カタスミ

『キッチン』吉本ばなな著

タイトルはよく聞くものの
読んだ事なかったなぁ~、と思って購入。
以下ネタバレあり。

























家族を亡くした主人公(女)が
同世代の男とその母親(ニューハーフ)と暮らす話。
心温まるお話なのかと思いきや
突然母親がストーカーに殺されたりしてビビりましたww
唐突過ぎるやろ!
もうちょい別の方法で死んで頂く訳には
いかなかったのでしょうか?

文章自体は読みやすく、難しい言葉も使われていないのですが
時折回りくどすぎて全く頭に入ってこない表現があり
その辺がちょっと気になった。
例えば『涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、柔らかな眠気をそっと引きずっていて』とか
『こんなに世界がぐんと広くて、闇はこんなにも暗くて、その果てしない面白さと淋しさに私は
最近初めてこの手でこの目で触れたのだ。』とか
言葉は簡単なのに、文章が頭に入ってこない^^;
こういう表現がめっちゃ多いです。

後、短編で入ってるムーンライト・シャドーに出てくるうららって
いったい何者なのでしょうか?謎過ぎるやろ^^;

キッチンとムーンライト・シャドー、どちらも大切な人を亡くして
残された人たちの話なのですが
全編通して同じようなテーマなので
この作者はこの時期、そういう体験をして
吐き出せない気持ちを小説に書き綴ったのかしらとか思っちゃたわよ。
ところどころはうるっときました。
私もいずれそういった体験をするかもしれないと思うと
今を大切にせねばいけないなぁ~、と思う今日この頃。

まぁ、読みやすいのですが
絶賛されるほどの名作かって言われるとその辺は微妙。
星は3つです。
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