あしあとのこし

現在のことも、過去のことも、未来への夢も、いろんなことをとりあえず並べてみちゃおうと思っています。

元気に大きくなぁれと空高く

2013-05-05 | 季節の顔

もう、立夏なんですね。
暦を見てから気づくほど、
今年はなかなか夏に向かっているイメージがありませんが・・・。

そして今日は、端午の節句。
子どもの日と言う方が一般的?
3月に桃の節句があって、
やはり5月は端午の節句と言う方がイメージが強いです。





まだ少し桜が咲いている頃、
日立海浜公園で写したものですが、
ついこの前までは、
この辺りでもよく見られた風景です。





空高く、風に吹かれて泳ぐ姿は、
子供の健康を祈る親たちの思いを感じます。


昔、我が家でも一応庭に飾っていたのですが、
屋根よりちょっと低い鯉のぼりでした。



それを見て子どもたちは
 
♪屋根よ~り ひく~い 
      ♪鯉の~ぼ~り~


と歌っていましたね。
ちょっと不満だったようでもありました。

この頃はまだ、
ご近所の農家では大きな鯉のぼりがたくさん飾られていまして、
我が家のように低く飾っている方が珍しかったのではないでしょうか。

よその子どもたちさえも
我が家の前を通ると、低い鯉のぼりを面白がって


♪屋根よ~り ひく~い 
      ♪鯉の~ぼ~り~


と歌いながら家の前を通って行くのです。

尚更、息子にとってはちょっと残念だったのでしょう。


それでもねぇ、
毎朝外に飾って、
暗くなっては片づけて・・・

お天気を気にしながら、
雨が降りそうになっては取り込んで・・・

親の方は、結構大変だったんですよ。
(今更愚痴ではありませんが・・・(笑))

元気に育って欲しいという気持ちは、
鯉のぼりの大きさに関係ないのにね~。





最近は、個人の家で飾るよりも、
地域でまとめて飾っている風景が増えましたね。

数年前まで、
たくさんの鯉のぼりが連なって飾られているのが珍しく、
観光スポットとなっていましたが、
今では各地で見かけるようになって、
さほど観光名物とは思わなくなってしまいました。
住宅事情など、時代の流れでしょうか・・・






これは、個人の農家のお庭に飾られていたのですが、
なんとも可愛らしいですね~。
つい、足を止めてしまいました。
お子さんたちが、鯉のぼりの下を行ったり来たりして遊んでいました。
ほのぼのしてきます。





ところで、
この鯉のぼりのてっぺんの飾りを何と言うかご存知ですか?

実は、私が子供の頃から知っていたのは、
こういう形ではありませんでした。

金属製の矢羽のようなものがいくつも付いていた、
鼓のような形のものでした。
それが風に吹かれると、カラカラと回るのです。

全国的にどこでもそういう形だと思っていました。


ところがずっと以前、
玉造町あたりを通った時に気づいたのが、この形なのです。
私が知っていたのとは違う形で、ずっと気になっていました。
その後、注意して見ていると茨城でも北の方になると、
比較的この形が多いのです。


調べてみたところ、
このてっぺんにあるものは、
江戸時代からある形で、籠玉または駕籠玉(かごだま)と言うそうです。

竿の先に籠玉をつけるのは、
招代(よびしろ)と言って、これを目印にして天の神様に降りてきて戴くためだそうです。

国旗の竿の先に付ける金色の球などと同じ意味を持っているそうです。
(国旗も飾る家が減りましたね~)

それが、近年になって籠の形から金属製の鼓のような形のものに変わってきたようです。

この辺りの地域では、まだその風習が残っていたからなのですね。






そしてこちらは、
おそらく鯉のぼりと同じようなものでしょう。

益子近辺で見かけたものですが、
土地柄でしょうか、このように神社のお祭りに飾るような旗を
個人の家に飾っている風景を他にも数軒目にしました。

こちらのお宅には何本も立っています。
男の子が何人かいらっしゃるのですね。





上の方を見てみますと、
籠玉に代わるものが付いています。

そして、小さな鯉のぼりみたいなのが付いていますね。

旗の丸い部分には、家紋が入っています。
(ここでは、消しておりますが・・・)





旗の下の部分です。
勇敢な武士の画が描かれています。
そしてその上にはその家の男の子の名前が書かれています。

どうやら、
このようなものを武者のぼりと言うみたいです。

もともとは室町時代末期の武家社会で、
端午の節句に「旗指物(家紋を染め抜いたのぼり旗)」を虫干しをかねて飾る風習があって、
そのような武家の風習を庶民が真似して、
端午の節句に武者のぼりを全国各地で立てるようになったそうです。




同じようなものを、
益子の陶器市でも見かけました。



家柄や地域性によって、
時代とともに、いろんな形で受け継がれてきた端午の節句。

どんな形にしても、
親が子の健康を願う気持ちは昔も今も、
そしてどこの土地でも一緒ですね。

未来を背負う子どもたちには、
すくすく育って欲しいものです。




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2 コメント

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Re:懐かしい風景 (夏雪草)
2013-05-11 00:33:05
minorpoetさん、いつもありがとうございます。

子供が大きくなるにつれて、
だんだん飾るのが遠のいてしまいますよね。

子供も小さい頃は喜んでくれるけど、
だんだん興味を示してくれなくなりますしね(笑)

日本の行事は大切に守りたいものですね。
返信する
懐かしい風景 (minorpoet)
2013-05-10 18:13:28
夏雪草さん こんばんは♪

我が家にもふたりの男の子がいますので、

数年前までは「鯉のぼり」を甲を飾ったものですが、

いつの間にか、タンスの中で眠ってますね~

「鯉のぼり」は、民家が隣接していたので苦労したものです(笑)
返信する

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