郵政法案 200票差で衆院通過 無所属反対派 処分待ち苦渋の賛成 (産経新聞) - goo ニュース
平沼氏は姿勢変えず
政府が今国会に再提出した郵政民営化関連法案は十一日午後の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。十二日から参院での審議に入り、十四日に成立の見通し。
五票差だった前国会での衆院採決から一転、この日は賛成三三八票、反対一三八票の二百票の大差での可決だった。賛成票は衆院の三分の二を上回った。
前国会で反対票を投じ無所属となった議員十三人のうち、十一人が賛成に回った。無所属で反対したのは平沼赳夫元経済産業相一人だけで、野呂田芳成元農水相は本会議を欠席した。反対派のうち、国民新党や新党日本を結成した綿貫民輔、亀井静香、亀井久興、滝実の四氏は今回も反対した。民主党の対案である郵政改革法案は否決、廃案となった。
参院は、郵政民営化特別委員会で十二日に提案理由説明、十三日に小泉純一郎首相ら関係閣僚が出席し総括質疑を行う。前国会の参院本会議採決で郵政法案は、十七票差で否決されたが、今回は参院反対派二十二人のうち、離党した二人を除く二十人全員が賛成とみられる。
◇
衆院選での自民党圧勝という現実を前に、法案の反対派は総崩れとなった。国会で自民党と別会派を組む離党組などを除き、十一日の衆院採決で再び反対票を投じたのは、平沼氏ただ一人。法案成立後の処分もにらみ、小泉純一郎首相に歩み寄らざるを得ない反対派の苦しさがにじむ。だが、今回の投票行動がどこまで処分で勘案されるか、なお不透明だ。
◆信念
「政治家としての出処進退を明確にする信念で青票(反対票)を投じた」
平沼氏は本会議後、取り囲んだ記者団に「信念」という言葉を繰り返した。「ここで豹変(ひょうへん)して賛成に転じることは、私を支持してくださった方々に申し訳ない」と厳しい表情を崩さず、「最終的に一人だけ無所属になっても頑張る決意だ」と述べた。
衆院解散まで「ポスト小泉候補」の一人とされた平沼氏。だが、いまや「孤立無援」に近い状態に追い込まれた。それでも「反対する理由の六割は小泉さんの非民主的な手続き。四割は法案の内容だ」と述べるなど、もっぱら法案成立に邁進(まいしん)する首相や党執行部の手法への批判を貫き、除名覚悟で政治家としての筋を通す選択をした。
同じく「ポスト小泉候補」とされた反対派の野田聖子元郵政相の方は、賛成した。野田氏は九日の会見で「法案反対という自らの政治的主張は完敗した」と述べた。しかし、十一日の本会議後は、記者団の問いかけにも立ち止まろうとせず、四、五人の衛視にガードされながら「ごめんなさい。一昨日に記者会見した通りです。冷静に投じました」と言うだけで、足早に国会を去った。
◆民意
今回、賛成に転じた反対派の多くは「選挙の結果を重く受け止めた」(保利耕輔元文相)、「民営化という国民の意思が明確になった」(堀内光雄元総務会長)など、民営化の是非を争点にした衆院選で自民党が圧勝した結果を「転身」の理由にしている。
古屋圭司氏は「民意」を理由に賛成票を投じるとともに、自民党岐阜県連会長職を辞任する考えを表明した。衆院選で岐阜県連幹部らは古屋氏や野田氏ら反対派を支援。党本部と地方組織の「ねじれ」を象徴していたが、古屋氏は「党本部と県連が友好的関係を再構築し、党勢拡大に努力することが最善」とするなど、党本部との融和路線を懸命に訴えた。
ただ、衆院選では、法案に反対したから投票した有権者もいる。自民党を離党した国民新党の亀井久興幹事長は「中身が変わったわけではないのに、前国会で反対して今回は賛成というのは、単純には理解しにくい」と皮肉をこめた。転身した反対派は表面上、処分の行方について口をつぐむが、党内では「情状酌量」をにらんだ動きと受け止められている。
◆情状酌量は?
自民党の武部勤幹事長は十一日、反対派について(1)党議決定に違反して採決で反対した(2)離党しないまま無所属で立候補し、党公認候補の当選を妨げた-という二つの理由で処分する考えを改めて示した。
もともと除名を含む「厳罰派」だった武部氏も、最近は「(今国会での)賛否も勘案される」と、情状酌量をにおわせている。
武部氏は法案成立後、ただちに処分を決める党紀委員会開催を要請し、二十一日にも初会合が開かれる方向だ。党紀委員会の処分は、重いほうから「除名」「離党勧告」「党員資格停止」「選挙の非公認」など。党内では「今回は党員資格停止よりも上だ」(党幹部)との見方が一般的だが、小泉首相は十一日夜、記者団に「衆議院、参議院それぞれ今後よく相談しながら決めていかなきゃなりません」と明言を避けた。
ってゆーか、今更民意を盾に方針転換した議員は、そんなに党の処分が怖いのかい?
よほど平沼氏とか国民新党とかのほうが、己の真意を貫く上で潔いと思う。
党から除名処分を受ければ、政党助成金が受け取れなくなるとか、いろんなデメリットがあるのは理解できるが、いくら民意がそうとはいえ、こうも前言を簡単に翻すかね。
一番バカを見たのは、こいつらに投票しちゃった人たちなんだろうなあ。この人たちの「民意」とはなんだったのだろうか。
小泉さん、もう一度解散総選挙をやってくれませんか?
解散してこいつらを地獄へ落とせ!
平沼氏は姿勢変えず
政府が今国会に再提出した郵政民営化関連法案は十一日午後の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。十二日から参院での審議に入り、十四日に成立の見通し。
五票差だった前国会での衆院採決から一転、この日は賛成三三八票、反対一三八票の二百票の大差での可決だった。賛成票は衆院の三分の二を上回った。
前国会で反対票を投じ無所属となった議員十三人のうち、十一人が賛成に回った。無所属で反対したのは平沼赳夫元経済産業相一人だけで、野呂田芳成元農水相は本会議を欠席した。反対派のうち、国民新党や新党日本を結成した綿貫民輔、亀井静香、亀井久興、滝実の四氏は今回も反対した。民主党の対案である郵政改革法案は否決、廃案となった。
参院は、郵政民営化特別委員会で十二日に提案理由説明、十三日に小泉純一郎首相ら関係閣僚が出席し総括質疑を行う。前国会の参院本会議採決で郵政法案は、十七票差で否決されたが、今回は参院反対派二十二人のうち、離党した二人を除く二十人全員が賛成とみられる。
◇
衆院選での自民党圧勝という現実を前に、法案の反対派は総崩れとなった。国会で自民党と別会派を組む離党組などを除き、十一日の衆院採決で再び反対票を投じたのは、平沼氏ただ一人。法案成立後の処分もにらみ、小泉純一郎首相に歩み寄らざるを得ない反対派の苦しさがにじむ。だが、今回の投票行動がどこまで処分で勘案されるか、なお不透明だ。
◆信念
「政治家としての出処進退を明確にする信念で青票(反対票)を投じた」
平沼氏は本会議後、取り囲んだ記者団に「信念」という言葉を繰り返した。「ここで豹変(ひょうへん)して賛成に転じることは、私を支持してくださった方々に申し訳ない」と厳しい表情を崩さず、「最終的に一人だけ無所属になっても頑張る決意だ」と述べた。
衆院解散まで「ポスト小泉候補」の一人とされた平沼氏。だが、いまや「孤立無援」に近い状態に追い込まれた。それでも「反対する理由の六割は小泉さんの非民主的な手続き。四割は法案の内容だ」と述べるなど、もっぱら法案成立に邁進(まいしん)する首相や党執行部の手法への批判を貫き、除名覚悟で政治家としての筋を通す選択をした。
同じく「ポスト小泉候補」とされた反対派の野田聖子元郵政相の方は、賛成した。野田氏は九日の会見で「法案反対という自らの政治的主張は完敗した」と述べた。しかし、十一日の本会議後は、記者団の問いかけにも立ち止まろうとせず、四、五人の衛視にガードされながら「ごめんなさい。一昨日に記者会見した通りです。冷静に投じました」と言うだけで、足早に国会を去った。
◆民意
今回、賛成に転じた反対派の多くは「選挙の結果を重く受け止めた」(保利耕輔元文相)、「民営化という国民の意思が明確になった」(堀内光雄元総務会長)など、民営化の是非を争点にした衆院選で自民党が圧勝した結果を「転身」の理由にしている。
古屋圭司氏は「民意」を理由に賛成票を投じるとともに、自民党岐阜県連会長職を辞任する考えを表明した。衆院選で岐阜県連幹部らは古屋氏や野田氏ら反対派を支援。党本部と地方組織の「ねじれ」を象徴していたが、古屋氏は「党本部と県連が友好的関係を再構築し、党勢拡大に努力することが最善」とするなど、党本部との融和路線を懸命に訴えた。
ただ、衆院選では、法案に反対したから投票した有権者もいる。自民党を離党した国民新党の亀井久興幹事長は「中身が変わったわけではないのに、前国会で反対して今回は賛成というのは、単純には理解しにくい」と皮肉をこめた。転身した反対派は表面上、処分の行方について口をつぐむが、党内では「情状酌量」をにらんだ動きと受け止められている。
◆情状酌量は?
自民党の武部勤幹事長は十一日、反対派について(1)党議決定に違反して採決で反対した(2)離党しないまま無所属で立候補し、党公認候補の当選を妨げた-という二つの理由で処分する考えを改めて示した。
もともと除名を含む「厳罰派」だった武部氏も、最近は「(今国会での)賛否も勘案される」と、情状酌量をにおわせている。
武部氏は法案成立後、ただちに処分を決める党紀委員会開催を要請し、二十一日にも初会合が開かれる方向だ。党紀委員会の処分は、重いほうから「除名」「離党勧告」「党員資格停止」「選挙の非公認」など。党内では「今回は党員資格停止よりも上だ」(党幹部)との見方が一般的だが、小泉首相は十一日夜、記者団に「衆議院、参議院それぞれ今後よく相談しながら決めていかなきゃなりません」と明言を避けた。
ってゆーか、今更民意を盾に方針転換した議員は、そんなに党の処分が怖いのかい?
よほど平沼氏とか国民新党とかのほうが、己の真意を貫く上で潔いと思う。
党から除名処分を受ければ、政党助成金が受け取れなくなるとか、いろんなデメリットがあるのは理解できるが、いくら民意がそうとはいえ、こうも前言を簡単に翻すかね。
一番バカを見たのは、こいつらに投票しちゃった人たちなんだろうなあ。この人たちの「民意」とはなんだったのだろうか。
小泉さん、もう一度解散総選挙をやってくれませんか?
解散してこいつらを地獄へ落とせ!
どんなに素晴らしいプランを持っていたとしても、有力な政党に所属していなければ、自分の意見は全く取り入れられない事を考えれば、復党したいと考えるのは間違った考えではないと思う。ましてや無所属になれば、ほぼ何も出来なくなるし。
郵政民営化がどう考えても可決するのであれば、意味のない所で意地を張って実質的に政治家生命を絶たれるよりは、復党して自分を支援してくれた人の意見を多少なりとも国政に生かした方が良いと言うのも間違った考えではないはず。
郵政民営化だけが政治じゃないですし、その方が利口なのかもしれない。
地獄へ堕ちろとは、少々の冗談も含めているので…。
でも、何も出来なくなるのを承知で党を出たのではなかったかと小一時間問い詰めたいですね。
そう考えれば、今回賛成に回った11人の「反対派議員」は、やり方があまりにも狡猾と言うか、己が生き延びるためにはそこまでやるかという感じがしてねえ、俺は。
選挙で国政に戻ってきた議員であると言うことは、自民党ではなく議員個人を評価して選ばれた人なわけです。
棚ぼたで当選した杉村太蔵さんや、トークショーを優先する藤野真紀子さんよりよっぽど政治家として重要な人材である事は間違いないと思う。
それよりも、前回は否決になり今回も人員構成が変わらない参議院で、反対から賛成に意見を変える議員がいるとすれば、その人こそが「地獄へ堕ちろ」と言われるべきなのではないかと思うのです。
全くその通りですな。
参議院がどうなるか見物ですな。