小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

食欲の春

2008-04-28 10:50:29 | Weblog
いや、「食欲の秋」じゃなくってですな…。
秋は秋でいい季節だとは思うけれど、どうもおいらの場合、抱えているものが抱えているものらしく、日差しが少なくなる秋ってーのは、「秋の夜長」云々よりも、どうしても日に当たらないと死ぬんじゃ…というイメージが先に立つようで、秋よりは、日差しがさんさんに降り注ぐ春から初夏の季節が一番いいらしい。
そうでなくても、人間は、やはり日当たりがいいと自然に気分も晴れるようなメカニズムに出来上がっているようで、日当たりが少なくなる季節は、人の心もどうしても沈みがちになるという。殊に日本海側や北欧諸国で、秋から冬にかけて「体調」が変調し始める病気も、医学的に証明されているらしい。

まあ、それはともかく。

最近になって突然読書熱に火が付いちゃったらしく、さりとて大きな本屋さんに行っていきなり紙袋いっぱいにして本を買い漁ってくるのも、時間的な余裕はともかく、金銭的な余裕なんかそんなにありゃしねえ…_| ̄|○ ってなわけで、ひとまず昔読んだはずの本を片っ端から本棚の奥から引っ張り出してきて、12年くらい前に手当たり次第に読みまくった寺山修司なんかをむさぼり読む日々が続いている小馬太郎兵衛ですこなさんみんばんは。

寺山修司を読んでいて、ふと思ったことが…。

ライスカレーが食べたい。

いや、「カレー」とか「カレーライス」なんてーものではなくって、「ライスカレー」。
最近のカレーだと、昼食の社員食堂や「ココイチ」とか、休み時間にさっと行ってさっと食べる形。
或いは本格的にたべたければ「インド料理」の看板を出している店に行けば、ライス付きなんていう無粋な真似はせず、ナン付きで食べるのが王道だろう。昨今の「カレー」といえば、このいずれかの形に落ち着くのだと思う。

いや、しかしここでおいらは「ライスカレー」が食べてみたいのだ。

カレーと言えば神田のガード下。
神田駅西口そばのガード下に、「昭和30年から変わらぬ味」を謳い文句にしているカレー専門店があるのだが、これだって立派に「カレーライス」。

うーん。
「ライスカレー」がいいんだよなあ…。

その昔、「ライスカレー」には、醤油だかソースだかをかけて食べる習慣があったようで、そのような習慣が日本人にあったなんて、ごくごく一般的な庶民に育ったおいらからすればにわかに信じがたい話であったのだが、これも学生時代にむさぼり読んだ、荒巻義雄の「紺碧の艦隊」で、隊員達が昼食に出たカレーライスを見て、「カレーにかけるのは醤油派かソース派か?」なんていう論争を目にして、思わず目が点になったものだ。
思わずうちのおかんに聞いてみたら、「おじいちゃんはカレーに醤油を掛けていた」なんていう証言も飛び出し、その話に目を丸くしたものだった。当時の日本人には、得体の知れない外来の食べ物には、とりあえずなんでもかけておく…という習慣があったらしい(本当かどうかは知らないけど)。

そういえば、おいらがこの世に生を受けてから、食卓に出てくるカレーと言えば「カレーライス」と言っていたのが当たり前なのだが、おいらのおかんの世代、戦後ギリギリの人か、戦中時代の人になると、「ライスカレー」という表現が出てくる。先の寺山修司も「ライスカレー」と表現していたのも、その表れだろう。
では、ライスカレーとカレーライスの違いとはなんぞやと。
調べてみたら、こんなのが出てきた。

Q.ライスカレーとカレーライスとどちらの言い方が正しいのですか?

なるほど、東京オリンピック前後を境にして、「ライスカレー」と「カレーライス」の呼称が逆転していった…というわけですな。

そういえば、この頃を前後に消えていった食べ物の名前って、調べてみるとそれなりにありそうな…。

代表的なのが、おそらく「ビフテキ」かと。
そういえば「ビフテキ」なんて、街のレストランのショーウインドウでも見たことがないような…。
今はファミレスが全盛で、レストランの軒先を飾るまばゆいばかりのショーウインドウは過去のものになりつつあるような。先日21日に閉店した上野の「聚楽台」も、ショーウインドウが最後まで輝きを失わずに頑張っていたのは、「昭和の同士」とも思えてなんだか嬉しかった。レストランのショーウインドウをみかけると何故か安堵するのは、子供の頃を過ごした昭和の人間の無意識の中の意識の目覚めなのかもしれない。

うーん。
ビフテキねえ…。

「銀河鉄道999」で見たのが最後かな(爆)。

食堂車で星野鉄郎がビフテキを美味そうに平らげるシーンがあったのは、コミック何巻の第何話かは忘れたが、それ以来、「ビフテキ」というものにはお目にかかってはいないような気がする。

他にも消えていった、或いは名前が変わった料理はいくらでも出てきそうな。
「炒り卵」は「スクランブルエッグ」だし。
料理に限らず、消えていった呼称はいくらでもありそう。

連休中に「昭和」の料理と味を求めて彷徨い歩く…というのも、またおつなものかもしれませんな。

  

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2 コメント

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ライスカレー (かわじゅう)
2008-04-28 13:57:27
あります。マリンの内野バックネット裏の食堂のカレーはライスカレーだと思います。たぶん、、、、。昔懐かしい家庭のカレーの味。是非、是非 ご賞味あれ。一緒に麦酒もね! クハァ~!?
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へえ~ (小馬太郎兵衛)
2008-04-29 01:27:14
意外なところにあるもんですね。
早速明日行って試してみましょうか。

…違ったらビール一杯ってーことで(笑)。
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