第33話 中堅戦
本編
曖奈ちゃんの3連続和了で始まった中堅戦。
だが、慕も得意の
ツモで、チャンス局を和了り切る事に成功した。

手牌は三色ドラ1の1000オールだが、リー棒4本と4本場で+5200点のオプションサービス。
慕の「ごっそり」という一言が可愛い。
一方で、曖奈ちゃんが、自分がチーしなければ、なんて言ってるけど、それは完全な結果論だよね。
既に
をポンしていて、そのチーで聴牌なのだから、鳴かない理由がない。
こういう時、僕は仮に鳴かなかった世界線があっても、同じ結果に収束していたと考え、割り切る事にしている。

でも、「慕相手に
掴んだらオリる」と言い切る曖奈ちゃんはさすが。
そして、曖奈ちゃんのその言葉を聞き、伊藤樺乃さんが次のツモ牌をめくってみると……、

そこにあったのも
。
つまり、曖奈ちゃんが鳴かなくても、慕は
ツモで和了っていた。
邪推かも知れないけど、曖奈ちゃんの一連の発言は、この結論に二人を誘導するためのもの?
口頭で慕は
をツモる事が多いと伝えるより、こうやって自ら確認させた方が強く印象に残る。
脇の2人にも慕の特性を理解してもらい、警戒してもらった方が、曖奈ちゃんにとって有利だろうし。
東場はこのあとも、慕と曖奈ちゃんの和了り合い。
東ラスでようやく伊藤さんが和了り、中堅戦は南場へと突入した。
南1局 親:森脇曖奈 ドラ:
ここまでノー和了で、ダンラスの河杉さくらちゃん。

10種11牌から国士を狙っていたところ、10巡目でこの表情。
そして、

をツモって、見事に役満成就。
国士無双で8000・16000。すばらっ!!
そして、そのリアクションを見ると、伊藤さんは国士に気付いてなかったな(笑)。
伊藤さんが
を掴んでいたら、32000点直撃でトビ終了だったという訳か。

ほくほく顔のさくらちゃん、河杉だけに可愛過ぎ。
1回の和了りで、ラス目からトップ目に踊り出た魚瀬中。
現在の点数状況は、魚瀬中:40900点、万原中:31600点、湯町中:27700点、第六中:19800点。
……って、あれ?
曖奈ちゃんと伊藤さんの点数が、僕の計算と合わないんだけど?
まず、東2局6本場開始時点で、曖奈ちゃんは42600点、伊藤さんは24500点だよね。
そこから伊藤さんが先制リーチを打って23500点になっているのが、P506のこの(↓)シーン。

ここから曖奈ちゃんは、1300点和了に6本場と伊藤さんのリー棒で+4100点、1人聴牌で+3000点、伊藤さんのツモで-1100点、さくらちゃんの国士親かぶりで-16000点だから、計32600点。
伊藤さんは、そのままリー棒を取られ、次局ノーテンで-1000点、東4のツモで+4300点、さくらちゃんの国士ツモで-8000点で、計18800点だと思うのだけど……。
東2局6本場で、伊藤さんから曖奈ちゃんに渡るリー棒分が計算されていないのだろうか? しらんけど。
後半の点数状況に影響して来ちゃうから、東2局6本場の伊藤さんのリーチは単行本でダマに修正かな?
国士をツモられたものの、曖奈ちゃんは1300・2600、慕は2000・3900を和了り、着実にトップとの差を詰める。
曖奈ちゃん、平和ドラドラをダマにしてまで慕の親を流しにいく辺り、思った以上に高く買ってる?
トップとは9300点差だから、リーチしていればその牌でトップ逆転だったのに。
南4局 親:河杉さくら ドラ:
点数状況は、魚瀬中:37600点、万原中:34800点、湯町中:33000点、第六中:14600点。

慕とトップは4600点差。
そうすると、理想は5200点以上だから、この手だと対々和か七対子狙いだね。
なので、僕なら恐らく
を切る。
三色同刻にならずとも、字牌が重なれば混老頭の目が出て来るし。
一方で、慕の初手は自然な
切りだった。
そこから、慕は
をポンし、更に
をチーして三色同刻一直線。

遂に「鳥使い」と呼ばれる慕。
でも、慕がこの中堅戦で見せた
絡みの手って、東2局4本場の1回だけだよね?
曖奈ちゃんが
に言及しなければ、慕はもっと簡単に勝てていたのではないだろうか?

が集まる慕が
をポンしたら、当然三色同刻も現実的な警戒対象となる。
慕とトップは4600点差、2位とも1800点差だから、トップから2600点を直撃すれば逆転勝利。
この点数状況で、5200点を作るのではなく、2600点での直撃を狙いにいく慕の麻雀は面白い。
この時、さくらちゃんの警戒に反して、慕の手はまだ一向聴の上、三色同刻も未完成。






ツモ




ドラ
しかし、4枚目の
をツモり、これを暗槓すると、



ツモ







ドラ
嶺上から絶好の
をツモって来て、これで聴牌。
では和了れないので、当然打
で三色同刻確定の
単騎に。
を暗槓した事で大きく符ハネし、慕の手は70符2飜という聞き覚えのある点数になった。
だが、トップとは4600点差で、70符2飜の4500点出和了りでは、100点差で届かない。

それを見越した上で、当たり牌を打って出る伊藤さんもすばら。
トップ狙いを信条とする慕は、当然この
を見逃した。
状況的にも、ここで2回目のトップを取れば、総合点で負けている湯町中が逆転にリーチを掛ける事が出来る。

見逃しの甲斐あり、さくらちゃんが
が余る形で聴牌。
前巡通った牌だけに、さくらちゃんはこれを安牌だと思って切り出した。
これで慕の逆転トップ―――と思いきや、

上家の曖奈ちゃんが、この
を頭ハネ!!

三色ドラ3の7700点で、中堅戦は文句なく曖奈ちゃんのトップ!!
前巡に
を切っているから、慕の待ちを読んで
単騎に受け変えたのか。
読み返してみると、
が出た瞬間の慕の反応から、見逃しだと読んだのかな?
いずれにしても、やっぱり曖奈ちゃんは強かった。
役満を親かぶりしたというのに、終わってみれば危なげなくトップ。
勝負のあと、例によって「運良く
を引けて助かった」なんて言っているところも怖い。
勝敗に関わらず、純粋に麻雀そのものを愛している慕。
この日も、慕は勝てなかったけど楽しかったと口にするが……、

一人になった途端、その瞳から涙が。
麻雀の結果で慕が泣いたのって、これが初めてだよね。
やっぱり、団体戦は個人戦と違うなぁ。
現在、万原中と湯町中は46800点差。
おまけに、万原中がトップを取れば、大将戦を待たずして試合終了。
果たして、副将の野津部長は、この絶望的状況を覆す事が出来るのか?

勝つ展開も、負ける展開も、それ以外の展開もありそうで、続きが気になるところ。
次回は、センターカラー&特別付録で、次の6月25日発売号掲載。
怜-Toki-

以前から予告されていた『咲-Saki-』のスピンオフ作品が、次号から新連載開始。
タイトルは『怜-Toki-』。
上の予告によると、物語は怜が小学生だった頃から始まる様だ。
また、dreamscapeによると、この作品は小林立がネームを書いている訳ではないらしい。
そうなると、個人的に気になるのは、闘牌シーンの出来不出来だが、それは実際に作品を見てからという事で。
また、次号は『咲-Saki-』『シノハユ』『咲日和』、そして『怜-Toki-』のクリアしおりが付いて来るそうだ。
本編
曖奈ちゃんの3連続和了で始まった中堅戦。
だが、慕も得意の


手牌は三色ドラ1の1000オールだが、リー棒4本と4本場で+5200点のオプションサービス。
慕の「ごっそり」という一言が可愛い。
一方で、曖奈ちゃんが、自分がチーしなければ、なんて言ってるけど、それは完全な結果論だよね。
既に

こういう時、僕は仮に鳴かなかった世界線があっても、同じ結果に収束していたと考え、割り切る事にしている。

でも、「慕相手に

そして、曖奈ちゃんのその言葉を聞き、伊藤樺乃さんが次のツモ牌をめくってみると……、

そこにあったのも

つまり、曖奈ちゃんが鳴かなくても、慕は

邪推かも知れないけど、曖奈ちゃんの一連の発言は、この結論に二人を誘導するためのもの?
口頭で慕は

脇の2人にも慕の特性を理解してもらい、警戒してもらった方が、曖奈ちゃんにとって有利だろうし。
東場はこのあとも、慕と曖奈ちゃんの和了り合い。
東ラスでようやく伊藤さんが和了り、中堅戦は南場へと突入した。
南1局 親:森脇曖奈 ドラ:

ここまでノー和了で、ダンラスの河杉さくらちゃん。

10種11牌から国士を狙っていたところ、10巡目でこの表情。
そして、


国士無双で8000・16000。すばらっ!!
そして、そのリアクションを見ると、伊藤さんは国士に気付いてなかったな(笑)。
伊藤さんが


ほくほく顔のさくらちゃん、河杉だけに可愛過ぎ。
1回の和了りで、ラス目からトップ目に踊り出た魚瀬中。
現在の点数状況は、魚瀬中:40900点、万原中:31600点、湯町中:27700点、第六中:19800点。
……って、あれ?
曖奈ちゃんと伊藤さんの点数が、僕の計算と合わないんだけど?
まず、東2局6本場開始時点で、曖奈ちゃんは42600点、伊藤さんは24500点だよね。
そこから伊藤さんが先制リーチを打って23500点になっているのが、P506のこの(↓)シーン。

ここから曖奈ちゃんは、1300点和了に6本場と伊藤さんのリー棒で+4100点、1人聴牌で+3000点、伊藤さんのツモで-1100点、さくらちゃんの国士親かぶりで-16000点だから、計32600点。
伊藤さんは、そのままリー棒を取られ、次局ノーテンで-1000点、東4のツモで+4300点、さくらちゃんの国士ツモで-8000点で、計18800点だと思うのだけど……。
東2局6本場で、伊藤さんから曖奈ちゃんに渡るリー棒分が計算されていないのだろうか? しらんけど。
後半の点数状況に影響して来ちゃうから、東2局6本場の伊藤さんのリーチは単行本でダマに修正かな?
国士をツモられたものの、曖奈ちゃんは1300・2600、慕は2000・3900を和了り、着実にトップとの差を詰める。
曖奈ちゃん、平和ドラドラをダマにしてまで慕の親を流しにいく辺り、思った以上に高く買ってる?
トップとは9300点差だから、リーチしていればその牌でトップ逆転だったのに。
南4局 親:河杉さくら ドラ:

点数状況は、魚瀬中:37600点、万原中:34800点、湯町中:33000点、第六中:14600点。

慕とトップは4600点差。
そうすると、理想は5200点以上だから、この手だと対々和か七対子狙いだね。
なので、僕なら恐らく

三色同刻にならずとも、字牌が重なれば混老頭の目が出て来るし。
一方で、慕の初手は自然な

そこから、慕は



遂に「鳥使い」と呼ばれる慕。
でも、慕がこの中堅戦で見せた

曖奈ちゃんが




慕とトップは4600点差、2位とも1800点差だから、トップから2600点を直撃すれば逆転勝利。
この点数状況で、5200点を作るのではなく、2600点での直撃を狙いにいく慕の麻雀は面白い。
この時、さくらちゃんの警戒に反して、慕の手はまだ一向聴の上、三色同刻も未完成。















しかし、4枚目の

















嶺上から絶好の





だが、トップとは4600点差で、70符2飜の4500点出和了りでは、100点差で届かない。

それを見越した上で、当たり牌を打って出る伊藤さんもすばら。
トップ狙いを信条とする慕は、当然この

状況的にも、ここで2回目のトップを取れば、総合点で負けている湯町中が逆転にリーチを掛ける事が出来る。

見逃しの甲斐あり、さくらちゃんが

前巡通った牌だけに、さくらちゃんはこれを安牌だと思って切り出した。
これで慕の逆転トップ―――と思いきや、

上家の曖奈ちゃんが、この


三色ドラ3の7700点で、中堅戦は文句なく曖奈ちゃんのトップ!!
前巡に


読み返してみると、

いずれにしても、やっぱり曖奈ちゃんは強かった。
役満を親かぶりしたというのに、終わってみれば危なげなくトップ。
勝負のあと、例によって「運良く

勝敗に関わらず、純粋に麻雀そのものを愛している慕。
この日も、慕は勝てなかったけど楽しかったと口にするが……、

一人になった途端、その瞳から涙が。
麻雀の結果で慕が泣いたのって、これが初めてだよね。
やっぱり、団体戦は個人戦と違うなぁ。
現在、万原中と湯町中は46800点差。
おまけに、万原中がトップを取れば、大将戦を待たずして試合終了。
果たして、副将の野津部長は、この絶望的状況を覆す事が出来るのか?

勝つ展開も、負ける展開も、それ以外の展開もありそうで、続きが気になるところ。
次回は、センターカラー&特別付録で、次の6月25日発売号掲載。
怜-Toki-

以前から予告されていた『咲-Saki-』のスピンオフ作品が、次号から新連載開始。
タイトルは『怜-Toki-』。
上の予告によると、物語は怜が小学生だった頃から始まる様だ。
また、dreamscapeによると、この作品は小林立がネームを書いている訳ではないらしい。
そうなると、個人的に気になるのは、闘牌シーンの出来不出来だが、それは実際に作品を見てからという事で。
また、次号は『咲-Saki-』『シノハユ』『咲日和』、そして『怜-Toki-』のクリアしおりが付いて来るそうだ。
さくらちゃんかわいい
この結果が今後の慕の麻雀に妙な影響を及ぼさなきゃいいけど
今回の敗北は今後の慕ちゃんを描いていくうえで必要な描写だったのでしょうね
でも慕にはポリシーを曲げて欲しくないな
ただ慕の涙の通り、彼女の判断で結果的に湯町が苦しくなったのは紛れもない事実。部長と杏果さんの残り二人がトータルで湯町を勝利に導く麻雀を実践出来るのか、凄く楽しみです。
好い子ばかりだ
読んでて、楽しいー
それを解説できそうなキャラが湯町中に居ないのが辛いな