榧(イチイ科カヤ属)
本州の宮城県以南、四国、九州の屋久島まで分布し、
山地に自生する
*高級基盤用の材*
樹高25mほどになる常緑高木
モミやツガと混生し、山地に育成する
その一方で、古くから山村を中心に庭先に植えられて
果実から油を採った、一種の優料植物でもある
成長は遅く、直径20センチメートルで樹齢100年を超える
個体は山中では珍しくない
材は淡黄色で上品
香りが良く、材の中に小さな結晶があって
光沢がある
基盤や将棋盤に使われるのはあまりにも有名
樹脂が多く加工品は年とともに風合いが美しく変化する
高級品は家一軒とまではいかないが、破格の価格で取引
される
水に対する耐久性が高く、風呂桶や浴室建材や船舶材に
使わることもあるが、カヤの生産量が少なく、この様な
用途に用いられることは稀である
参考 「日本の樹木28 モミ、ツガ」