いつの頃からか
うちのそばにある街路樹がムクドリたちのねぐらになっていました
朝
空が白んでくる頃に、その何百派の何とも言えない騒がしい鳴き声が聞こえてきます
今日はどうする?
どこでえさを探す?
なんて言っているみたい
そうして、いろいろな方向に飛び立っていきます
・・・・・・
そして 一日が終わる頃
西の空がほんのり赤くなると
あちこちからムクドリの小さな群れが三々五々集まって来るのが
うちの窓から毎日見える光景
そして
こんなことがあったのよ
あんなことがあったのよ・・・・と
今日の出来事を報告しているかのように、またまた騒がしく鳴き始めるのです
そんなある日
その街路樹の枝がバッサリと切られてしまいました
そばにはスーパーやコンビニがあるし
そのフン害や鳴き声が騒がし過ぎるのでしょう
これも毎年の光景です
その日も同じように帰ってきたムクドリたち
ねぐらがなくなっているのに、しばし騒然としていましたが
少し離れた街路樹を新しいねぐらとして移動していました
もうしばらくすると
このバッサリ切られた木も、ぐんぐん伸びて
また元通りに枝を張り
そうすると、あのムクドリたちも戻ってくることになるのですが・・・・
昔は益鳥だったというムクドリ
ひろすけ童話集の「むくどりのゆめ」に描かれたような時代のムクドリは
今よりもずっとしあわせだったんだろうなぁ・・・
これは少し前の空ですが
今日は十五夜です
我が家の方は わたしが高校生の頃から反対運動され続けている
外環工事の影響で 林が消えてなくなりました
あの林に日が沈む光景
タヌキの家族も住んでいたそうなの
彼らはどうしちゃったのか気がかりです
帰ってきたら・・・ねぐらが無くなっているなんて
想像しただけで・・・他人事ではないね
みんなうまく生きていくのは、むずかしいんでしょうね~
でもあんなバッサリ切られても、またいつの間にか枝を伸ばす木の生命力や
ねぐらを追いやられても、新しいところを見つけて生きていくたくましさに
感慨深いものがあります。