に受け継がれて、光政の孫綱政は野廻りの途中で雑木が茂るここに立ち寄り、村の名主が光政の慈しみを敬慕の念をこめて語るのを聞いたそうです。
藩祖の仁政の明徴はここにもあったと感動した綱政は、城に帰ると直ちにこの場所を聖地として守るために建てた碑がこの「甘黨碑」だそうです。
【甘黨碑】（かんとうのひ）
碑文は　一遊一豫民父母
　　　　　勿剪勿敗餘甘黨　　とあります。
　光政公は、孟子の仁義の教えのとおり、どのような遊びも楽しみも民の父母たる心を持ってなされた。
　公のゆかりの樹木は、召伯の甘黨の故事にならって、切らず折らず、大切に守り伝えたい。という意味だそうです（解説より）。
さらに、光政公が愛した「花香実」の梅を城内から分植したことにちなんで、梅が植樹されていました。
【梅「花香実」の植樹】（この樹は後楽園で育てたもの）

池田藩五代藩主の治政公は、この梅を毎年祖廟にお供えすることを決めたそうで、藩校の教授が書いた「遺愛楳碑」は、こういした御涼所跡の顕彰と花香実の梅の尊重は、藩祖の善政が揺らぐことなく続く証しであって、岡山藩の繁栄はまちがいないと喜び称えている内容の碑文だそうです。
【遺愛楳碑】（いあいのうめのひ）

今をさかのぼること200年少し前の石碑に過ぎ去りし日を忍びつつ手を触れて東前方に目をやると小高い山が望まれます。龍之口山で、その山頂には龍之口神社があります。地元では、学問の神様としても知られている神社です。
パピーの娘が大学入学試験やその後の資格試験受験時にはご祈祷を受けるためによく登った山だったな～と・・・
【龍之口山：標高275ｍ】
【龍之口神社】

※本日のおまけ。

小さな遺跡を後に遅めの昼食は、パピー好物の日本蕎麦をいただきに、そば処「水谷」へ、
【そば処・水谷】
やっぱりざるでした。
【野菜天ざる蕎麦】
◎本日のウオーキング：6579歩◎