2時半に起きると、メッセンジャー通知が来ていた。
読むと、R札幌からで「島牧付近で熊出没のため、夜間の走行を控えろ」とのこと。
この時、判断を大幅に誤ってしまう。
ストップしなければいけないなら、時間延長が有るはず。
と、勝手に判断してしまった。
さらに明るくなってからなら6時くらいまで寝られる。
と、良いように考えてしまった。
そんなことで、結局、5時45分まで寝てしまった。
起きたあと朝食を食べたが唾液が出ない。
こうなると飲み込むまでに時間が掛かる。
旅館の人に状況を聞いたりしていたらスタートが6時18分になってしまった。
目の前を蛍光イエローの台湾人と、このブルベがキッカケで知り合いになったOさんが走り去って行った。
日がだいぶ登っていて、既に蒸し暑い。
まずい!もしかすると最後尾か?
焦ってスタートしたものの、膝の痛みは変わらずなかなか先に進まなかった。
40km程だったかコンビニに立ち寄ることにした。
するともう一人の台湾人Eさんがやって来た。
おそらく、彼が最後尾だろう。
外国人の彼ならR札幌から何か別の情報をもらっているのではないか聞いてみたが、持っている情報は同じだった。
さらに先に進んだ。
この日はコース内最難関の峠が有る。
その前に予定通り、今日スタートから100km地点の道の駅シェルプラザ・港で休憩した。
唾液が出ないときは塩飴を舐めると多少改善されるが、この時は改善しなかった。
旅館で握ってもらったおにぎりがなかなか喉を通らない。
またも休憩に時間が掛かってしまった。
空は薄曇りで昼になるとさらにジリジリと暑くなってきた。
この後は雨の予報だ。
とにかく先に進まなくては。
道の駅を後にして、峠へと走り出した。
徐々に暗くなる空。
登りに入る前に小降りだった雨は徐々に勢いを増した。
膝が痛いのは相変わらずだが、お尻の方も耐え難い痛みになっていた。
もう、普通には座っていられない。
バイクを降りて、角度を変えてみる。
少しの時間は良いが、すぐに痛みがぶり返してしまう。
そんなことを、2~3回は繰り返した。
標高も上がって寒くもなってきたので、本格的にレインウェアを着ることにした。
止まっていると、さっきの台湾人がやって来て雨雲レーダーの画像を見せてくれた。
すぐ近くに真っ赤なエリアが有り、大雨に晒されることが分かった。
お互い走り始めると台湾人は遅れ、暫くしてフォトチェックポイントまでやって来た。
新見温泉入り口の看板
チェックポイントではスタッフの人が待っていてくれた。
小径車の人が少し先に走り去ったという。
やはり最後尾のようだ。
熊ストップによる時間の延長や救済処置は無いのか聞くと、今のところは何も聞いていないとのこと。
何かしらの処置をお願いしたいと告げ、先へと進んだ。
その後、次の札幌のPCは通過チェックに変更。
その後のPCは2時間遅れの処置となった。
峠を越えて積丹半島の南側の根本の街、岩内へとやって来た。
予定通りセイコマで食事休憩をした。
ここでは雨が止んでいたので、このまま行ければと思っていたが、半島を回り始めると雨風が激しくなってきたので、たまらず再びコンビニへと逃げ込んだ。
すると、さっき食事したにも関わらずお腹が減っていたので、今後のことも考えて再び食事をした。
しかし食べ終わっても、なかなか雨が止まない。
時間が押しているので先へと進みたいが、風が台風並みに激しいし、レーダーを見るともうすぐ過ぎ去りそうだったので、落ち着くまで待つことにした。
15分以上待ったと思う。雨の勢いが収まったところで再び走り出した。
少し向かい風があり、疲れと膝の痛みでなかなか前へ進めない。
実は2日目から自作のキューシート台が壊れてしまっていた。
走りには全く影響の無いレベルだったが、こんなことで残りの1300kmを走りきれるのか心配になってきた。
半島の先端付近まで来たら半島の突端まで行かず、国道沿いに右に折れると野塚郵便局が有って、そこがフォトチェックポイントになっている。
野塚郵便局にて
既に夕方になっており、先を急がなければならないと思った。
走り始めてまもなく、日が暮れてしまった。
街頭がほとんど無いので暗い。
熊が出てくるのではないかと、気が気でならなかった。
幸い、国道ということで、たまに車が通る。
もっと来いと願いながら走った。
再び海岸沿いまで出た。ここまで来たら安全だ。
一息つくためにコンビニで休憩していると、一人の参加者がやって来た。
GPSが壊れてしまい、途中で立ち往生していたという。
このHさんはこの後、DNFしてしまったようだ。
この後の札幌までが辛かった。
高低図に出てこない起伏がやたらとある。
直線的にガツンと登る坂が3回くらいは出てきたと思う。
また、交通量も増えてきた。
札幌に近づくに連れて信号が増え、ついには信号峠へと変わった。
当初は時間内に到着予定だったが、どんどんと遅れていき、ついには20分近くも遅れて到着することとなってしまった。
(2時間遅れの仮想クローズ時刻が23時54分だが、上記の通り、このPCは通過チェックに変更された)。
時刻は日にちをまたいで0時11分になっていた。ここまでで1172km。
コンビニにはR札幌の吉田さんがおり、先に知らされていた今後の処置について説明を受けた。
ちょっと延長の時間や知らせが遅いことに不満だったので、つい文句を言ってしまった。
しかし、大人の吉田さんはやんわりと返してくれたのだった。
そこで落ち着いて考え直し、ブルベの本分を思いだして、遅れたのは自分の判断が甘かったことが原因だし、それは自己責任であると自分に言い聞かせた。
これで、気分的には吹っ切れて次の事を考えられるようになった。
夕飯を食べになか卯へ入った。
大盛りを食べたくてザルうどんを頼んだが、体が冷えているときにこれを頼んだのは失敗だった。
予約しておいたホテルへと移動。
計算すると、1時間しか寝られない。
ホテルの人に、今何を走っているのかと直ぐに出ることを告げると、当たり前だがマジかよという反応をされた。
送っておいた荷物を受け取り、部屋に入ってシャワーを浴びた。
睡眠時間は1時間。
寝たところで起きられるのか?
起きられたところで、明日また300km走ることができるのか?
不安だらけだが、寝るしかない。
せめて熟睡出来るよう、祈りながら目を閉じた。
読むと、R札幌からで「島牧付近で熊出没のため、夜間の走行を控えろ」とのこと。
この時、判断を大幅に誤ってしまう。
ストップしなければいけないなら、時間延長が有るはず。
と、勝手に判断してしまった。
さらに明るくなってからなら6時くらいまで寝られる。
と、良いように考えてしまった。
そんなことで、結局、5時45分まで寝てしまった。
起きたあと朝食を食べたが唾液が出ない。
こうなると飲み込むまでに時間が掛かる。
旅館の人に状況を聞いたりしていたらスタートが6時18分になってしまった。
目の前を蛍光イエローの台湾人と、このブルベがキッカケで知り合いになったOさんが走り去って行った。
日がだいぶ登っていて、既に蒸し暑い。
まずい!もしかすると最後尾か?
焦ってスタートしたものの、膝の痛みは変わらずなかなか先に進まなかった。
40km程だったかコンビニに立ち寄ることにした。
するともう一人の台湾人Eさんがやって来た。
おそらく、彼が最後尾だろう。
外国人の彼ならR札幌から何か別の情報をもらっているのではないか聞いてみたが、持っている情報は同じだった。
さらに先に進んだ。
この日はコース内最難関の峠が有る。
その前に予定通り、今日スタートから100km地点の道の駅シェルプラザ・港で休憩した。
唾液が出ないときは塩飴を舐めると多少改善されるが、この時は改善しなかった。
旅館で握ってもらったおにぎりがなかなか喉を通らない。
またも休憩に時間が掛かってしまった。
空は薄曇りで昼になるとさらにジリジリと暑くなってきた。
この後は雨の予報だ。
とにかく先に進まなくては。
道の駅を後にして、峠へと走り出した。
徐々に暗くなる空。
登りに入る前に小降りだった雨は徐々に勢いを増した。
膝が痛いのは相変わらずだが、お尻の方も耐え難い痛みになっていた。
もう、普通には座っていられない。
バイクを降りて、角度を変えてみる。
少しの時間は良いが、すぐに痛みがぶり返してしまう。
そんなことを、2~3回は繰り返した。
標高も上がって寒くもなってきたので、本格的にレインウェアを着ることにした。
止まっていると、さっきの台湾人がやって来て雨雲レーダーの画像を見せてくれた。
すぐ近くに真っ赤なエリアが有り、大雨に晒されることが分かった。
お互い走り始めると台湾人は遅れ、暫くしてフォトチェックポイントまでやって来た。
新見温泉入り口の看板
チェックポイントではスタッフの人が待っていてくれた。
小径車の人が少し先に走り去ったという。
やはり最後尾のようだ。
熊ストップによる時間の延長や救済処置は無いのか聞くと、今のところは何も聞いていないとのこと。
何かしらの処置をお願いしたいと告げ、先へと進んだ。
その後、次の札幌のPCは通過チェックに変更。
その後のPCは2時間遅れの処置となった。
峠を越えて積丹半島の南側の根本の街、岩内へとやって来た。
予定通りセイコマで食事休憩をした。
ここでは雨が止んでいたので、このまま行ければと思っていたが、半島を回り始めると雨風が激しくなってきたので、たまらず再びコンビニへと逃げ込んだ。
すると、さっき食事したにも関わらずお腹が減っていたので、今後のことも考えて再び食事をした。
しかし食べ終わっても、なかなか雨が止まない。
時間が押しているので先へと進みたいが、風が台風並みに激しいし、レーダーを見るともうすぐ過ぎ去りそうだったので、落ち着くまで待つことにした。
15分以上待ったと思う。雨の勢いが収まったところで再び走り出した。
少し向かい風があり、疲れと膝の痛みでなかなか前へ進めない。
実は2日目から自作のキューシート台が壊れてしまっていた。
走りには全く影響の無いレベルだったが、こんなことで残りの1300kmを走りきれるのか心配になってきた。
半島の先端付近まで来たら半島の突端まで行かず、国道沿いに右に折れると野塚郵便局が有って、そこがフォトチェックポイントになっている。
野塚郵便局にて
既に夕方になっており、先を急がなければならないと思った。
走り始めてまもなく、日が暮れてしまった。
街頭がほとんど無いので暗い。
熊が出てくるのではないかと、気が気でならなかった。
幸い、国道ということで、たまに車が通る。
もっと来いと願いながら走った。
再び海岸沿いまで出た。ここまで来たら安全だ。
一息つくためにコンビニで休憩していると、一人の参加者がやって来た。
GPSが壊れてしまい、途中で立ち往生していたという。
このHさんはこの後、DNFしてしまったようだ。
この後の札幌までが辛かった。
高低図に出てこない起伏がやたらとある。
直線的にガツンと登る坂が3回くらいは出てきたと思う。
また、交通量も増えてきた。
札幌に近づくに連れて信号が増え、ついには信号峠へと変わった。
当初は時間内に到着予定だったが、どんどんと遅れていき、ついには20分近くも遅れて到着することとなってしまった。
(2時間遅れの仮想クローズ時刻が23時54分だが、上記の通り、このPCは通過チェックに変更された)。
時刻は日にちをまたいで0時11分になっていた。ここまでで1172km。
コンビニにはR札幌の吉田さんがおり、先に知らされていた今後の処置について説明を受けた。
ちょっと延長の時間や知らせが遅いことに不満だったので、つい文句を言ってしまった。
しかし、大人の吉田さんはやんわりと返してくれたのだった。
そこで落ち着いて考え直し、ブルベの本分を思いだして、遅れたのは自分の判断が甘かったことが原因だし、それは自己責任であると自分に言い聞かせた。
これで、気分的には吹っ切れて次の事を考えられるようになった。
夕飯を食べになか卯へ入った。
大盛りを食べたくてザルうどんを頼んだが、体が冷えているときにこれを頼んだのは失敗だった。
予約しておいたホテルへと移動。
計算すると、1時間しか寝られない。
ホテルの人に、今何を走っているのかと直ぐに出ることを告げると、当たり前だがマジかよという反応をされた。
送っておいた荷物を受け取り、部屋に入ってシャワーを浴びた。
睡眠時間は1時間。
寝たところで起きられるのか?
起きられたところで、明日また300km走ることができるのか?
不安だらけだが、寝るしかない。
せめて熟睡出来るよう、祈りながら目を閉じた。
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