ここ数年、母の日には、母の好物の穴子寿司を持って実家に行き、一緒に食事をしている。
人形町志乃田寿司の穴子の押し寿司。
川崎駅近にある祭寿司の甘辛タレの穴子寿司と柚子塩の穴子寿司。
行き付けの居酒屋“みその”のご主人が修行をした、川崎古市場の御園寿司本店の穴子寿司。
さて、今年は・・・
実家にも近い、川崎大師の参道にある料亭恵の本の穴子寿司にしよう、と思っていたが、ちょっと足を延ばして、谷中の名店“乃池”の穴子寿司を持っていくことにした。
過去に2度、乃池のカウンターに座って寿司を喰ったことがあるが、ここの穴子寿司は、本当に美味い。少し焼き目がついた穴子はふっくらとして、香ばしく、甘辛のタレもそれほど味が濃くない。
実家に着き、8個の穴子寿司の4個を小皿に載せ、母親に差し出すと一貫パクリと口に入れ、美味しい、美味しいを連発してくれた。
爺もひとつ口に入れたが、ん~、やはり美味い。
残りの4個は、実家からバスで数分のところに住む叔母(母の姉)に持っていくことにした。
乃池のカウンターで穴子寿司を食べたことがある叔母は、お酢の味が少し飛んでしまったようだけど、穴子の柔らかさはカウンターで食べた時と同じで本当に美味しい、と喜んでくれた。
伯母が穴子寿司の思い出話を始めた。
「アイコちゃん(母の愛称)は、穴子寿司を食べる時、いつもこう言ってた。うちの次男坊(爺)も穴子寿司が好きでね~。ここの穴子寿司も食べさせてあげたいよ、ってね」
穴子寿司への思いと、互いを思う気持ちは同じ。
母は、体調が芳しくなく、遠出するのは難しい状況であるが、できれば乃池に連れて行って、目の前で寿司職人が握った穴子寿司を2人で食べてみたいものだ。
見どころは沢山あります。
その後、「幕末・維新の江戸・東京を歩く」という本を買ったのですが、彰義隊散華の項のルートは、その日に歩いたコースそのものでした。
同じコースとなりますが、是非、ご一緒に散策しましょう。
ゴールは乃池ではなくアメ横ですかね?
(乃池で軽くの後)