千葉県のマスコットキャラであるチーバくんは県の形をモチーフとしていますが、彼には大いなる謎が存在します。富津岬の不在です。
富津岬というのはこの通り東京湾に突き出た岬であり、かなり特徴的な形をしているのですが、チーバくんにはこれがありません。なぜなのでしょうか?
もちろんチーバくんはデフォルメされたキャラですから、省略されることもあり得るでしょう。しかし富津岬より目立たない地形なのに表現してもらっている場所が存在します。
それが浦安で、地形的には平凡な埋め立て地なのに、これを表現するためにチーバくんはわざわざ舌を出しています。
これは多額の納税をしているであろうネズミーランドへの配慮というのもあるでしょうが、それにしてもこの待遇の差は何なのか。富津市はこれに納得しているのか?
この謎を解き明かすため、取材班は現場に向かいました。自転車で。
富津岬を目指して、取材班は万里の波濤を超え・・・(東京湾フェリー)
さらに房総の峻険な山嶺を踏破し・・・(キツイ所で斜度5%くらい)
艱難辛苦の末、ついに富津岬に到達しました。
展望台から陸側を見ると、特徴的な地形が良くわかります。
富津岬はすぐ北にある小糸川からの土砂で形成された砂州で、明治時代には東京湾防衛のため沖合に砲台が築かれました。
海側に目を向けると三浦半島、そして手前にその砲台が見えます。手前にある島が第一海堡、奥にあるのが第二海堡です。
なお第三海堡というのもあったのですが、1921年に完成し、そのわずか2年後の関東大震災で大きな被害を受け放棄されました。何のために作ったんや。その後長らく放置されていましたが、航行の邪魔になるので2007年に撤去されています。
ここを地図で見ると、ここ富津岬の先っちょから何かを発射して、三浦半島にぶっかけているように見えます。
この事実が対岸の神奈川県、更には横須賀にいる在日米軍との軋轢に発展し外交問題になりかねない。そのような高度な性事的もとい政治的判断から、チーバくんから富津岬が消されたのではないでしょうか。
中途半端な成果にとどまりましたが、後に続くものがチーバくんの闇を暴いてくれることを期待して、今回の調査はここまでといたします。
そうそう、帰りがけに食ったはかりめ丼(焼きアナゴ丼)美味しかったです。
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