古代より
豊かに湧き出る水があると言う
永遠の 神の恵みを追い求め
青い空と 白い雲の案内で
田園アロマに癒されて
眠るロマンの 目覚めに触れる
* * *
今は夏真っ盛りの8月ですが、
まだ初夏の頃、
筑波山を眺め、
恋瀬川辺りをドライブしながら、
かすみがうら市指定史跡(昭和46年8月指定)
「師付(しづく)の田井(たい)」という所に行ってきました。
昔は田井を、田居と書いたそうです。
田居とは、
田の中の~とか、田んぼで~
という意味を表すそうです。
田井と言えば、
つくば道の残る筑波山麓にも田井地区として地名が残っていて、
今でも田んぼがたくさんあります。
その周辺にある現在の神郡(かんごおり)という町も、
昔は田井と呼ばれていたそうです。
そして、師付(しづく)は、
今も、かすみがうら市に「志筑」という地名で残っています。
史跡は、
田井についての説明通り、田んぼのど真ん中にあります。
さぁ、どうします?
行ってみたいですか?
このまま引き返しますか?
私は以前から道路にある案内の看板を目にして、
いつかは行きたいって思っていたので、
今回こそは行きますよ!
何がなんでも!
ということで、
よろしかったら、ご一緒ください。
車道からちょっと奥に入って、
薄暗い坂道を下りて行くと、
正面に案内の看板らしきものが見えてきました。
突き当りまで下りて来た時の感動!
目の前には、
緑色の絨毯が敷かれたような田園風景が広がり、
真っ青な空と白い雲を背景に、
美しい姿の筑波山が現れました。
このまま矢印の方向に進みます。
田んぼのためにあるような道なので、
車1台がやっとの細い道です。
(この辺りは、そんな道ばかりですが・・・)
道沿いの小川には、
可愛らしいドクダミの花が咲いていました。
子どもの頃を思い出すような、
そんな場所に佇んで少し興奮気味の気持ちを抑え、
まずは周りを見回して爽快感を味わいます。
それからゆっくり目の前の目的地に歩いていきます。
着きましたよ師付の田井。
ひばりの声が響いて、
なんとものどかな空間です。
先ずは、説明を見ましょうか・・・
え、何々?
湿原の中央に底知れずの井戸があり、
日本武尊や鹿島の神にまつわる伝説のあるところ?
なるほど~、これはすごいです。
ということで、
ちょっと後日調べた井戸のこと・・・
昭和のはじめ頃までは、
そばに桜の古木が一株あって、
昔から旧神官川俣様の一族が、
この井に〆飾りを施して祀っていたそうです。
これが万葉の歌にある「師付の田井」であるとされ、
「志筑四井」の一つにも数えられているそうです。
※「志筑四井」って何かしら?と調べたのですが、わかりませんでした。
また、この井戸は
弘法大師(空海)が巡錫の途中、
この地に来られて錫杖を使って地面を突くと、
清烈な水が湧き出して、付近の稲作におおいに役立った
ということです。
そして、
この師付の田井は、
遠く鹿島神宮の御手洗池と地下で繋がっているそうです。
鹿島神宮の御手洗池の深さというのが、
大人が入っても子供が入っても、
同じ深さになる
というのも不思議ですが、
そこにこの師付の田井が繋がっているというのも、
不思議なロマンを感じます。
余談ですが、
私の知る範囲で茨城にはもう一つ、
私は30年ほど前に知ったのですが、
珍しくて美しいので、
他県の方や知人によくご案内する不思議な泉があります。
日立市にある「泉が森」というところで、
やはりここも、
絶えず地下からきれいな水が湧き出しているのです。
(東日本大震災の時には、とても役に立ったそうです。)
この湧水は、福島県のあぶくま洞と繋がっていると言われています。
これもなんと、ミステリーなことですね。
機会がありましたら、またご紹介したいと思います。
あ、お話しを田井に戻して案内板の裏に回ってみます。
どなたかに、きちんと祀られているようでした。
はて?
藁でできた家のようなものは何でしょう?
神さまがお泊りになるのでしょうか?
さっぱり、わかりません。
ご存知の方、いらっしゃいますかねぇ?
では、底知れずの井戸とやらを見たいので、
更にまた裏に回ってみましょう。
ありました。
コンクリートで四角に囲われているのがそれのようです。
水が透きとおっています。
溢れた水は、
そのまま田んぼの方へ流れているようでした。
田んぼというより、湿地帯でしょうか。
昔は、広範囲の湿地帯だったということですから、
水の量も、かなり多かったのでしょう。
今はひっそりと、
人知れず滾々と湧き出る水に不思議な魅力を感じます。
ここを訪れる人は、
おそらく少数でしょう。
だからこそ守られている自然の魅力。
今も神さまの存在を感じられる場所でした。
帰り際、
再度振り返ってみる師付の田井。
左側にポツンとあるのが、おわかりになりますでしょうか?
因みに、
案内板に記されていた万葉集の現代訳ですが・・・
この辺りも、
昔から霊峰筑波山に守られてきた土地なのですね・・・。
私までが神さまと対話できたような、
心の洗われる空間でした。
最後までのお付き合い、ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。
まだ初夏の頃、
筑波山を眺め、
恋瀬川辺りをドライブしながら、
かすみがうら市指定史跡(昭和46年8月指定)
「師付(しづく)の田井(たい)」という所に行ってきました。
昔は田井を、田居と書いたそうです。
田居とは、
田の中の~とか、田んぼで~
という意味を表すそうです。
田井と言えば、
つくば道の残る筑波山麓にも田井地区として地名が残っていて、
今でも田んぼがたくさんあります。
その周辺にある現在の神郡(かんごおり)という町も、
昔は田井と呼ばれていたそうです。
そして、師付(しづく)は、
今も、かすみがうら市に「志筑」という地名で残っています。
史跡は、
田井についての説明通り、田んぼのど真ん中にあります。
さぁ、どうします?
行ってみたいですか?
このまま引き返しますか?
私は以前から道路にある案内の看板を目にして、
いつかは行きたいって思っていたので、
今回こそは行きますよ!
何がなんでも!
ということで、
よろしかったら、ご一緒ください。
車道からちょっと奥に入って、
薄暗い坂道を下りて行くと、
正面に案内の看板らしきものが見えてきました。
突き当りまで下りて来た時の感動!
目の前には、
緑色の絨毯が敷かれたような田園風景が広がり、
真っ青な空と白い雲を背景に、
美しい姿の筑波山が現れました。
このまま矢印の方向に進みます。
田んぼのためにあるような道なので、
車1台がやっとの細い道です。
(この辺りは、そんな道ばかりですが・・・)
道沿いの小川には、
可愛らしいドクダミの花が咲いていました。
子どもの頃を思い出すような、
そんな場所に佇んで少し興奮気味の気持ちを抑え、
まずは周りを見回して爽快感を味わいます。
それからゆっくり目の前の目的地に歩いていきます。
着きましたよ師付の田井。
ひばりの声が響いて、
なんとものどかな空間です。
先ずは、説明を見ましょうか・・・
え、何々?
湿原の中央に底知れずの井戸があり、
日本武尊や鹿島の神にまつわる伝説のあるところ?
なるほど~、これはすごいです。
ということで、
ちょっと後日調べた井戸のこと・・・
昭和のはじめ頃までは、
そばに桜の古木が一株あって、
昔から旧神官川俣様の一族が、
この井に〆飾りを施して祀っていたそうです。
これが万葉の歌にある「師付の田井」であるとされ、
「志筑四井」の一つにも数えられているそうです。
※「志筑四井」って何かしら?と調べたのですが、わかりませんでした。
また、この井戸は
弘法大師(空海)が巡錫の途中、
この地に来られて錫杖を使って地面を突くと、
清烈な水が湧き出して、付近の稲作におおいに役立った
ということです。
そして、
この師付の田井は、
遠く鹿島神宮の御手洗池と地下で繋がっているそうです。
鹿島神宮の御手洗池の深さというのが、
大人が入っても子供が入っても、
同じ深さになる
というのも不思議ですが、
そこにこの師付の田井が繋がっているというのも、
不思議なロマンを感じます。
余談ですが、
私の知る範囲で茨城にはもう一つ、
私は30年ほど前に知ったのですが、
珍しくて美しいので、
他県の方や知人によくご案内する不思議な泉があります。
日立市にある「泉が森」というところで、
やはりここも、
絶えず地下からきれいな水が湧き出しているのです。
(東日本大震災の時には、とても役に立ったそうです。)
この湧水は、福島県のあぶくま洞と繋がっていると言われています。
これもなんと、ミステリーなことですね。
機会がありましたら、またご紹介したいと思います。
あ、お話しを田井に戻して案内板の裏に回ってみます。
どなたかに、きちんと祀られているようでした。
はて?
藁でできた家のようなものは何でしょう?
神さまがお泊りになるのでしょうか?
さっぱり、わかりません。
ご存知の方、いらっしゃいますかねぇ?
では、底知れずの井戸とやらを見たいので、
更にまた裏に回ってみましょう。
ありました。
コンクリートで四角に囲われているのがそれのようです。
水が透きとおっています。
溢れた水は、
そのまま田んぼの方へ流れているようでした。
田んぼというより、湿地帯でしょうか。
昔は、広範囲の湿地帯だったということですから、
水の量も、かなり多かったのでしょう。
今はひっそりと、
人知れず滾々と湧き出る水に不思議な魅力を感じます。
ここを訪れる人は、
おそらく少数でしょう。
だからこそ守られている自然の魅力。
今も神さまの存在を感じられる場所でした。
帰り際、
再度振り返ってみる師付の田井。
左側にポツンとあるのが、おわかりになりますでしょうか?
因みに、
案内板に記されていた万葉集の現代訳ですが・・・
草枕(旅先でのわびしい宿り)
旅の悲しみを慰めることもあろうかと、
筑波山に登って見ると、
芒が散る師付の田に、雁も寒々と飛んで来て鳴いている。
新治の鳥羽の湖も、秋風に白波が立っている。
筑波山の美しい景色を見ていると、
長い間思い悩んできた憂えも止んだことである。
旅の悲しみを慰めることもあろうかと、
筑波山に登って見ると、
芒が散る師付の田に、雁も寒々と飛んで来て鳴いている。
新治の鳥羽の湖も、秋風に白波が立っている。
筑波山の美しい景色を見ていると、
長い間思い悩んできた憂えも止んだことである。
この辺りも、
昔から霊峰筑波山に守られてきた土地なのですね・・・。
私までが神さまと対話できたような、
心の洗われる空間でした。
最後までのお付き合い、ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。
― The sky ―
2014.8.4 午前 @つくば市
「 突進してくる雲たち 」
今日のブログ、早速拝見しました。
素晴らしいブログに出会えたという喜びでいっぱいです。次はどんな世界へ連れて行ってくれるのでしょう・・・。
楽しみです。
今はひっそりと、
人知れず滾々と湧き出る水
師付の田井
ほんとうにひっそりと、田んぼの真ん中に…
この井戸水が、数えきれないほどの人々に
潤いを与えてくれたのでしょうね
ありがとうございます
早速のご訪問、ありがとうございます。
こちらこそ、
素敵なご縁をいただきまして感謝しております。
心に何か響くものがあれば嬉しいのですが・・・
これからもよろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。
水は生活にとても大切なものだけに、
どれほど人々が救われたことでしょうね。
素敵な時間でした。
不思議な時間をいただきました。
現実離れした空間には癒されますね。
昔の人は、自然の全部に神を感じて暮らしていたのですね。
そのような精神に少しでも戻ってみたいものです。
すっごく、体に良さそうですね!
神が宿る田んぼ
神秘的
私も行ってみたいです。
この田んぼも きっと森林浴と同じ効果がありそう。
落ち着きますね~。
いつもありがとうございます。
何もない時代は、
いろんな感覚が鋭かったでしょうね。
人間として、
最大限の才能を活かせたのではないかと思うことがあります。
いつもありがとうございます。
自然に返るって感じでしたよ。
周りに神様を感じるって、
そうそうないですよね。
しばらくそこに佇んでいました。
いつもありがとうございます。
あ、そうなんですか?
だとしたら、かなりの効果がありましたよ。
ほんと、落ち着きます。