チンチロリンとは、サイコロと茶碗を使った簡易な賭博である。
サイコロを茶碗に投げ入れ、その出た目で勝敗が決まる簡単なルールであり、仲間内で一度や二度はやったことがあるのではないかと思う。
今日、家族と焼肉を食べに行ったら、壁に「チンチロリン・ハイボール」という張り紙があった。
内容を見ると、サイコロ2個を茶碗に入れて、ゾロ目が出たらハイボール無料。偶数だとハイボールを普通に注文。奇数だと有無も言わせず普通の倍の量のメガハイボールを普通の倍の値段で頼まなくてはならない。
これは面白い。
あわよくばタダでハイボールが呑めるわけだし、奇数が出てもメガハイボールだとしても普通のハイボールを2杯注文したことと同じであり、決して損する訳ではない。
早速、注文するとお店の兄さんがサイコロと茶碗を持参。
サイを手に取り、息を吹きかけゾロ目が出るよう気合を入れる。
♪チンチロリン♪♪
ん~、良い響きである。
出た目は2-5の半(奇数)
メガハイボールを注文する羽目に。
家族は「あ~あ」とため息を漏らすが、呑み助の爺としては、家族公認のもとメガハイボールが呑めるので、何だか嬉しくもある。
メガハイボールも空になり、「もう一回やってみようかな~」と小声で言うと、「やってみたら」と家族の同意を得る。
よっしゃ~、今度こそゾロ目を出すぞー!
♪チンチロリン♪♪
4-6の丁(偶数)
まったく面白くも何ともない。
チンチロリン・ハイボールはゾロ目か奇数が楽しい。
無料1/6、普通2/6(1/3)、メガ3/6(1/2)、これで単なる普通のハイボールになったのが悔しい。