再教育、中間管理職は指導苦慮…JR西労組アンケート (読売新聞) - goo ニュース
福知山線の脱線事故を機に問題化したJR西日本の乗務員再教育に関し、同社の最大労組、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)が15日、再教育を行う立場の助役や係長らを対象に実施したアンケートの結果を公表した。
「部下との間に壁がある」「再教育の内容に悩む」など、指導に苦慮する中間管理職の姿が浮き彫りになった。
係長クラスの798人に「乗務員と意思疎通を図るうえで難しい点や苦労する点」「再教育する側としての難しさ」など12項目について質問、約97%から回答があった。分類したところ、部下との間に「見えない壁がある」などの回答が約3割あり、18%が「コミュニケーションを図る時間がない」としていた。
回答者のうち指導経験がある316人に再教育について聞くと「内容をどうすべきか悩む」が25%あった。
また、事故電車に乗り合わせた運転士に救助活動を指示しなかった係長が処分されたことについて、「自分なら救出活動を行うよう指示できたか」との質問には、57%が「自信がない」と答えた。
これ、最後の「57%の上司が、救出活動に行く指示ができない」というところが、この会社の病んでいる特徴であると思う。
普通、サービス業たるもの、お客様の救出第一でなくてどうするのだ。確かに救出に当たれば、代替の運転士の手配をしなければならない。JRの商品である列車の運行を、無関係なところで止めるわけにはいかない。そういった軋轢もあるだろう。
しかし実際には、関係のない線区かもしれないけれども、現に事故のあった列車に関係者が乗り合わせているのである。その関係者をお客様救出に当たらせないサービス業など、サービス業失格と言わざるを得ない。関係ない線区かも知れないけれども、同じJR西日本のお客様がケガをして、死者も出している状況なのである。その状況を電話越しに目の当たりにしておきながら、「救出活動に行かせる指示が出来ない」とはなんたることか。
要は「救出に当たらせると、列車の代替運転士を手配しなければならなくなる。万が一手配がつかず運休ということになれば、当直係長たる自分に傷が付く」という、己の保身そのものではないか。
俺がホテル勤めの頃は、当たり前の話だけれどお客様の避難、安全確保が第一と、ことあるごとにうるさく教えられてきた。この姿勢こそが当たり前の世界なのであって、己の保身など考える暇もあるはずがない。
JR西日本の再生、これはまだ、相当な時間がかかるかもしれない。
こんな会社、サービス業として失格である。
福知山線の脱線事故を機に問題化したJR西日本の乗務員再教育に関し、同社の最大労組、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)が15日、再教育を行う立場の助役や係長らを対象に実施したアンケートの結果を公表した。
「部下との間に壁がある」「再教育の内容に悩む」など、指導に苦慮する中間管理職の姿が浮き彫りになった。
係長クラスの798人に「乗務員と意思疎通を図るうえで難しい点や苦労する点」「再教育する側としての難しさ」など12項目について質問、約97%から回答があった。分類したところ、部下との間に「見えない壁がある」などの回答が約3割あり、18%が「コミュニケーションを図る時間がない」としていた。
回答者のうち指導経験がある316人に再教育について聞くと「内容をどうすべきか悩む」が25%あった。
また、事故電車に乗り合わせた運転士に救助活動を指示しなかった係長が処分されたことについて、「自分なら救出活動を行うよう指示できたか」との質問には、57%が「自信がない」と答えた。
これ、最後の「57%の上司が、救出活動に行く指示ができない」というところが、この会社の病んでいる特徴であると思う。
普通、サービス業たるもの、お客様の救出第一でなくてどうするのだ。確かに救出に当たれば、代替の運転士の手配をしなければならない。JRの商品である列車の運行を、無関係なところで止めるわけにはいかない。そういった軋轢もあるだろう。
しかし実際には、関係のない線区かもしれないけれども、現に事故のあった列車に関係者が乗り合わせているのである。その関係者をお客様救出に当たらせないサービス業など、サービス業失格と言わざるを得ない。関係ない線区かも知れないけれども、同じJR西日本のお客様がケガをして、死者も出している状況なのである。その状況を電話越しに目の当たりにしておきながら、「救出活動に行かせる指示が出来ない」とはなんたることか。
要は「救出に当たらせると、列車の代替運転士を手配しなければならなくなる。万が一手配がつかず運休ということになれば、当直係長たる自分に傷が付く」という、己の保身そのものではないか。
俺がホテル勤めの頃は、当たり前の話だけれどお客様の避難、安全確保が第一と、ことあるごとにうるさく教えられてきた。この姿勢こそが当たり前の世界なのであって、己の保身など考える暇もあるはずがない。
JR西日本の再生、これはまだ、相当な時間がかかるかもしれない。
こんな会社、サービス業として失格である。
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