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週刊少年サンデー 感想

2009-07-30 20:30:00 | サンデー
週刊少年サンデー 2009年35号 感想


ケンイチ

 イーサンの猛烈な攻めに対し、兼一は流水制空圏を発動しようとする。
 その際に、兼一がイーサンから読み取った感情は、焦りと恐怖だった。
 何でも、イーサンが勝てば、姉のレイチェルはイーサンと同じくボルックスに師事する事になるが、イーサンが負けた時は、 危険人物である拳魔邪神の弟子になるのだそうだ。

 誤訳でなく、今度は本気で「あなた、死んでください!!」と言ったイーサンが良かった。
 あのセリフは、ただのギャグではなく、ここに繋がる伏線でもあったのか。

 しかし、こうなると、イーサンは本当に兼一が戦うべき相手なのかどうか疑問に思えて来たな。
 兼一の「誰もが見て見ぬフリをする悪を倒す」という信念を考えたら、拳を向けるべきは闇なのでは。
 この戦いが終わったら、兼一とイーサンが協力してレイチェル奪還という展開もあるだろうか?




マギ

 アラジンとアリババの前に現れた、領主ジャミル。
 ジャミルは、アリババを完全に無視し、アラジンを連れて行こうとしていた。

 当然の反応として、アリババはジャミルを止めようと声を掛ける。
 だが、ジャミルは嘆息し、「殺れ、ゴルタス…」と、いともあっさり、奴隷にアリババ殺害を命じた。


 ジャミルって、奴隷に限らず、身分が下の者は人間扱いしていないんだな。
 ここは迷宮の中だけど、街の中で領主が平民を殺したら、罪になるのだろうか?




 淡白なジャミルの態度には似付かわしくないその命令に、アリババはそれを冗談かと思う。
 しかし、ジャミルに命じられた奴隷ゴルタスは、本気で手に持った剣を振り下ろして来た。


 だが、



 アリババはゴルタスの剣を躱すと、背後から首筋に短剣を突き付けていた。

 お~、強いじゃん、アリババ。
 一番強いのがこのゴルタスだろうし、これならアリババ1人でもジャミルたちを殺せるんじゃ?


 この結果に、最初は呆気に取られていたジャミルだったが、突如拍手してアリババを褒め出す。
 その一方で、ジャミルは、命令を遂行出来なかったゴルタスの腹をレイピア(?)で抉り始めた。

 働き損ねた奴隷に与える罰はどのくらいかなどと言いながら、ジャミルは無表情でそれを続ける。
 アリババの所属する会社の社長は、ジャミルは「奴隷をいたぶり、苦しめて楽しむ変態」だと言っていたが、むしろジャミル はそんな感情さえ持ち合わせていない様にも思える。


 満足する罰が与えられたのか、ジャミルはアリババに向き直って言う。
 アリババの事を見直したから、先頭に立って罠避けとして働くなら、一緒に連れて行ってやると。

 ジャミルの異常性に怯えたアリババは、アラジンが人質にされている事もあって、これを承諾。
 なお、ジャミルの連れて来た奴隷たちは、入り口を抜けたら消えてしまっていたそうだ。


 アリババたちが迷宮を進むと、やがて迷宮の様子が変わって来た。
 床が岩肌からレンガ敷きになり、更に進むと、竜を模した門と石版があった。



 その文字は「トラン語」という言語で書かれていた。

 領主のジャミルはともかく、平民であるハズのアリババもこの文字が読めるらしい。
 アリババを褒めながら、トウモロコシを与えようとするジャミルが笑えた。
 そう言えば、モルジアナにも、エサにトウモロコシをまぜてやろうとか言っていたな。
 もしかして、奴隷への御褒美用にいつも持ち歩いているのだろうか?

 このジャミルというキャラ、悪役のハズだが、剽軽ひょうきんなところがあって、僕としては結構好 き。


 さて、トラン語は習った事があると言うジャミルだったが、それほど得意ではないらしい。
 それに気付いたアリババは、石版の前で悩んでいたジャミルに言った。

 『竜の牙を超え』『真実へ辿り着け』『すべては竜の尾にあり』ではないか、と。

 平民であるアリババに正解を教えられ、不機嫌になったジャミルはレイピアでアリババの腕を刺す。
 今からそう言おうと思っていたとジャミルは言うが、アリババは一部嘘を吐いていそうな感じだな。


 石版を読み終え、進んだ先にあったのは、無数の剣が生えた天井だった。
 ジャミルは、ここで「罠役」のアリババを先に行かせたが、



 アリババは、天井から飛び出す剣を全て回避してみせる。

 ジャミルも「競技大会オリンピア選手か何かか…?」と驚いているから、やはり凄い事なのだろう。

 アリババって一体何者なんだろう?
 この世界の平均的な少年かと思っていたのだが、そうでもなさそうだ。
 前回アリババは、アラジンが起きたらお互いの事を話そうと考えていたが、アラジンだけではなく、アリババにもどんな秘密 があるのか、楽しみになって来た。


 しかし、アリババが罠を抜け、安全地帯まで辿り着いたかと思いきや、



 そこには、落とし穴が用意されていた。

 あれっ!?
 俺、これで… おしまい?

 悲鳴を上げるとかじゃなくて、こんな事を考えながら落ちていくのがリアルだよな。


 アリババの生死は、今のところ不明。
 ジャミルたちは、アリババだかアリババだったものだかを置いて、先に進んだ様だ。
 ゴルタスに背負われていたアラジンが目を覚ましたところで次回に続く。




ジオと黄金と禁じられた魔法

 チンピラを倒したジオだったが、認可証なしで魔法を使ったために捕縛されてしまった。

 ジオを捕縛したのは、王立騎士団のレダイソロス。
 どうやら、彼はジオよりも強いらしい。


 ようやく物語が動き始めたな。
 名作になるか、駄作になるか、これからが楽しみだ。




ハヤテ

 サブタイトルが日本語に戻ったから、ギャグ回に戻ったかと思って油断していた。
 おかげで、ヒナギクがアテネを「アーたん」と呼んだところで、涙が出そうになったじゃないか。

 ヒナギクの何気ない話から、ハヤテはアテネが自分を覚えていると確信する。
 しかし、冒頭でも悩んでいたが、それを知ったハヤテはどうするんだろう?




神知る

 成程。
 ここで話が10年前の駆け魂大脱走に繋がるのか。

 桂馬と天理はこの事件に巻き込まれたのか、それともこの事件を引き起こしたのか?




お茶にごす。

 最終回。

 終わってしまった。
 正直なところ、もう少し続いて欲しかった。
 もっとも、もう10巻続いた後でも、きっと同じ事を言っただろうケド。


 夏帆に、部長を優先しても良いのだと言われ、笑顔で走っていったまークン。
 それを見た通行人達が、微笑ましい顔で見送っていたのが印象的だった。

 また、まークンが声を掛ける前に、部長の方で気付いてくれたのも良かったな。
 まークンの告白は、上手くいったと信じたい。




絶チル

 ちさとの悲鳴を聞き付け、薫にボールをぶつけた上で、白々しく謝る東野が良かった。
 薫の「お前の手はちさとちゃんの命令で自由自在にすべるのか?」というツッコミが笑える。

 実は、今まで悠理というキャラをよく分かっていなかった。
 多重人格者で、悠理、ファントム、ミラージュ、それにもう1つの人格があるのか。




はじあく

 エーコの策略により、切符を奪われたジローとキョーコは、ひとまず名古屋で下車。
 あとは、青春18きっぷを使い、鈍行で九州まで行く事に決まった。


 ただし、今からでは間に合わないので、出発は翌日の朝一。
 かくして、キョーコとジローは同じ部屋に泊まる事に。

 ジローを強く意識するキョーコだったが、ジローは部屋に入るなり就寝してしまった。
 キョーコは風呂に入ると連呼するもの、ジローは何の反応も示さない。



 久々登場の髪がボサボサではないキョーコ。

 結局ジローは風呂を覗きに来なかったため、ちょっと不満げな様子。
 仕方なく、キョーコは、そのまま寝てしまう。


 一方、



 ジローはジローで、ずっと寝たふりをしていた。

 しかし、寝ているキョーコを直視してしまい、ジローは段々と理性を抑えられなくなる。
 思わずキョーコに引き寄せられていくジローだったが、部屋に入って来た蚊で我に返る。



 その蚊は、エーコが部屋の天井に開けた、覗き穴から入って来たものだった。
 そうとは気付かないジローは、キョーコはマントで庇い、自分は一晩中蚊を叩いていたらしい。

 相変わらず、ジローは良い子過ぎるくらい良い子だな。
 いっそ、キョーコと2人でマントの中に入れば良かったのに。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-05-11 21:49:02
このころのサンデーは面白いね
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Unknown (Unknown)
2012-11-16 23:24:33
チョー今更だけど
>お茶にごす。
まークンが部長に会いに行くシーンは良かったね
通行人達のあの笑顔はまークンが優しい人になれたことを表したかったのかな
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