kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

ナゲット1個

2017年05月07日 | Weblog

食い物の恨みは恐ろしい。

孫の名前は凪。
凪とは無風状態の海面で、その時の海は鏡のようで、煙は直上するという。

孫の凪が、父親と遊びに出かけ、その帰りに昼食としてマックのセットを買ってきた。
その中に”チキンナゲット”があり、孫は美味しそうに頬張っていた。

最後の一個。
突然、父親がパクリと食べてしまった。

その瞬間、孫は顔を真っ赤にして、泣きじゃくり、怒りまくり、怒鳴りまくって、父親に向かって「ナゲット返せ!」「口から出せ!」と、半狂乱状態になってしまった。
こんな態度をとったことは今までなかったので、父親も母親も爺もビックリ。
凪から時化に変わった瞬間である。しかも半端ない大時化だ。

「爺とナゲットを買いに行こう」
この一言で少し気持ちが落ち着いたようだ。

マックに行って、「ナゲット5ピースと・・・」と言うや、脇から孫が「1ピースで良いです」
マックのお姉さんがお困りのようなので「5ピースで良いですよ」と、取りあえず5ピース買ったことで、孫に笑顔が戻った。

ナゲットを持った孫が、「凪は1ピースで良いから、おとうさんにも1ピースあげる」
なんとも優しい子じゃないか。
名前のとおり、凪状態に戻ったようだ。

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