１１万人の署名提出

シーズン前から取り上げてきたフロントとボビー、フロントとファンの衝突の一部始終の、一つの区切りとなるニュースを取り上げないわけにはいかず、一日遅れて取り上げたいと思います。

ボビー残留願い…１１万人署名を提出(スポーツニッポン) - goo ニュース

今季限りでの退任が決定しているロッテのバレンタイン監督の、続投を願う一部ファンで構成された「ボビー・バレンタイン監督の残留を実現する会」の１６人が東京・新宿のロッテ本社を訪れ、重光武雄オーナーあてに１１万２４９３人分の署名を提出した。同グループの代表、田中保成さん（３９）は「仕事ぶりから実際の年俸３９０万ドル（球団は未公表）は高くはない。スーパーバイザーでも、ＧＭでも、社長でも千葉ロッテに残留できれば満足」とした上で「現フロントの解任を」と主張。伝え聞いたバレンタイン監督は「ファンの情熱の表れと感謝している」と話した。

　ただ続投に反対するファンも多く、重光昭夫オーナー代行が同監督の今季限りでの退団を再三明言しているようにロッテ本社に方針変更はない。

まず、このニュースを取り上げる際の、偽らざる心境を。

…つらい。

ものすごく気が重たいです。

それはなにも今に始まったことではなく、フロントがボビーと衝突して「来季（つまりは今年）限りの契約」と発表した時点から、ずーっと感じ続けているところでもあり、それが半年間、フロント関係のエントリを書く際には心から離れたことがないのだけれど、目に見えない、言葉で書き留めることが出来ない、無形の圧力に苛まれている。
おそらくは、そうしたことを半年前から肌身で感じていたということは、「ファンを二分する騒動になる」という予感めいたものだったのだろう。だからこそ、どう書けばいいか絶えず悩み、ぶつかり、無駄に精神的に疲労を重ねていく連続だったのかもしれない。現に今、ファンも二分されるという現実がここにある。
そういった意味では、遅きに失した感は否めないけれど、「何があろうとしゃべらない」という割にはあちこちでしゃべりまくっている首脳陣や、「何もしゃべらないことがプラスになることもある」と、自身のブログ上で自らの意思で書いたのか書かされたのかは定かではないにしろ、これまで当事者の一人として、少なくとも日本のメディア向けには口を閉ざしているボビーの「貝になる」という戦略の方が、今となっては有利だったのかもしれない。

前夜、知人にこんな事を言われましてな。

「小馬、お前でも書くと怖いことでもあるのか？」

いや、ありまくりっしょ。
そうでなければ、ライトスタンドの一住人として、こんなに心迷う事なんてないですよ。
事の本質が、会社の組織内で見られるところの「権力闘争」の一環である以上、政治には力学が作用するのが当然の成り行きだからだ。

さて。
今回の署名提出で、一つの区切りを迎えたわけですが。
思ったことを一つだけ。

こんな時だけ大先輩をアテにする己の未熟さを反省しつつ…。

こんな時、もしも松本さんがご存命であったなら、松本さんはどう言うのだろう…。

先日の阪神戦で、全ての応援活動を賭してまで、正式に球団に反旗を翻した応援団。
私にはまだその真意をみつけることは出来ないのだけれども、来季以降の全ての応援活動を賭してまで、球団に反旗を翻さなければならなかった理由とは。

真意の一つは、もしかすると、ここにあるのかもしれない。

…こんな煮え切らない、しょぼいエントリですいません…。