イエスの死

人は罪を肉体の中に受けた時から、死ぬことを余儀なくされました。神は人が死ぬようにはお造りにはなりませんでした。
理論的に言えば、イエスは死ぬことはできなかったはずです。なぜなら、罪を持っておらず、罪を知らず、一度も罪を犯したことがないからです。彼の中には永遠の命がありました。しかし、贖いの血を流すために、神であり、人でもあって、私たちの身代わりとなって、死ななければなりませんでした。
神のために絶対的に生きたイエスには、その目的があります。それは、復活の後、イエスが私たちの中で、私たちと共に、彼の経験を繰り返すことです。私たちは神に対して絶対的にはなれませんが、主イエスにはできます。私たちは、主イエスが自分の中に生きておられることを信じなければなりません。

贖い

『あがない』と読みます。買い戻されたことを意味します。
私たちはキリストの血の代価によって、神に買い戻されました。これをキリストの贖いと言います。
私たちが信じていることは、主イエスが私たちに代わって十字架で死んでくださったということです。なぜ主イエスは私たちのために死ななければならなかったのでしょうか？罪を犯したことのない人だけが、罪を犯した人の代わりになることができます。
私たちは罪を犯したくないのですが、犯してしまいます。罪人であるからです。
この罪はアダムが罪を犯した時から肉体の中に受け継がれているもので、罪に打ち勝つことができるのは、主イエス・キリスト以外に存在しません。罪を犯したことがない主イエスの血は、私たちの罪を清めます。私たちは１日のうち、何度も何度も祈る必要があります、『主イエスよ、僕のこの罪を、あなたの血で清めてください。あなたの贖いの血に感謝します。』祈った後、主が清めてくださったと、あなたは信じる必要があります。

罪とは何か？

昨日、述べたレビ1:4は、全焼のささげ物の頭の上に手を置くなら、それはわたしたちに代わって受け入れられて、わたしたちのために罪を覆う、と言います。罪とは何でしょうか？
罪の源はサタンです。それは、エバとアダムに善悪知識の木の実を食べさせた蛇が、サタンであるからです。時代が進むに連れて、サタンはますます活発になっています。
サタンの邪悪な働きは、罪という言葉を覆い隠すことです。
罪のもともとの意味は、目標、目印を外すというものです。神のために造られた人は、神のために生きていません。これが罪です。
主イエスを救い主として受け入れた私たちの正しい感覚とは、わたしは罪である、というものです。そして、本当はしたくないことを、罪の力がさせているというものです。
いくら頑張っても、サタンの罪は人の体の中に、つまり肉の中に活動し続けており、私たちだけでは打ち勝てません。私たちは主イエスに行くしか、望みのない者たちです。
では私たちは、主イエスの何を信じれば良いのでしょうか？

どのように神にささげ物をささげるのか

神は救われた人からささげ物を求めるのに、救われた人は神に対して絶対的ではなく、そうなることはできないので、そのような人のささげ物は受け入れられません。これを聞いて、神は矛盾していると思った人もいるかもしれません。
わたしたちにはささげる道があり、それはキリストとの一体化です。
レビ1:4では、全焼のささげ物の頭の上に手を置くなら、それはわたしたちに代わって受け入れられると書かれています。全焼のささげ物であるキリストの頭の上に手を置くとは、祈りと共に霊を使って、主と一つであることを信じることです。
神のために絶対的であったキリストの経験、苦難、十字架、復活は、キリストとの一体化によってわたしたちのものとなります。
キリストとの一体化によってわたしたちの弱さ、欠点はキリストによって強められ、完全にされます。キリストを生きることこそが全焼のささげ物、神の満足となって生きることです。聖書ではそれを「生きた犠牲」と言っています。

私たちのトレーナーは見えない神

神は、ご自身を隠されるお方です。それでいて、私たちの祈りを見ておられると聖書に書かれています。私たちが意識しない時も、私たちの霊の中におられます。
私たちが神に対して絶対的でないので、私たちは神のためのささげ物、つまり全焼のささげ物にはふさわしくありません。キリストだけが全焼のささげ物にふさわしいお方です。なぜなら、神と離れることはなく、絶えず神との一を保ち、神に対していつも生きておられるからです。キリストだけが神の満足となることができます。
私たちが神と共にいないなら、生活の中に罪や問題、争いなどがすぐに入り込んできます。ですから霊の訓練が必要です。