朝、母の暴言で目覚めました。
「おまえが賢也を殺したんだ…」
「早く出て行け、おまえも死ね…」
兄は7年前に自殺したんだけどね。
息子に先立たれた母は絶望だったさ。
兄は既に30年超えての引きこもり生活
好き勝手やってたそうも、私の実家の建て替え決行で居場所を失った事が引き金になった様子。
元々出戻りの私と私の息子が世間の恥となり、母も兄も人生を踏み外したらしい。
「あんたが来なければ賢也は引きこもりには、ならなかった」
まぁ~兄が引きこもりになったのは、私が小学6年生の時なんだけどね。
認知症は認知の改ざんが出るからね。
本人の良い様に物語は進みます。
朝から大迷惑さ。
しても、私も息子に先立たれたら壊れてしまうかも…だろうよ。
母は兄を美化してるけど、生きてる時は父も母も引きこもり後の兄を世間から隠し散々文句言ってたけどね。
兄は小さな部屋でゴミに埋もれて生活してたのよね、行政入れたくともボロボロの家では呼ぶのも偲ばれると建て替えを決意。建て替えたら兄の部屋もちゃんとあって社会復帰に向けて動こうとしていた矢先呆気なく死によった。
ゴミの部屋を片付けるのに、丸4日。
死人が吊るされた部屋に丸々4日こもって片付けたのは私だ。
母は、その間他人事みたいにぼーっと過ごしてたね。
仮住まいに引っ越さねばならなかったのに、それも他人事。
引きこもりの兄の行く末も他人事だった。どうにかなるだろう…。
ならないから、結局私が生活の全てを背負う事になるのは目に見えていた。
だから、なんとしても今兄にどんな生き方があるのか?道筋をつけたかったんだ。
まっ死んじゃったけどね。
兄は既にボケはじめ料理が作れなくなって来ていた母に絶望していた。
あの当時
「何でこんな物しか作れない」だの
「 もう駄目だ。イライラする」
と母に当たり散らしていた。
家の中が殺伐とし30年、限界を迎えていた。
そんな事は、母はすっかり忘れている
ただ、ただ私が憎いのだ。
私の存在が許せないと大声をあげる。
さて、客観的に。
相手は病気だからね。脳が壊れちゃった相手に本気であれこれ言っても良知は空かない。否定すれば、なお酷くなる一方だから。
黙って聞くのさ。
暴れて怪我しない様に環境を整えながら、冷静に。
そして、思う。
頑張れ私ってね。