休日出勤した本日、爺の隣の席に「そば屋 幻庵」なるマンガ本が置かれていた。
同じく休日出勤をしている、20代の若手でありながら「鬼平」好きのスタッフの本だろうと思い、尋ねてみるとやはり予想どおりであった。
爺の隣の席に座る四国生まれのスタッフが、うどんは好きだが蕎麦の味は分らない、と言うので、そのマンガを貸し出したのだと言う。
「そば屋 幻庵」の大まかな内容は、家督を息子に譲った幕府勘定方の重職だった主人公「牧野玄太郎」が、家族に内緒で夜鳴きそば屋「幻庵」を営み、そこに訪れる人々の悩みを解決していくという江戸人情話である。
蕎麦と人情話を結び付け、玄太郎と市井の人々絡みも中々味わい深いが、これを読んで蕎麦の味を分からせようというのは、いささか無理があるのではなかろうか。
しかしながら読み終わった後は、熱々のかけ蕎麦をズズッとすすりたくなる。
仕事を終え赤坂界隈にある立ち喰い蕎麦屋の暖簾をくぐり、カツ丼&かけ蕎麦を喰らったが、麺は延びきりふにゃふにゃで、出汁もしっかりしていない蕎麦は、「そば屋 幻庵」とは違い、味わい深いものではなかった。
小諸蕎麦はきちんとお店で茹でて、あまり作り置きしないから、麺にコシがありますね。
蕎麦打ち体験でもやりますか。