当ブログの恒例行事(惰性とも言う)と化していた箱根駅伝逃げですが、ここ三年ほどコロナで自粛し堕落した正月を過ごしておりました。
箱根駅伝逃げとは何か?
知らない人に簡単に解説しますと、駅伝による交通規制がかかる前に駅伝コースを自転車で走る。それだけです。
自転車なんだから駅伝選手よりも当然速いだろと思った貴方、それは少し甘いというもの。
道路規制前ですから当然信号に引っかかりますし、戸塚バイパスなど自転車通行禁止の道路は迂回しなければなりませんので、意外といい勝負だったりするのです。
朝早く出発すれば逃げ切りは容易ですが、早起きが辛いし沿道に応援もいないので雰囲気が楽しめない。
逆に遅めに出発すれば、道路規制に追いつかれてリタイヤになりやすい。この辺りは運の要素も大きいのですが。
箱根駅伝リンク
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コロナが収まったわけでもないし今年も自粛かなぁ、当初はそう考えていたのですが、自分に活を入れるためにもそろそろ再開するぞ!と思い立ったのです。
しかし箱根逃げを控えた年末、メイン自転車のシフトワイヤーが切れかかっていることが判明しました。修理しようにもシフトワイヤーなんか持ってないし、お店も年末休みに入っています。仕方なくZwift用のアルミロードを引っ張り出すことになりました。
フレームは一番安いヤツですが、コンポやホイールはそれなりのものを載せていますので何とかなるでしょう。多分。
箱根逃げといっても別にルールがあるわけじゃなく、別にコース全部を走る必要もありません。
駅伝のゴールは箱根の芦ノ湖畔ですが混雑するゴール地点に自転車で突入すると迷惑なので、手前の国道1号最高地点をゴールとするのが慣例になっている程度です。
そして駅伝のスタート地点は大手町の読売新聞社前。以前はここまで行ってからスタートしていたのですが、さすがに面倒くさくなってきたので川崎スタートにしておきました。
そして鶴見中継所でTKM君と合流し、今年の箱根逃げがスタートしました。
川崎から横浜の市街地を走る2区は、例年であれば気の早い観客が沿道に集まっているのですが、今年は人影もまばらで少し寂寥を感じます。例年より30分ほど早いからか、それともコロナの影響で人出が少ないのか。多分両方でしょうね。
そして3区、俺にとっては鬼門の国道134号。ここで集団が高速化してついていけず脱落、を毎年繰り返していたのですが、今年は2人だけということもあり淡々としたペースで牽いてもらえました。
相模大橋からは雪の布団をかぶった富士山が顔を出していました。
雪をかぶった山というのはそれだけで美しく見えるものですが、富士山というのはその最たるもので、雪が無いと様になりません。
小田原中継所近辺を通過したのは10:15頃。選手が来るまで2時間くらいあるはずですが、さすがにスタッフやTV局のクルーで大賑わい。
この辺りから、ゴール到着が早すぎてしまうことを心配し始めていました。
登りが本格化する箱根湯本でTKM君と別れ、自力のヒルクライム開始。
重たいアルミ自転車に乗っているので心配していたのですが、思ったよりもペースは悪くありません。小田原までのペースが控えめで脚をほとんど使わずに済んだのが大きいみたいです。
しかしまあ、例年人が多い大平台にも人影はまばら。やはりちょっと早すぎたか。寒いしね。
最終関門と言うべき宮の下交差点もあっさりと通過し、こうなるとゴールが早すぎてしまうのが気になってきます。
・・・国道1号最高地点って何もないし、寒いんですよね。あんなところで長時間待つのは避けたい。そこで小涌谷のコンビニで休憩することにしました。
ここまで来てしまえば道路規制をかけられる分岐もないし、選手に追いつかれない限りゴールできることは確定です。ならばゆっくり行くことにしましょう。
ゴール地点に着いたのは11時半ごろ。休憩を挟んだにもかかわらず、エラく早く到着してしまいました。
TMK君は早速バーナーを持ち出してお湯を沸かし始めました。私も相伴に預かったのですが、なるほどこういうところで飲むコーヒーというのは5割増しで美味しく感じるものなのですね。
それにしても、こんなものを背負ってあのスピードで登るとは・・・
国道1号最高点が自転車乗りのゴール地点になっている理由は、近くにバス停も駐車場も無いので人が少ないことです。
それだけ何もない所だし、風の通り道になってて寒いしでろくでもない場所ではありますが、自転車をたてかける擁壁だけはあるので自転車乗り的にはそう悪い場所ではないのです。
ここで待つこと1時間半、ようやく選手がやってきました。
箱根逃げなど言っても、走ってみればなんてことはない箱根ライドでしかありません。箱根駅伝という一大イベントに相乗りしての新春初乗り、という自己満足です。
それでもまあせっかく再開しましたので、来年も出来れば走りたいところですね。
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