このニュースは、朝のひんやりした空気を一瞬にして更に凍りつかせましたな…。
茨城でバスに刃物男、13人けが 27歳の無職男を逮捕(共同通信) - goo ニュース
取手駅西口は、10年前当時に柏駅前勤務だった友人が当時お付き合いしていた同僚の女性の住まいだったことや、マリーンズの観戦仲間も2人ほど取手在住ということもあり、送迎や取手競輪へ遊びに行ったりで、ちょくちょく出入りしている、おいらにとってもなじみのある場所。
逆に言うと、大利根交通バスが走る東口は、まったく馴染みがなくって困っちゃう。いや困らないんだけどさ。
おいらにとっても馴染みが深い取手駅西口ロータリーで起きた、今朝の事件。
殺人未遂 無言で次々刺す バス内、パニック(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
◇現場
※↑全文はリンク先をご覧下さい。
こうした事件の後でこのようなことを書くのは、ともすれば不謹慎かもしれないけれど、応戦しようと点検用ハンマーを持ち出したバスの運転手といい、容疑者から包丁を取り上げた元プロボクサーといい、取り押さえた乗客といい、犯人からすれば、相手がかなり分が悪かった。
こうした人たちに取り押さえられたのが、生徒たちにとっては不幸中の幸いだった。っていうか、まさか犯人もハンマーで威嚇された挙句、元ボクサーに取り押さえられるとまでは思わなかったろう。
バスの中のニュース映像を見ると、車内はかなり血糊がべったりと残されており、軽傷とはいえ結構深く切りつけられた生徒さんもいたことだろう。
満員状態のバス車内で起こった突然の惨劇。
体の傷はいつか癒えるけれど、心の傷が癒えるには、かなりの時間と根気を要する。
自分の人生を終わらせるために、自分より弱そうな中学生、高校生を標的にする。
もちろん、犯人がそこまで犯行に至るまでにプロセスがあることだろう。
ただ、それを我々が知りえたとして、それが再発防止のためになりうるだろうか。せいぜい「社会が悪い」と総括されておしまいである。社会が悪いと総括して、それが社会のシステムに一石を投じることが、今まで果たしてあっただろうか。
この手の議論での「社会が悪い」という議論は、実は総括たり得ないのである。
…まあ、30にもなっていないのに、「人生を終わりにしたかった」なんていわなきゃいけないのが、なんとも悲しい話ではあると思う。
俺だってそう思うことはあったし、ぶっちゃけ会社から駅のホームまでそう思いながら歩いて突如ハッとする…なんていう経験も幾多もあるけれど、だからといって、自分より弱い存在を巻き添えにして自己存在をアピールすることが、せめて世間への自分なりのシュプレヒコールだとするなら、なんと悲しいシュプレヒコールであることか。
そんなシュプレヒコールに、値打ちなんてありはしない。
茨城でバスに刃物男、13人けが 27歳の無職男を逮捕(共同通信) - goo ニュース
17日午前7時40分ごろ、茨城県取手市のJR取手駅西口で、男が停車していたバス2台に次々と押し入り、乗っていた江戸川学園取手中・高校生徒らを刃物で切りつけた。県警は殺人未遂容疑で住所不定、無職斎藤勇太(27)を現行犯逮捕した。けがをしたのは同学園の高校生8人、中学生3人、一般の女性2人の計13人で、いずれも軽傷。男は「人生を終わりにしたかった」と容疑を認めている。
取手駅西口は、10年前当時に柏駅前勤務だった友人が当時お付き合いしていた同僚の女性の住まいだったことや、マリーンズの観戦仲間も2人ほど取手在住ということもあり、送迎や取手競輪へ遊びに行ったりで、ちょくちょく出入りしている、おいらにとってもなじみのある場所。
逆に言うと、大利根交通バスが走る東口は、まったく馴染みがなくって困っちゃう。いや困らないんだけどさ。
おいらにとっても馴染みが深い取手駅西口ロータリーで起きた、今朝の事件。
殺人未遂 無言で次々刺す バス内、パニック(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
◇現場
目撃者らによると、斎藤容疑者は黒いジャンパー姿で包丁を手に、2台並んだ関東鉄道バスのうち、まず1台目の江戸川学園中・高校行きに乗り込んだ。
「男は無言で乗り込んできて、女子生徒の頭と顔を狙って切りつけていった」とバスの男性運転手(42)。女子生徒の悲鳴を聞き、クラクションを鳴らし続けた。さらに運転席に置いてあった車両修理用のハンマーを手に斎藤容疑者を威嚇。斎藤容疑者は1台目のバスから逃げ、後ろに止まっていた2台目のバスへと移ったという。
運転手は「いつも江戸川学園の生徒さんを運んでいる路線で、スクールバスのような状態。そこでこんなことが起きるなんて」と振り返った。
斎藤容疑者が移った2台目のバスは、取手駅西口に到着したばかりの状況で惨劇が起きた。バスの男性運転手(44)によると、乗客は約30人で降車中の乗客が次々に刺されたという。運転手は「前扉からバスに乗り込んできた男とにらみ合いになり、とっさに中扉を開けて乗客を逃がした。自分も応戦しようとしたところ、サラリーマンとみられる男性2人が取り押さえてくれた」と語った。
斎藤容疑者から包丁を取り上げたというタクシー運転手、松本岩夫さん(67)は元プロボクサー。「惨劇が見えたので飛び込んだ。バスの中は血だらけで、夢中で包丁を取り上げた」と話した。
2台のバスの運転手によると男は終始無言だった。男が手にしていた包丁は刃の背の部分に粘着テープが張られていたといい、運転手の1人は「光って包丁と分からないように細工していたようだった」と話した。
別の目撃者によると、男子生徒らの抵抗にあい、斎藤容疑者も右腕から血を流していたという。現場近くの飲食店の女性店員(38)は「悲鳴が聞こえて見に行くと、バスの外にあちこちを切られて倒れている高校生たちが6人ほどいた。女の子はびっくりして座り込み、男の子はパニック状態になっていて、バスの中で誰かに取り押さえられている男の足が見えた」と語った。
※↑全文はリンク先をご覧下さい。
こうした事件の後でこのようなことを書くのは、ともすれば不謹慎かもしれないけれど、応戦しようと点検用ハンマーを持ち出したバスの運転手といい、容疑者から包丁を取り上げた元プロボクサーといい、取り押さえた乗客といい、犯人からすれば、相手がかなり分が悪かった。
こうした人たちに取り押さえられたのが、生徒たちにとっては不幸中の幸いだった。っていうか、まさか犯人もハンマーで威嚇された挙句、元ボクサーに取り押さえられるとまでは思わなかったろう。
バスの中のニュース映像を見ると、車内はかなり血糊がべったりと残されており、軽傷とはいえ結構深く切りつけられた生徒さんもいたことだろう。
満員状態のバス車内で起こった突然の惨劇。
体の傷はいつか癒えるけれど、心の傷が癒えるには、かなりの時間と根気を要する。
自分の人生を終わらせるために、自分より弱そうな中学生、高校生を標的にする。
もちろん、犯人がそこまで犯行に至るまでにプロセスがあることだろう。
ただ、それを我々が知りえたとして、それが再発防止のためになりうるだろうか。せいぜい「社会が悪い」と総括されておしまいである。社会が悪いと総括して、それが社会のシステムに一石を投じることが、今まで果たしてあっただろうか。
この手の議論での「社会が悪い」という議論は、実は総括たり得ないのである。
…まあ、30にもなっていないのに、「人生を終わりにしたかった」なんていわなきゃいけないのが、なんとも悲しい話ではあると思う。
俺だってそう思うことはあったし、ぶっちゃけ会社から駅のホームまでそう思いながら歩いて突如ハッとする…なんていう経験も幾多もあるけれど、だからといって、自分より弱い存在を巻き添えにして自己存在をアピールすることが、せめて世間への自分なりのシュプレヒコールだとするなら、なんと悲しいシュプレヒコールであることか。
そんなシュプレヒコールに、値打ちなんてありはしない。
ただ、この手の手合いは、自ら命を絶とうとすると、取手駅のホームを選ぶとか、多数を巻き込む手段をとりそうな気がするのですが…。