合気道 真風会のブログ

”脚下照顧(きゃっかしょうこ)”。

ゴールデンウィーク中の4月30日(月)、私は熊本で行われた”某流派の合氣道特別講習会”に参加して来ました。

講師を勤められたのは”関西地区本部長であるY先生です。

講習会は午前の部と午後の部があり、ほぼ丸一日に渡るものでしたが、時間があっと言う間に過ぎていったように感じるほど、楽しく充実したものでした。

もちろん技術的な面でも、たくさんの新たな気づきを得ることが出来ましたが、最も印象に残っているのは、講習会の一番始めにY先生がおっしゃった”脚下照顧(きゃっかしょうこ)”の話です。

”脚下照顧”とは、元々は禅の言葉で、良く禅寺の玄関などでみられる言葉です。

”脱いだ履物は、キチンと揃えて、頭を前に向けて下駄箱へ納めましょう。”と言う事です。

いい道場か、そうでないかは、生徒さん達が履物をキチンと揃える習慣があるか、そうでないかでわかるそうです。

このようなマナーは、むしろ海外の道場の方が徹底されており、日本人の方が出来ていないそうです。

合気道修行者ならば、”脱いだ履物は、キチンと揃えて、頭を前に向けて下駄箱へ納めましょう。”

以上は”脚下照顧”の表面的な意味であり、心掛けの事です。

しかしの本来の意味はもっと深いものです。

自分の足下(あしもと)を顧(かえり)みるとは「我が身」や「我が心」を振り返れ、自分が今どうゆう立場にいるか、よく見極めて事に当たれと言うことです。

つまり、他人を批判したり、論じたりするよりも、まずは自分の足下を見つめること、自分を顧みることを忘れぬようにと言う意味です。

禅では日常の全てが修行であり、日常の中や身近な足下にこそ心理があると考えるそうです。

私達の合気道にも、全く同じことが言えると思います。

合気道修行者ならば、より足下の氣を抜いてはいけません。

道場だけが修行の場所ではなく、日常生活も修行の一部と考えて、どんなに忙しいときでも、履物はそろえて脱ぐという、心のゆとりが欲しいものだと思いました。

そして、まさしく自分を顧みたとき、正しい履物の納め方を、自分が出来ていなかった事に気づき、反省しております。(今まで前後の向きが逆で納めてました。)

”他人を批判したり、論じたりするよりも、まずは自分の足下(あしもと)を見つめること、自分を顧みることを忘れぬように。”

これぞ本当の”脚下照顧”でした。(冷や汗)

”合気道 真風会”のみなさん、今後は、私と一緒に”脱いだ履物は、キチンと揃えて、頭を前に向けて下駄箱へ納めましょう。”ネ!

最後に、Y先生、熊本支部のS先生、また福岡のI先生、講習会の際は大変お世話になりました。
自分の合気道を見つめ直す、大変素晴らしい一日となりました。
本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な私達ですが、これからも、ご指導、ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。

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コメント一覧

DK
脚下照顧は履き物を揃えるだけと思っていました。

新たな気付きに感動です。

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