週刊少年サンデー 感想

週刊少年サンデー 2012年38号 感想


マギ

　アラジンの新魔法「ウーゴくん」によって捕らえられたティトス。
　これで勝負あったかと思いきや、ティトスは複合魔法で「ウーゴくん」を破壊してみせた。

　更にティトスは、アラジンに向けて「超律魔法」を放つ。
　超律魔法とは、大地震や大津波の様な、世界を引き裂く天災クラスの魔法のこと。
　そして、ティトスの放った「大閃光デストロクシオン」は、水、熱、力を複合させた、火山の噴火と同じ原理の魔法だった。


　「大閃光」の連発で「防壁魔法ボルグ」を砕かれ、おまけに魔力マゴイも切れ掛けたアラジンは絶体絶命。
　だがここで、今度はアラジンが、複合魔法「共鳴棍ハディーカ・ハデーカ」を発動させた。

　「共鳴棍」は、杖の周囲の空気を振動させる、音魔法と空気魔法の合わせ技。
　所謂「魔法剣」の様なもので、効果範囲は狭く派手さもないが、攻撃力が高く燃費も良いのだという。

　アラジンは、この「共鳴棍」とマイヤーズ仕込みの体術を駆使して、再びティトスを追い詰め始める。
　この時のマイヤーズ教官のセリフが良かった。

「私の教え子は……」



「魔法のみを過信し…　傲慢に杖にすがり…
　己の手で、足で…　道を切り開けぬような…
　軟弱者とは違います！！」

　今度はティトスの「防壁魔法」が砕かれ、両者の条件は五分と五分に戻った。
　しかし、近接戦闘に於いては、体術で勝るアラジンが圧倒的有利。

　そう思っていたところ、ティトスが苦し紛れに突き出した杖が、アラジンの腕の包帯に引っ掛かってしまう。
　ダメージはないが包帯は破れ、アラジンが「マギ」である事を隠す「魔力逆流防止弁」が露わに！

　そして、手元が狂ったのか、アラジンの杖もティトスの袖を破き、



　その下には、何とアラジンと同じ「魔力逆流防止弁」があったのだった！

　アオリには「ティトスはマギ！？」とあるけど、どうなんだろうね？
　５人目のマギ、魔法人形、ジン、弁に似た別物、ユナンかシェヘラの変装、分身、使い魔、４人目のマギ……。
　色々想像は出来るけど、現時点では予想しても当てずっぽうにしかならそうなので止めておこう。


　ところで、



　このシーンでティトスが右腕の肌を露出させていたのは、ギャグだからノーカンなの？
　描かれていないだけで、アラジンたちの目からは袖が見えているのだろうか？

　最初は、自分の力を誇示するため、魔力逆流防止弁付けての舐めプという可能性も考えた。
　でも、「マギ」でなければ、魔力逆流防止弁を付けたところで、魔力量抑制効果はないんだよね？
　勿論、ティトスは「マギ」じゃないのに周囲のルフを使える例外存在だとか言われたら話は別だけどさ。




常住戦陣!! ムシブギョー

　新キャラ登場。
　花火の人の妹なのか。

　破傷風に掛かった主人公だが、何故か村人に助けられてる？
　理由はよく分からないけど、たまたまお人好し揃いの村だった？
　それとも、以前助けた子供の関係者？




最後は？ストレート！！

　若菜の試験を兼ね、練習試合開始。
　その対戦相手は、若菜が元いたチーム・久地シニア。
　何だか『おお振り』の最初みたいな展開だね。ピッチャーの立場は逆だけど。

　さて、若菜に足りないものがあるというのは、技術論ではなく、精神論だったらしい。期待して損した。
　実際、若菜は１，２番を凡退させるが、３番の元エース・中之島を相手にした途端、制球が乱れてしまう。
　結果、中之島にはソロホームランを打たれ、動揺した若菜はその後も失点を重ねた。


　だが、３回が終わったところで、ねーちんが動く。



　スコアを付けていた久地シニアの選手に差し入れし、世間話を始めた神無。
　数学の天才だというのに（偏見）、相変わらずコミュ力が高い。

　そして、中之島がエースでいられるのはコネによるものだという発言を引き出すと、



　物陰から、話を盗み聞きしていた若菜が登場。
　怖い顔をした若菜が、この後どんな行動に出るのか、ちょっと楽しみ。

　しかし、ミキミキでさえ知っていた話を、当の若菜と中之島だけが知らなかったのか。
　中之島だって勘違いしちゃってるだけで、悪気がある訳じゃないんだから、誰か教えてあげれば良いのに。
　高価な器具を寄贈してくれるからか、公に抗議はしないが、陰口だけはしっかり叩くって嫌な連中だ……。
　まぁ、同世代のチームメイト全員が、小学生の頃から処世術を身に着けていた事には感心するが。




史上最強の弟子ケンイチ

　あれ、白鳥に見せ場を奪われ、宇喜多は良いトコ無しか。
　悪いけど、いや「町野先生」は悪くないけど、達人を育てるには役不足だよなぁ。
　美羽は武術をやめる事を否定しなかったけど、果たして宇喜多はどうするのだろう？


　リミが体操着姿を披露。



　緒方がその理由を聞いているけど、運動するのに体操着を着るのは割と普通だろ。
　むしろ、普段着ているゴスロリの方が、運動には向いていないと思うのだが。


　好きな人のために武術の向上を目指すという動機は不純かという話。
　僕も緒方の言う通り、どんな動機でも別に恥じる必要はないと思う。

　でも、武術自体が目的でない人は、より有効な手段を見付けたらそちらを選びかねないよね。
　そういう意味では、弟子にするにはリスキーだと思わなくもない。




GAN☆KON

　イサナさんの真の姿は、順当に依代とほぼ同じだった。
　ただ、依代は無意識に胸を盛っていたため、その部分だけ真の姿では変わってしまった。



　また、イサナさんは、実は「イザナミ」だった！？

　イサナ、イザナミ……成程ね。全く予想していなかった。
　でも、イザナミには、イザナギという夫がいたよね。
　それに、イザナミって、死んで黄泉国にいるんじゃなかったっけ？

　その辺の疑問にイサナさんが答えようとしたところ、今度は「スサノオ」が登場。
　今回は有名どころが出て来るなぁ～と思っていたら、そこで連載が終わってしまった。
　何でも、最終章はクラブサンデーで連載されるらしい。
　といっても、数話分だそうだが、それなら最後まで本誌に掲載してくれれば良いのに……。

　スサノオのセリフからすると、イサナさんはスサノオの妹、つまりイザナミの娘か。
　で、マザコン設定のスサノオは、イサナをイザナミの代わりにしたいみたいだね。
　もっとも、原作の設定では、スサノオがイザナミの顔を知っているのはおかしい気もするが。
　それはそうと、スサノオが登場したという事は、アマテラスやツクヨミも出るのかね？