かすみ草のしおり

いつでも遊びにきてください。なかなか眠れない夜の私と、会話してみませんか。

#5 おそろいの個性

2022-01-11 00:18:00 | 日記
こんばんは。
今日は頻繁に新成人らしき方々とすれ違いました。あらためておめでとうございます。
振袖の方も多くて、すごく素敵でした。

着物を見ると、柄とか色とか、隅々見てしまいます。悪い癖です。知らない方なのに。
赤やら青やら、深い緑やらピンクやら。
カラフルで本当に素敵でした。
私、結構和服が好きなのです。
なんだか気が引き締まります。
普段着として着やすい、洗濯しやすい和服があればいいのになと常日頃思っているくらいです。

そんな中今日、というか最近ずっと考えていたことを、あらためて強く意識しました。
私って、没個性なのでは?
です。
芸能の仕事をしたいと思うまで、まったく意識したことがありませんでした。
個人の個性について。
私見ですが、人間としての一個人なんて、もともと個性の塊です。
その人特有の顔立ち、体つき、表情、声、服装の好み、髪型、動き方…などなど。
上げ出したらきりがないと思っています。
だから違って当然、そんなふうに思ってきました。
ただ問題なのは、この場合の個性って「わかりやすい」個性じゃないことが多い。
一個人として選べる要素が、他の人とおそろいになる可能性があります。
髪型や服装がわかりやすいでしょうか。
その人個人が好きだから、着たいから選んでも、誰かと同じような印象を与えることになれば、それはわかりやすい個性ではあんまりない。
個人の考え方もそうです。
一個人としてたどり着いた結論や思想でも、他の誰かと似ていることが往々にしてある。
私が目指している世界って、そういうおそろいの個性はあんまり個性として認識されないのでは?と思ったわけです。
もしかしたらすべて杞憂で、愚かな勘違いの可能性もあるのですが。
それでも、その人を位置付けるのに、決定的な他の人との違いがあることを「個性」というならば、それはやっぱり歓迎されやすい気がします。
だって、単純に記憶に残る気がしませんか。
みーんなスーツを着ている集団の中で、1人だけ着物を着ていたら。
その集団にどんな人がいたか思い出してくださいと言われたときに、おそらく見た目の情報に頼るはずです。その情報を優先して覚える気がします。
「着物の人が1人いて、残りはスーツだった」みたいな判断を下しかねないわけです。
私は、スーツを着ている側の人間です。おそらく、どんな集団にいても。
これも全部私の勘違いだったら、それはそれでうれしいのですが。

私が持っている個性は、おそろいのものがすごく多いです。
身体的なもの、視覚的なもの、精神的なもの。
選ぶ言葉や感じ方、声質、表情、考え方、振る舞う態度。
一度の接触では、おそらく記憶に残らない。

ひとつ念押しですが、これは私のお悩み吐露会になっています。
今回このことが問題なのは、私が目立ちたい!私のことを覚えて欲しい!って思っているから。
そういったことを別に気にしないのであれば、おそろいの個性がいっぱいであることはなーんにも問題ではないのです。
私も今までそう思っていたから、困っているのかもしれません。
今まで生きてきた通りの私では、戦えない可能性が見えてきたから。

「戦いじゃないよ!」みたいなことを考える自分もいますが、やっぱり戦いではあるのです。
私が欲しいと、なるべく思って欲しいから。
だからこれからも、特筆すべき自分の個性について、考えていかなければいけないわけです。
没個性というと悲しくなってしまいますが、今回の目的にはあっている言葉なんじゃないかと思います。
他人にはこうは思いませんが、自分だと容赦なくこの言葉を使えるわけです。

自分ってなんだろう、どんなところに魅力があるんだろう。
ここ数年なんだかんだずっと考えています。
入試のタイミングだったり、就職のタイミングだったり、オーディションなんかのタイミングだったり。
要は自己PRがすっごく苦手なのです。
みんなとおそろいのものばっかり持っているから、私だけが持っているものが見えない。探し下手なのもあるかもしれません。

何かの拍子に、うっかり見つからないかなと思っています。
表に出やすい、他人にもわかりやすい要素だとよりうれしいのですが。


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