咲 -Saki- 感想

第67局　応援


　インターハイ３日目。
　初戦に臨むため、清澄高校も会場入り。


　前回は「全部倒す！！」なんて言っていた咲だが、



　わー…　広くて また迷子になっちゃいそうだよ…

　到着してからの第一声は迷子の心配だった。
　柱で「咲、迷子はやめとけ。」なんて言われているのが面白い。


　そんな咲に対し、のどっちが掛けた言葉は、

　そうなっても大将戦までには戻ってきてくださいね…

　のどっち、冷たい……。
　でも、そんなところが良い。


　それはそうと、何気に咲が大将だという事が確定したな。
　あと、咲のスカートが長いままだけど、全国ではずっとコレでいくのだろうか？




　龍門渕の面々は、先に会場に到着し、清澄を待っていた。



　がんばれー
　鏖殺だー

　早速、応援の声を飛ばす、衣ちゃ…衣さん。
　咲の「全部倒す！！」といい、「牌に愛された子」たちは、言い方が大袈裟だなぁ。
　せめて、倒したり殺したりするのは、対戦校だけにしてあげて欲しいものだ。


　ところで、今日の鎖子は、どうしてこんな厚着しているんだろう？　風邪でも引いたのか？
　それとも、一見そう見えるだけで、実は普段通りの格好をしているのだろうか？
　例えば、服の線に見える部分が紐だとか、服に見えるものはボディペイントだとか。
　いや、落ちぶれても元上流階級的な格好という可能性も捨て難い。




　龍門渕に続き、鶴賀の部員たちも総出で応援に現れる。
　また、龍門渕や鶴賀のみならず、県内の多くの人たちも清澄を応援してくれているのだそうだ。



　試合を中継して応援するイベントなんて、流石に麻雀の注目度が高い世界だけはあるな。
　もしかすると、そちらの会場では、またカツ丼さんが解説しているのだろうか？

　なお、街頭スクリーンに映っているのは、広島の鹿老渡高校らしい。
　トーナメント表を見たら、１回戦で南大阪の姫松高校と当たる様だ。



　大勢の人に応援されていると聞き、部長は少し動揺した様子。



　そんな――
　キンチョーさせないでよう

　軽く非難する部長が可愛い。
　合同合宿からこっち、部長はかじゅに弱いなぁ。



　――と、そんな部長に、学生議会の副会長から電話が入る。

　言われるまま、副会長が送って来たメールを読み、動画を再生してみると、



　それは何と、この日、清澄で行われているという、応援イベントの映像だった。

　どうやら、壮行会が苦手だと言った部長のために、副会長が内緒で企画したらしい。
　気は弱そうだけど、有能で良い奴だな、この副会長。ロリコンだそうだけど。


　在校生のみならず、老若男女様々な人から送られる応援の声に、部長は思う。



　１年生の時――　部室で１年の間一人だった――
　２年生の時　まこが来てくれて　二人でもう１年

　今――



　プレッシャーのためか、抽選会の頃から少し固くなっていた部長。
　だが、直接応援の声を聞いて、喜びが緊張感に打ち勝ったらしい。



　がんばらなきゃね…！！


　不安材料も無くなり、清澄高校、気合十分で全国の舞台へ。
　初戦の相手は、佐賀の能古見高校、鳥取の千代水高校、福井の甲ヶ崎商業。




　最後に。

　前回、京太郎がハギヨシに教わっていたのは、タコス店の場所ではなく、タコスの作り方だったそうだ。

　この日の京太郎は、ハギヨシ印の「特製タコス」を披露。
　これを食したタコスは「うまいじょー」「腕を上げたなおぬし！」と絶賛していた。

　考えもしなかったが、タコスはこういう方法で雀力パワー上昇アップする事が出来るのか。
　そういや、名前に「タコ」が付いていても、タコさんウィンナーじゃ弱いとか言ってたな。