どっくんのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事                 

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2013年02月16日 | Weblog

雪の降る中、大河ドラマ「八重の桜」の舞台である会津若松に行ってきた。

前日、郡山のホテルの泊まり、朝6:00から行動開始し、高速バスに乗って一路会津若松へと向かった。バスから見える左右の景色も途中から白く変わり、フロントガラスも透明の状態を維持するには、ワイパーを常に動かしていなければならない状況になってきた。

一時間程して到着した会津若松駅前も、ロータリーや道路は除雪されていたが、かなりの積雪であり、雪は止むどころか激しさを増してきた。
観光名所を巡回している小型バスに乗り換え、古い建物が残る街並みを通り、この街のシンボルである鶴ヶ城へと向かう。
まだ足跡のほとんどない雪の坂道を歩いていくと、本丸に鶴ヶ城がそびえ立っていた。
本来、赤瓦の鶴ヶ城だが、雪で真っ白に染まったその姿も清らかで美しい。



会津若松と言えば、やはり白虎隊。
彼らの墓所がある飯盛山へ行ってみることにした。
鶴ヶ城で雪かきをしていた人に道を尋ねると、飯盛山までの行き方を丁寧に分かりやすく教えてくれた。

戊辰戦争で会津が朝敵とされ、官軍から攻撃を受けた際、16~17歳の若者で構成された白虎隊は、飯盛山に取り残された。
そこで見た光景は、赤く染まる会津の町であった。炎上する城下を見た彼らは、玉砕か帰城かの激論を交わしたようだが、敵に捉えられ屈辱を受けては主君・祖先に合わせる顔が無いと、全員この地での自刃を決意した。
この行為や戊辰戦争については、いろいろな見方や感じ方あるだろうが、飯盛山に献花に訪れる人は後を絶たないと言う。



会津をバスで巡ると、古い町並みが残っていたり、優しい心で接してくれる人が多く、雪が降りしきっているにもかかわらず、温もりを感じることができた。
白虎隊自刃後、戊辰戦争は終結し、明治維新により文明が大きく花開いたことで、清らかで美しい日本固有の文化の花はしぼんでしまったと思っていたが、今でも会津にはひっそりと咲いていた。

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2 コメント

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鶴ヶ城 (べるお)
2013-02-18 12:57:52
鶴ヶ城懐かしいです。中学校の修学旅行で初めて訪れ、その後新入社員として仙台勤務時代に会津若松出身の同僚がいたので数回訪れましたが、思い出してみるとなぜか夏ばかりでした。冬も雪の白さが寂しさ、厳しさ、そして歴史の悲しさを演出して、赴き深いですね。
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鶴ヶ城 (kazzdokk)
2013-02-18 20:52:57
私も前回は真夏に行きました。
桜の木がいっぱいあったので、やはり桜の季節が良いでしょうか。
2回とも弾丸ツアーだったので、ゆっくりと周ってみたいです。
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