騒動の渦中にあるシンドラー・エレベータ社。
そのシ社によるプレスリリースが出ている。
なんでマスコミは、外国名をこうやって縮小表記したがるのかよく分からないのだが。
例えば古くからマッカーサー元帥のことをマ元帥。
イチローがいるシアトル・マリナーズはマ軍。
もっと酷いのは我らがボビーのことをバ監督。
一部メディアは、わざとやっているとしか思えないのだが。
さて、本題に戻ろう。
シ社によるプレスリリースを、まずはソース付きで全文転載。
まずは6月6日付けでリリースされた、エレベータ事故について。
当社製エレベータでの事故について
そしてもう一つ、本日午前10時半にリリースされたもの。
事故に関する一連の報道について
なぜ2つとも全文転載したかというと、いつも言っているように、携帯からアクセスして頂く読者の皆さんが少なからずいらっしゃると、今後の捜査展開によっては、この2つの文章が隠滅される可能性があるからである。
この二つのプレスリリースは、遺族感情や、日常的にシ社エレベータを利用していた人たちの感情をモロに逆なでする内容になっている。
まずは一つめのリリースのこの一文。
>事故がありましたエレベーターは、シンドラーエレベータ株式会社が1998年に設置を行い、2005年3月までは当社が保守を担当し、その後は2社が保守を行っております。
ほうほう、日常の保守整備は当社が行っているのではなく、アウトソーシングなんですか。保守整備を外注に任せているから、当社は何ら関わりようがありませんよという態度ですな。
>エレベーター設備の稼働時の長期にわたる安全は、シンドラーの資格を有する技術者による保守によって保障されています。技術者はお客様の安全を最大の関心事とし、確かな業界の基準に基づき定期点検及び安全点検を行っております。
あのー、おたくのその「業界の基準に基づき定期点検および安全点検」とやらで死人が出てるんですが。
今日のプレスリリースから。
>エレベーターでは世界第2位の現地法人であるシンドラーエレベータ株式会社は、我々の製品及び保守が高い安全基準を満たしていると自負しています。
はいはいワロスワロス。
安全基準を満たしていたってぶっ壊れる時はぶっ壊れるんだよ。
言い訳すんなカス野郎。
>事実が公表された時点で、シンドラーの名前が大きく報じられることはなくなると確信しています。
本当に自らの過失がないと主張するなら、堂々と表に出てきて説明しろや。
外資系なら、自らの商品でたとえ死人が出たとしても、頭を下げれば負けとばかりに主張するのだろうが、ここは日本。郷に入りては郷に従えである。
これが日本企業なら、JR西日本を除いてはこんな対応は絶対にしない。
先の羽越線列車脱線転覆事故が起きた時、JR東日本は、原因が明らかに突発的な天災に起因するにも関わらず、頭を下げ続けた。
もうちょっと遡れば2004年3月、ジャパネットたかたが情報漏洩事件を起こした時、高田明社長は即座に謝罪し、約一ヶ月間、自社販売番組放映を自粛、この対応が顧客に多大な賞賛を送られたことは記憶に新しい。
思えば尼崎列車脱線事故の際、JR西日本もシ社と同じような過ちを犯し、散々叩かれた。事故原因を置き石の可能性とし、自らの責任を否定するかのような会見を開いて叩かれまくったことを忘れてはいけない。
今回のシ社の対応は、まったくもって危機管理がなってないと言わざるを得ないと同時に、自らの商品で命を落とした被害者を冒涜するものである。
本当に自らの責任がないと主張するのなら、自ら説明して責任を果たすべきである。説明責任を果たす前に自己弁護に走るのは、説明責任の放棄とみなされても致し方あるまい。
エレベータは誰もが利用する公共機器であることを、シ社の観点から欠落しているとしか思えない。格安であることを武器に、販売して設置して当社の責任はそれまでというのでは、責任逃れそのものではないか。利用者は「シ社のエレベータだから利用回避する」ということが許されないのだから。
日本に、海外企業の「当たり前」は通用しない。ここは日本である。
当社のエレベータは最高水準だから?
だから故障を起こさないとでも?
今時そんなセリフは子供でも言うまい。
そのシ社によるプレスリリースが出ている。
なんでマスコミは、外国名をこうやって縮小表記したがるのかよく分からないのだが。
例えば古くからマッカーサー元帥のことをマ元帥。
イチローがいるシアトル・マリナーズはマ軍。
もっと酷いのは我らがボビーのことをバ監督。
一部メディアは、わざとやっているとしか思えないのだが。
さて、本題に戻ろう。
シ社によるプレスリリースを、まずはソース付きで全文転載。
まずは6月6日付けでリリースされた、エレベータ事故について。
当社製エレベータでの事故について
2006年6月6日
お客様各位
当社の大事なお客様の一つであります東京のエレベーターで起きました最近の事故に関しまして、皆様は、ご懸念をお持ちのことと、拝察致します。
今回の痛ましい事故にあたり、被害者の方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々には心より哀悼の意を表します。また、事故が起こった経緯につきましては、現在、警察の捜査に対して、原因究明に全力をあげ協力をさせていただいております。
事故がありましたエレベーターは、シンドラーエレベータ株式会社が1998年に設置を行い、2005年3月までは当社が保守を担当し、その後は2社が保守を行っております。
捜査による詳細が出るまで、事故に関するコメントは差し控えさせていただきます。しかしながら、2006年6月6日時点では、この事故がエレベーターの設計や設備によるものではない事を確信している旨を述べさせていただきたいと思います。
シンドラーエレベータ株式会社は日本エレベータ協会の一員であり、お客様のエレベーター設備においても同協会の基準に基づいて設計されております。エレベーターの設計は、最高水準の安全を確保するために定められております、国の規定や基準に基づき厳しい検査が行われます。
エレベーター設備の稼働時の長期にわたる安全は、シンドラーの資格を有する技術者による保守によって保障されています。技術者はお客様の安全を最大の関心事とし、確かな業界の基準に基づき定期点検及び安全点検を行っております。
皆様のご懸念を払拭するために、最大限の努力をさせて頂く所存でございます。
シンドラーエレベータ株式会社
代表取締役
ケン・スミス
そしてもう一つ、本日午前10時半にリリースされたもの。
事故に関する一連の報道について
プレスリリース
2006年6月7日 10:30AM
再度、今回の事故にあたり、被害者の方のご冥福をお祈り申し上げますとともにご遺族の方々には心より哀悼の意を表します。
ここ数日間、シンドラーエレベータは捜査当局による捜査に全面的に協力してきております。
報道においてシンドラーの名前が大きく報じられているのは残念なことですが、ご遺族の方への哀悼の意を除いては、捜査当局により事故の原因究明が確定されるまで、コメントを表明することを控えることとしています。
事実が公表された時点で、シンドラーの名前が大きく報じられることはなくなると確信しています。
エレベーターでは世界第2位の現地法人であるシンドラーエレベータ株式会社は、我々の製品及び保守が高い安全基準を満たしていると自負しています。
シンドラーエレベータ株式会社
なぜ2つとも全文転載したかというと、いつも言っているように、携帯からアクセスして頂く読者の皆さんが少なからずいらっしゃると、今後の捜査展開によっては、この2つの文章が隠滅される可能性があるからである。
この二つのプレスリリースは、遺族感情や、日常的にシ社エレベータを利用していた人たちの感情をモロに逆なでする内容になっている。
まずは一つめのリリースのこの一文。
>事故がありましたエレベーターは、シンドラーエレベータ株式会社が1998年に設置を行い、2005年3月までは当社が保守を担当し、その後は2社が保守を行っております。
ほうほう、日常の保守整備は当社が行っているのではなく、アウトソーシングなんですか。保守整備を外注に任せているから、当社は何ら関わりようがありませんよという態度ですな。
>エレベーター設備の稼働時の長期にわたる安全は、シンドラーの資格を有する技術者による保守によって保障されています。技術者はお客様の安全を最大の関心事とし、確かな業界の基準に基づき定期点検及び安全点検を行っております。
あのー、おたくのその「業界の基準に基づき定期点検および安全点検」とやらで死人が出てるんですが。
今日のプレスリリースから。
>エレベーターでは世界第2位の現地法人であるシンドラーエレベータ株式会社は、我々の製品及び保守が高い安全基準を満たしていると自負しています。
はいはいワロスワロス。
安全基準を満たしていたってぶっ壊れる時はぶっ壊れるんだよ。
言い訳すんなカス野郎。
>事実が公表された時点で、シンドラーの名前が大きく報じられることはなくなると確信しています。
本当に自らの過失がないと主張するなら、堂々と表に出てきて説明しろや。
外資系なら、自らの商品でたとえ死人が出たとしても、頭を下げれば負けとばかりに主張するのだろうが、ここは日本。郷に入りては郷に従えである。
これが日本企業なら、JR西日本を除いてはこんな対応は絶対にしない。
先の羽越線列車脱線転覆事故が起きた時、JR東日本は、原因が明らかに突発的な天災に起因するにも関わらず、頭を下げ続けた。
もうちょっと遡れば2004年3月、ジャパネットたかたが情報漏洩事件を起こした時、高田明社長は即座に謝罪し、約一ヶ月間、自社販売番組放映を自粛、この対応が顧客に多大な賞賛を送られたことは記憶に新しい。
思えば尼崎列車脱線事故の際、JR西日本もシ社と同じような過ちを犯し、散々叩かれた。事故原因を置き石の可能性とし、自らの責任を否定するかのような会見を開いて叩かれまくったことを忘れてはいけない。
今回のシ社の対応は、まったくもって危機管理がなってないと言わざるを得ないと同時に、自らの商品で命を落とした被害者を冒涜するものである。
本当に自らの責任がないと主張するのなら、自ら説明して責任を果たすべきである。説明責任を果たす前に自己弁護に走るのは、説明責任の放棄とみなされても致し方あるまい。
エレベータは誰もが利用する公共機器であることを、シ社の観点から欠落しているとしか思えない。格安であることを武器に、販売して設置して当社の責任はそれまでというのでは、責任逃れそのものではないか。利用者は「シ社のエレベータだから利用回避する」ということが許されないのだから。
日本に、海外企業の「当たり前」は通用しない。ここは日本である。
当社のエレベータは最高水準だから?
だから故障を起こさないとでも?
今時そんなセリフは子供でも言うまい。
というのは、現在は、もしかしたらシ社とは関係のないメンテナンス会社に、このマンションを管理している役所(公社も役所の外郭団体だから同様)が委託しているのかも?
っていうのは、ほら、最近は官公庁が入札をせずに業者と契約する「随意契約」ってのが問題になってるでしょ。
要は、2005年3月までは随契(もしくは保証期間内だったか何かの理由で)シ社が継続的にメンテナンス請け負っていたのに、2005年4月以降は、何らかの理由で随契できなくなり、他のメンテナンス会社が請け負っているという可能性があります。
最近「随意契約」という言葉すら役所の悪事のように言われるけど、EVみたいな装置ものは、随契でも本来作ったメーカーにメンテさせるべきだと思うんだけどねぇ・・・
それさえ、杓子定規なお役人たちの事情で競争入札にかけられると、競争激しいもんだから、一番安く応札したメンテ会社に入れ替わったりする可能性も大いにあります。
まあそれは、競争だから仕方ないのだけど。
ただ、ここのEVは2005年3月以前から問題があったようなので・・・結局は製品に問題があったんじゃなかいな。
いずれにしても、「さすが外資系!」なコメントには、唖然・・・。
そこまで言うなら、責任持って真実を突き止めます!!
と、犠牲になった高校生に誓ってほしいよ。
荷物の滅失があって、それが荷物をコンベアーで流した時のアルバイトの取扱方に責任があるから、我が社は無関係と言い張っているようなものです。
まあ、「一つ認めてしまえばあとは雪だるま」という事例は避けたいのが本音でしょうね。
>へいちゃんさん
なるほど。
そういう裏がありましたか。
ただ、仮にそうだとしても、プレスリリースしたコメントはどうかと…。
JR東日本やジャパネットたかたでは、こんな対応は絶対にしないのですがねえ…。